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僕、魔法小学校に入学します

「ファルー、早く行かないと遅刻しちゃうよー。」


朝から明るい声が家中に響く。


「ちょっと待ってよ、レイ。」


新しい服に身を包んだファルセットはどこか緊張した面持ちで階段を降りてきた。


「リオは先に行ってるから、走って追いかけるよ!」


そう言うと2人は元気よく家を飛び出した。


今日は小学校の入学式。ファルセットの住む街では満5歳を迎えた子どもたちが魔法を学ぶために魔法小学校に通う。10年間の勉強を学び終えると卒業し、それぞれの特性にあった職業を選ばれる。しかし、入学式で行われる魔力検査で魔力がないとわかった者は小学校へは行けず、独学で勉強をし、這い上がる以外に出世する道はない。


「今日の試験で実力がわかる思うとドキドキして僕眠れなかったよ。」


「ファルのお家はみんな魔法使うの上手だし、上級魔道士しか居ないんだからきっと大丈夫!すごい魔法もいっぱい使えるようになるよ!」


レインはそう励ましながら走りを続けた。


「あっ、リオだ!」


2人は手を振りながらリオと合流した。試験の順番が来るまでの間、試験概要を読みながら待っていた。


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試験概要

·筆記試験(文字が書けるかどうかの簡単な試験)

·記憶力試験(詠唱する際の能力を見極める試験)

·体力検査(魔力を使うと体力を消費するため体力があるかどうかの検査)

·魔力検査(特異能力検査、魔力量検査)

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筆記試験、記憶力試験、体力検査は3人とも問題なく通過することができた。いよいよ、最も楽しみにしている魔力検査が始まった。


「次は、サンジャ·ガルア·リオ君こちらに立って力を抜いてください。」


台に立つと青い光がリオを包み、リオの身体を浮かせた。


「あなたは空を飛べる能力があるわね。様々な仕事に活かせるわよ。」


リオは嬉しそうに頷き、ファルセット達のもとへと戻ってきた。


「俺、お父さんと一緒で空飛べるみたい。」


リオの家は唯一空を飛べる魔法を使える一族で、リオの父親は世界各国のものを集めて売る商人をしている。


「続いては、あらっ、」


試験官は名前を見て一度詰まり、呼吸を整え直した上でレイの名前を呼んだ。


「アルジエール·ウォン·レインさんこちらに立って力を抜いてください。」


レイが立った瞬間、ゴオォォォと地響きが鳴り、雷が降ってきた。

目を開けると台と呼ばれていた魔力増幅装置は壊れていた。


「やはりあなたの魔力量は通常の量とは比べものにならないわね。雷と地の2つも能力があるなんて…。上級魔道士になるのも夢じゃないわよ。」


レイは褒められたことよりも台を壊してしまったことを申し訳なく思い落ち込んでいた。


「レイが悪いわけじゃないよ。魔力量もたくさんあってすごいよ。僕もレイみたいに能力があったらいいなー。」


ファルセットがレインを励ました。リオもファルセットの言葉に頷いていた。


「あとはワインダット·サカス·ファルセット君のみだけれど、台が壊れてしまったので、検査ができませんね…。」


試験官は少し考え、納得した顔でファルセットに話しかけた。


「ファルセット君の家は上級魔道士のみの家柄ですね。魔力がないわけがありませんので後日魔力検査を行います。魔力はあるものとして今回は特別に入学を認めます。」


試験官だと思っていた人は校長のハン·ユルだった。


ファルセットは自分の能力がわからないことを不満に思いつつ、帰宅し、明日から始まる学校生活に胸を躍らせながら眠りについた。


こうして、ファル、レイ、リオの3人は魔法小学校での学校生活が始まった。







はじめまして、間好(まよし) (はな)です。

異世界物語が好きで小説書いちゃいました!まだまだ序章ですが、これから面白くしていくつもり(自分でハードルを上げるスタイル)なので暇なときや電車の中で読んでいただけると嬉しいです。よろしくお願いします(*‘ω‘ *)

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