4完歩 レベル
立石可奈、大学四年生、馬術部所属。アイドル以上と評される容姿を無駄に持て余し、青春ほとばしる大学生活はウマ・馬・UMA!
誰よりも馬を愛し、馬に愛される可奈。だけど、どうしても上手く乗れない。それって馬術部にとっては致命的?
一生懸命でアツ苦しくて、だけど未熟な学生たちが送る青春乗馬ライフ!
【プロローグ】
――鳩が豆鉄砲をくらったような。
立石可奈は、その何とも言えない西宮響の表情を見て思う。
そして、何度も見ても飽きそうにないなと心の声がつぶやく。
また見たいな。そんな願いを込めて、鳩豆と呼ぶことに決めた。
『今、鳥丸でてお好み焼き屋さんに向かってるとこ。話終わった?』
響ちゃんの返信メールを確認し、私は厩舎を後にして自転車に跨った。
ペダルを踏み込んだところでもう一度携帯電話が鳴る。『何の話やったん?』と追撃のメールが届いて、返信していない事に気が付いた。
『終わったよ。今からお店に向かうから、着いたら話すね』公道へ出る前に返信して、またペダルを踏む。お好み焼き屋さんにつくまで十分ほど。お腹はペコペコなのに、頭の中には国体予選の事ばかりが浮かぶ。何故、何故、何故がぶつかり合う。
焦げたソースの匂いが鼻をつき、頭の中がようやくお好み焼きに更新される。
「可奈! こっちこっち。遅かったな。したっけ何の話だったのさ?」
えぇ……。すでにレベル2?
「お待たせしましたー。先輩、もう真っ赤じゃないですか」
「そうか? ひの近くにいたからな、焼けちゃったかな」
先輩が片方の口角を上げながら答える。
「炭火で日焼けなんかするわけないやないすか。私が鳥丸についた時にはすでにこの調子」
響ちゃんが両手の平を肩の高さで天に向ける。困ったもんだよ、って合図だろう。
「もうだいぶ酔われてるんじゃないですか? サクッと食べて切り上げましょうか」そうなったらいいなという願いを、心配してるふりして伝えてみる。
「なーんも。心配ないさ。宴はまだまだこれからっしょや」
「うわぁ。完全にレベル2」
精一杯の冷たい横目で一瞥する。
先輩は酔いが進むとバイリンガルになる。普段の標準語と、北海道弁の二言語使い。通称レベル2。大学入学と同時に北海道にやってきて、大学を離れるまでたった二年半なのだから、色濃い方言に染まるわけはない。しかも馬術部には様々な出身地の部員がいて、純粋な北海道の方言を使う人は少ない。天然なのか、面白いと思ってやっているのかはよくわからないけれど、このクオリティの低い北海道弁は酔いの進行具合を表すバロメーターだ。
「可奈、なんにするん?」
響ちゃんはレベル2を気に留める様子もなく、メニュー表を私へ向ける。メニューを一通り確認し、店員さんに声をかける。「すいませーん」
「えっと、生中と、ブタ玉に豚肉トッピングで」
「ブタに豚ってなんなのさ。豚みたいになるぞ」
「先輩にだけは絶対に言われたくないですっ!」
はす向かいに座る先輩は私の頭を殴ろうとしたけれど、豚足のような短い前足では届くはずもなく、敢え無く空振り。
「あぁ!もう! したっけなぁ」
「無理やりな北海道弁はもういいですから!」
響ちゃんが長くて細い腕でツッコミを入れる。綺麗な人の手だからもちろん空振りなんてしない。
そんなやり取りをしているうちに、生ビールが運ばれてきた。
「では改めて……。乾杯っしょ!」
クオリティの低い北海道弁。恥ずかしさで上目づかいになる私たちに対し、先輩はとにかく楽しそうだ。
空のジョッキがせましと並ぶ。私にとって五杯目までのビールは琥珀色した炭酸飲料。そこから先、やっとお酒へ昇格する。
