一杯
あー気だるいしんどい辛い、なんて言ってもいつもだからあんまり気にはしないがそろそろ休まなきゃな。
ふと時計を見ると朝方の六時を回っていた。こんな時間まで働いていたのかと心の中でつぶやくがだからと言って仕事が減るわけでもないので気分転換のコーヒーを淹れに席を立った。ほろ苦い香りが鼻の奥を喜ばせる。一口また一口ととぎれとぎれ飲み仕事という現実から目をそらす。それと同時に部内の様子を見渡す。ここ最近の忙しさに会社に泊まる奴が数人いるが、この時間帯は大抵の奴が仮眠をとっているので物静かだ。二時間後に目を覚まし、また仕事をするのが最近の泊りの奴らのルーティンになっている。
今日が終わればこの仕事し終止符が付く予定になっている。とは言っても俺の仕事はもう一時間もすれば追われるはず。コーヒーのカフェインが体に染み込んでいくのを感じながら席に戻った。寝ている奴を横目に残りの最後の仕事を終わらせに取り掛かった。
今日はこの後何をしようかな。