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親友と共に最強目指してみた  作者: アキンフェンワ
第一章  ユグドラシア大陸編
1/29

プロローグ

初投稿です。読んでいただけると嬉しいです。

まだまだ未熟ものですがよろしくお願いします。

 今俺は、海田高校の2階でつまらない現代文の授業を睡魔と闘いながら受けている。


 高校生活はつまらない日々の繰り返しだ。何か自分の心をくすぶらせるような出来事が起こらないかと期待している。


 隣の席は親友で関わりの深い藤丸春田(ふじまるはるた)の席だが今は誰も座っていない。おそらく仮病を使って保健室に行くふりをして今頃屋上で携帯ゲームでもやっているのだろう。彼は頻繁に授業をサボる。


 そんな授業中、まだ授業は終わっていないのにも関わらず、チャイムが鳴った。そのあと放送が流れた。何についての放送なのかさっぱり検討がつかなかった。


「不思議な荷物が届きました。男の先生方は手伝いをお願いします」


 その瞬間教室がざわめいた。俺の学校ではこのアナウンスは不審者の侵入を意味する。現代文の担当教師は俺たちに教室内にいるように言って足早に教室から出ていった。数分後それと入れ替わるようにして教室の扉が開いた。そこには俺の親友である藤丸春太がいた。彼は教室まで走ってきたせいか息を切らしている。


「せ、先生たちが……。凶器を持った奴らに襲われてる」

 

 俺は始めは何を言っているのかさっぱり理解できなかったが次第に何が起こっているかを理解し始めた。それと同時に春太の背後から黒い影が迫ってきているのがわかった。黒い影はハルタを後ろから刃物で勢いよく刺した。そして瞬きを数回した後には春太の腹から大量の血が流れ、親友である春太は倒れていた。俺はそれを目にして恐怖と怒りの両極端な感情が湧いてきた。


 なぜだろうか。俺は考えるよりも先に体が動いて黒い影へと向かっていた。


 俺は春太を刺した後ろの黒い影の頭部に蹴りを一発くらわせた。しかし背後いたもう一つの影に気づかず、俺も春太と同じく腹を刺され倒れてしまった。周りを見渡すと辺りは悲鳴で溢れかえりクラスメートたちがパニックに陥っていた。


 自分の腹に手を当てると大量の血がこべりついた。頭の中の整理が現実に追い付かなかった。


「なんだよこれ。俺の人生ここまでなのか……?」

 

 俺は何もすることが出来ず意識が次第に朦朧としてそのまま目を閉じた。

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登場人物一覧


タツキ・・・この物語の主人公。現実世界では海田高校の生徒として生活していた。彼は慎重に物事を捉えていつでも冷静な判断を下す。異世界に来てからは風の大精霊シルフィードから加護を授かり力を秘めている存在として周りから一目置かれている。

ハルタ・・・二人目の主人公と言っても過言ではないこの物語の重要人物の一人。彼はハルタと同じ海田高校の生徒。いつでも周りと明るく接し、お茶目な部分もある。異世界に来てからは火の大精霊イフリートから加護を授かった。剣術よりも魔術を得意としている。

ノルデン・・・獣人。サザンカ村で宿屋を営んでいる。元最強パーティーの龍の牙のメンバーでありユグドラシルでは最強と謳われている。異世界に来てからはタツキとハルタに剣術を教えた師匠的な存在でもある。大雑把な性格だが、なにかと頼りになる人物。

シーナ・・・獣人。サザンカ村で宿屋を営んでいる。異世界に来たタツキとハルタを第一に発見して介抱した人物。宿では料理から掃除まで全てをこなす。密かにタツキに思いを寄せているという女の子らしい一面も持つ。

カナリア・・・学校で同じクラスのエルフ。控えめで活発なシーナと比べると静かな女の子。剣術・魔術両方平均的にできる。未だに彼女の正体はよくわかっていない。

ウルド・・・学校で同じクラス。彼はユグドラシルの貴族出身であり、タツキなどの友人はもちろん先生と話す時でさえ上から目線で話してくる。魔術を得意とする。

ガリウド・・・獣人。ユグドラシルで宿を営むノルデンの弟。愛想が良く、タツキとハルタはガリウドに信頼を置いている。

ガムー・・・ミズガルド大陸出身。低身長だが体つきはよく、立派な髭を生やしている。ノルデンとガリウドの古くからの友人。タツキとハルタにやさしく接する。独特の口調でしゃべる。

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