あんまりお酒が強くない響ちゃんは二杯目からカシスオレンジ。絶対お好み焼きには合わないだろうけど、可愛いんだから、もう。
聡馬君に提案された国体予選の出場。部室であったやり取りをなるべくそのまま、忠実に伝えた。なんでシラナミなんだろう? なんで私なんだろう? 何故シラナミなのかは理解できたけど、何故私なのかはよくわからない。彼なりに説明したつもりなのかもしれないけど、言葉が少なくって……。やり取りが上手くいかなかった不安を説明すると、先輩はいきなり確信を突いてきた。
「で、可奈はどうしたいのさ?」
「嬉しいですよ。そりゃ。でも私が出ていいのかなって」
「ふーん」
先輩は目を細めて嬉しそうに私を見つめる。
「可奈、変わったな」
「えっ? どこがですか?」
「二年前、私が馬術部にいたころの可奈なら『私みたいな下手くそなんかが……』って言ってたしょや」
「そう……なんですかね?」
「それが今や『私が出ていいのかな』って、立派な最上級生になったさ」
「まぁ先輩は最上級生になる前に辞めてますけどね」
響ちゃんの冷静なツッコミ。
「確かに! 響くんはホンマ冷静やなぁ」
やばい。レベル3発動。関西弁を加えたトリリンガルになった。
「すいませーん。お会計でお願いします」
先輩と私のグラスにまだ半分以上ビールが残っていたけれど、響ちゃんは問答無用の解散宣言を言い渡した。レベル3に対する危機管理能力は鍛えられている。
お会計後、レベル3先輩は「もう一軒、鳥丸いこう」とまさかの出戻り宣言を繰り出したが、私が「どうどう」と暴れ馬をいなすように抑え込み、何とか解散へと持ち込んだ。響ちゃんは昨日まであの激動の北日を戦っていたのだ。日付変更コースにつき合わせるわけにはいかない。
暴れ馬をつれ、我が家に到着する。落ち着きを取り戻したササキササ(二十三歳牝馬)は、冷蔵庫から当然かのようにサッポロクラシックを取り出しプルタブを開ける。
「肴はあぶったイカで頼むで」
偽関西弁でリクエストをくり出してきた。
私はお酒大好きだけど、干したイカを常備しているほど昭和のオヤジではない。
「そんなのは無いです」とミックスナッツをお皿にあけ提供する。
「最高しょ」偽北海道弁とキラキラの笑顔が返ってくる。響ちゃんなら、何でもええんかいってツッコんだだろうな。
ビールを二缶づつあけたころ、私はお風呂にお湯をはった。
「お先にどうぞ」
先輩への礼儀として一番風呂を譲ると、「したらお先に」と遠慮のかけらもなく服を脱ぎ散らかしながら浴室へ向かっていった。
ミックスナッツを継ぎ足し、テレビの電源をつける。飲酒後の危険行動という話題を紹介する情報番組が映し出された。どんなタイミングだよと一人微笑みながら鑑賞していると、ふとレベル3に達している先輩が不安になったのだけれど、聞いたこともないメロディの鼻歌が続いているからきっと心配ないだろう。
パンツだけ、何とか一糸だけまとった先輩がバスタオルを肩にかけ、小さな脱衣所から登場した。
「ちょっと! 服着てください」と注意するが、何回も見たことあるやろと悪びれるそぶり無く返答がある。確かに何度も温泉で裸のお付き合いをしたけれど、部屋で半裸を見せつけられるのとは訳が違うと思う。だけどこの露出狂は何の抵抗もないみたい。
二番風呂につかり、脱衣所で髪を乾かしてパジャマに着替えて部屋に戻ると先輩は私のブラをぶらさげていた。後ろのホックが留まっていない。ふくよかになった先輩のアンダーサイズは、私のブラでは合わないようだ。
「巨乳のブラなら大は小を兼ねるかと思ったけど、あんたアンダー細すぎやろ」
もう立派なクレーマーだ。私はサイズフリーのスポーツタイプブラを差し出しながら「下着を貸せとまでは言わないよって、言ってたじゃないですか」と正論で立ち向かうが、そんなこと言ったっけとクレーマーは開き直る。言った言わないの議論を机上に並べられては勝ち目がないなと観念し、スポーツタイプブラはそのまま差し上げる事にした。
来客用の布団をベッドに敷き、自分の布団をベッドの脇に敷きなおす。ビールがないぞと冷蔵庫の前で騒ぐ先輩に、きっともう寝なさいって事ですよと神のお告げであるかのように終宴へ結びつける。そっかーと言いながら冷蔵庫の前に寝転ぶ先輩を何とかベッドに誘導し、私も布団に入り、電気を消す。
「国体予選さ」
先輩は小さな声でつぶやく。
「はい?」
私は聞こえていたけれど、もう少し声のボリューム上げてくださいという意味合いを含めて聞き返す。
「したっけさ、出るも出ないも可奈が思うようにしたらいいと思うんですやん」
この日一番下手くそなトリリンガルだったけど、不思議と本心を聞いた気がした。
***
翌朝、豪快にいびきをかく佐々木先輩を自宅に残し、うっすらと明るくなっていく空の下、厩舎へ向かう。早朝の匂いにノスタルジーを感じるのは何故だろう。二日酔いのせいではないと思う。練習はほとんどの馬が休養。昨日と同じように多くの馬がお散歩がてらの引き馬を行った。響ちゃんと私もプンテとタムのお散歩。
「昨日あの後どうなったん?」
大変だったんだからと伝わるように表情をつくり返答する。
「レベル3が露出狂になって、クレーマーになって。結局、今も私の下着付けながらいびきかいて寝てるよ」
「大変やったね。今日は私の家かぁ」
「ほんと大変。でもさ、やっぱり佐々木先輩はすごいよ。どれだけ迷惑かけられて大変な思いしても、一緒にいて楽しいもん。あの人の前では絶対に言えないけど」
「アハハ。ホンマそうやな。私も大好きやな、あの人。絶対に言わないけど」
「うんうん。絶対言ったらダメ。調子乗る」同じ意見を確かめ合う。
青草を食むプンテとタムを見つめながら、明確に残る一言を思い浮かべる。
「先輩、ずっと酔っぱらってたけど、寝る前にさ、国体予選の事、言われたんだよね」
「なんて?」
「可奈の思う通りにしたらいいって」
「そっかー。やっぱり先輩は可奈の事大好きなんやな」
「え? なんで?」
視線をタムから響ちゃんに移し、意味を問う。
「いや、可奈の事すごく理解してるんやろなって思って。先輩の言う通りやと思うで。可奈の思うように」
「響ちゃんはどう思う?」
お好み焼き屋さんで聞けなかった意見を伺う。
「私にも私の考えがあるからさ。さ、厩舎戻ろう」
どういう意味か聞きたかったけれど、響ちゃんは地面に顔を近づけるプンテの首筋に触れてから厩舎に向かって歩く。プンテが背中を追いかける。私も同じようにタムの背中に触れる。おチビは青草への未練が勝ったようで動こうとしない。いくよ、と声をかけ少し力を込めて引手を引っ張った。
響ちゃんは簡単な手入れをプンテに施して、焦りながら校舎に向かう。夏休みだけれど、ゼミ活動が忙しいみたい。
私はタムに朝ご飯をあたえながらブラッシングしていると、聡馬君とイチ君が私服に着替えて校舎に向かおうとしていた。
「聡馬君!」と呼び止める。
「ごめん、これからゼミ。夕方でいい?」
「うん。わかった!」
夕方に話し合う約束を取り付ける。
「可奈は学業が楽でええなぁ」とイチ君が余計な一言。
「うるさいよ。早く行きな」と言うと、こわいこわいとつぶやきながら二人は自転車に跨った。
イチ君にはあんな風に言ったけれど、楽なゼミ選んで正解だったと数年前の自分を褒めてあげたい。
昼前に自宅へ戻る。先輩は何故かベッドの脇に敷いた私の布団の上にいて、寝ぼけた声でおかえりーと言った。多分、鍵が開いた音で起きたんだろう。
「なんで私の布団で寝てるんですか」と聞くと、「人肌恋しくて」と意味不明な返答。
朝出かけたあと、すぐに布団を移動したのだろうか。布団たたんで出ればよかったと後悔しても時すでに遅し。先輩は頬のよだれを腕で拭いながら布団から出てきた。この人には大好きだとか本心を伝えてはいけないという、会話を思い出す。うん、間違いない。
「ご飯作りますけど、食べますか?」
「申し訳ないねぇ」
昼食を兼ねた遅めの朝食。冷凍ご飯をチンして、目玉焼きとウインナーを焼く。「卵二個で」とためらいもなくリクエスト。絶対申し訳ないと思ってないだろ。息をするように嘘をつくんだから。
「この後どうするんですか?」アツアツのご飯をほおばりながら先輩の予定を確認する。
「どうするって、このまま家にいるに決まってるじゃないか」
「えー! 私お昼寝しますよ? 誰かさんのせいで寝不足なんですから。せっかく北海道に来てるんだから、知り合いやお友達の所へ会いに行けばいいんじゃないですか?」
「行かないよ。可奈や響くんといる方が楽しいもん」
嘘だけじゃなくて、こんな照れくさいセリフも息をするように言ってくる。こういう所、ほんとずるい。大好き。
「四時になったら鳥丸行くけど」
オープン時間までの待合所ね。前言撤回。言葉にはしてないけど。数秒前の大好きを返してほしい。
ご飯を食べ終わり、よだれのシミがついた枕カバーを変え、自分の布団でお昼寝した。何度かうっすらと目が覚めたけど、先輩はゲームしたりDVDを見たり、我が家での時間を楽しんでいるようだった。
アラームがなり目を覚ます。まだ眠たい。でも厩舎に行かなくちゃ。ベッドで漫画を読む先輩に家のスペアキーを渡し、出かける準備をする。
「聡馬と話すのかい?」
馬たちとのお散歩を終えた後、その予定だ。
「聡馬にも聡馬の考えがあるだろうからな。しっかり聞いたうえで可奈が思うようにしたらいいと思うぞ」
響ちゃんも同じようなことを言ってたな。
「そうですね。行ってきます」
すでにこの家の住人と化した先輩を残してドアを閉めた。
響ちゃんはゼミが忙しいようだから、プンテのお散歩も引き受ける。タムとは別々に三十分ずつ。この二頭なら両手に引手をもって一緒にお散歩も可能だけれど、今やプンテは全日へ向かう競技馬だ。もしものことがあったら困るから別々に。プンテのブラッシングをしていると聡馬君が厩舎にやってきた。
「今から大丈夫?」
「手入れが終わったら」
短い問いに短く返答する。
手入れを終えて部室に向かうと、聡馬君とイチ君が北日のビデオを一緒に見ていた。フジコンドルの騎乗についてイチ君がアドバイスを求めているようだった。イチ君は私と同じく未経験で入部したけれど、信じられないスピードで上手くなって、世代のエースとして活躍できる程の技術を身につけた。私たちの世代には一人とんでもない天才がいて、イチ君がエースとなる事はなかったけれど。フジコは聡馬君から引き継いだ馬。イチ君どれだけの技術を身につけても、何の抵抗もなくアドバイスを求め続けた。この事こそが上手くなった秘訣だと思う。全日への権利を獲る事が出来るレベルの選手には少なからずプライドっていうか、自分なりの馬術論みたいなのがあって、同期たちとの意見交換は少なくなっていくのが普通だ。少なくとも私が見てきた先輩たちはそうだった。
「手入れ終わったよ」
聡馬君に伝える。
「お疲れ。じゃイチ、四年生集めてくれる?」
イチ君は了解と言い残して部室から出て行った。
「え? みんなで話すの?」と聞くと、「もちろん。俺だけの話じゃないから」と言う。相変わらず言葉が少なくて、私の理解が追い付かない。
イチ君が同期のみんなを連れて部室に戻ってきた。
「響はさっきゼミ終わったみたいやから、あと十分くらいかな」
「先に始めるか」と言うと、聡馬君は昨日の話を皆に説明し始めた。聡馬君の説明が足りない部分をイチ君が補いながら話が進む。あらかた説明が終わったところで響ちゃんが部室に到着した。響ちゃんには昨日話した内容が進んだだけだから問題なくミーティングの輪に加わる。
「って事で成年女子に可奈とシラナミがエントリーしたらいいと思う」
みんなに向かって提案する聡馬君。みんなの意見はそろって賛成だった。
「ちょっと待って」と口を挟む。
「え? 出たくないの?」
みんなが問う。
「いや、嬉しいよ。嬉しいんだけどさ、やっぱりもっと意味のあるエントリーがあるんじゃない?」
昨日と同じように私の思いを伝える。
「可奈が出る以上に意味のあるエントリーって何なん?」
質問に対して質問で返すイチ君。
「聡馬君が成年男子に出るとかさ、響ちゃんが女子に出るとかさ、下級生に経験積ませるとかさ」
「本気で言ってるん?」
イチ君ボリュームが三割増しになって少し驚く。
喧々諤々、その後も議論が続いたけれど、最終的に国体予選へ出場することが決まった。
「可奈が国体予選出ないなら、俺全日出ない」
聡馬君のビックリ発言に、イチ君と響ちゃんが「俺も」「私も」と続いた。脅しめいた発言に、とんでもない事、言わないでよ。みんなも三人になんか言ってよって、他の同期に同意を求めたけれど、「俺が全日の権利持ってても三人と同じ事言うよ」と返り討ちにあった。
つまり、私一人対みんな。
「下級生たちにも聞いてこようか? 聞かなくても全員俺たちと同意見だと思うけど」
そこまで自信満々に言われると「聞いてきて」とは言えなかった。
「可奈のエントリーがこの部にとって一番意味のある事なんだよ」
聡馬君の発言にみんなが頷いた。
可奈が思うようにしたらいい。先輩の言葉が頭をよぎる。ここまでみんなの思いをぶつけられて、でも出ないと言えるほど私の決意が固まっていなかったんだと気が付いた。
私は溢れそうな涙を堪えながら、じゃあ有難く出場させてもらうと伝えた。
みんなの表情がほころび、響ちゃんが私の肩にポンッと手を置いた時、堪えきれず涙が溢れた。
「国体予選まであと十日。問題は可奈の練習をどうするか」
北日に出場したシラナミは激戦の疲れが残っていて、満足な練習量が確保できないからだろう。さすがに国体予選までには疲れも抜けて良い状態にはなると思うけど、もう少し休養が必要だとの事。
――コンコンッ。
部室につながる男子更衣室の扉がノックされ、失礼しますと三年生の瀬戸君が入ってきた。
「おー、瀬戸。どないしたん?」
イチ君が突然の来訪者に聞く。
「可奈先輩の練習の件ですが……」
「盗み聞きしてたんかいな! 趣味わるいな」
イチ君が話を遮ってガヤを入れる。
「イチ先輩の声が大きくて、その気が無くても聞こえてきます」
瀬戸君が応戦。
「なんやとー!」イチ君が嬉しそうに反応したけれど、「別に聞かれて困る話でもないし。続けて」と響ちゃん。いつものように転がす。名コンビ。
瀬戸君の視線が私に向く。
「オールドマンで練習してください」
ウマって魅力的!競馬だけじゃなくて乗馬の世界も面白い!そして、大学馬術部って青春だ!
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