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ZweiLicht  1章  作者: 光に似た闇
9/11

9話 あの日のことは絶対忘れない

響が生まれた当日

女性から小さな命が生まれたが女性の目には子供は写っていなかった。


家に帰ると赤ちゃんは、ずっと泣いていたが

隣人から


「赤ん坊の声がうるせー!どうにかしろ!」



というと声が部屋に響いた。

女性は赤ん坊の頬っぺを叩き


「うるさい!女の子だったら良かったのに!」


と言うと赤ん坊はその日から泣かなくなってしまった。

次の日から一日中泣かず

ただただ天井を見ているだけの日々が

2年続いた


赤ん坊も2歳になったが

普通の子供よりも痩せていて

本来なら少しずつ話し始めるはずがその赤ん坊は話せず

笑ったり、泣いたりせずずっと無表情の状態だった。

ある日近所の住民がおかしいしと思い

警察に連絡し

女性の部屋に警察がやってきた。

女性は何も抵抗せずに警察に連れて行かれたが子供は泣きもせずただただ女性の方を見ていただけだった。


警察はその子供を見て驚いた。

その子供は左目は青色 右目は赤色

だったからだ。


その子供を保護すると

その三日後に一人の男性がやってきた。


「すみません。ここに子供が連れてこられたと聞きましたが合ってますか?」


と言うと警察は


「はい、そうですけどあなたは誰ですか?」


と聞くと男性は


白崎颯はやてといいます。捕まった白崎美咲の弟です。」


とあいさつをすると警察は調べてるので少しお待ちくださいと言って調べると

弟の存在があり

本人だと確認できたので、


「今日はどうしたのですか?」

「姉の子供を引き取りに来ました。」


と言うと警察は


「分かりました。少しお待ちください」


と言って奥にある扉に向かった。


5分後

奥の扉から小さな子供がやってきた。


その子供は名前はあるが1度も言われてなく


「響くん」


と言っても自分のことだと気づかなかった。


「こんにちは、俺の名前は白崎颯です。君のお母さんの弟です。君を僕の家族にしたいのですが一緒に来てくれますか?」


響はうなづいた。


あれから3年の日々が経った。

響は5歳になりあと1年で小学校に入学すると言うことで


ある日一緒にドライブをすることになった


「どこ行きたい?」


と颯が聞くと


「海」


と響が答えた


「海かいいな行くか」


と言うと響は大きくうなづいた

海に着くと


「うみ」

「初めてなのか広いな」

「広い」


「海は広いな 大きいな

月がのぼるし 日が沈む

海は大波 青い波

ゆれてどこまで続くやら

海にお舟を浮かばして

行ってみたいな よその国」


と颯が歌った


「その曲何?」

「ん?海と言う曲だよ?」

「教えて」

「おーいいぞ帰ったら一緒に歌おうな」

「うん」


と言うと

2人で帰ることにした


大通りまで帰ると

後ろの方から叫び声が聞こえた

颯はミラーを見ると

真っ青になって響を守るように抱き抱えた


「響!」


と声とともに

鈍い音がした

響は苦しくなって


「颯苦しい」


と言うと颯は何も言わない


「はやて・・・」


と言って颯の顔を見ると

血塗れの颯がそこにした


「はやて!はやて!はやて!」


と響が叫ぶと外の方から

たくさんの人がやってきて

響から颯を剥がそうとすると


「はやて!はやて!」


と声でずっと叫び続けた。


30分後

病院についた響と颯

颯は命に別状はないが

ずっと眠ったままだった

響はずっと泣いていた。


医者は目が覚ますことはないと響に言った。

響は元々母親のせいで心臓が悪い

事故にあった時も発作を起こしてしまった。


「はやてはどうするの?」


と聞くと

泣いている女性の人がやってきた。


「・・・」


女性は響の前に来ると抱きしめてくれた。

響は


「ごめんなさい。ごめんなさいはやて」


と泣き崩れてしまった。


「私は颯と美咲の母です。」


というと響はその女性から離れてしまった。


「大丈夫よ。美咲みたいにはしないわ」

「ほんと?」

「えぇ」


と言ってくれた。


その後は先生に話を聞くためにその女性は席を外した。

響は下を向いたまま


「颯が死んだのは自分のせい」


と何度も何度も言った。


女性が帰ってくると

響の前に座って


「颯の心臓は無事だったの。あなたは心臓が悪いのね」


と聞くと

響は黙ったままうなづいた


「颯の心臓をあなたにあげようと思うの」


と言った女性に

響はビックリして

立ち上がった


「なんで!ぼくははやてのいのちをうばったなのになんで!」


と言うと女性は


「颯はいつも電話をくれていたのいつもその内容があなただったのよ?」


「響はやんちゃで可愛い

響は甘えん坊なんだ

響は響はってずっとあなたのことばっかり

だからあなたは颯に好かれていたのね。大切にされていたんだね。自分を救ってくれるのは響なんだと言っていたわ」

「ぼくのほうがすくわれていた。たすけられていのに」


と小さな声で言うと女性は


「颯の心臓をあなたに託したいのダメかしら」

「はやてはぼくのなかでいきつづけるの」

「えぇ、あなたが早く決断してくれたらもう心臓移植できるけどこれを逃してしまうともう心臓移植が出来なくなってしまうの」

と答えてくれた


少し間を開けて

「うん」

とうなづいた


その日の夜

心臓移植を行う事になった。

数時間後

心臓移植をした響が起きると

いつも聞こえなかった声が聞こえるようになっていた。

のちにそれが人の心の叫びだとこの頃の響は知らなかった。


その時颯と同じぐらい暖かいものが心の底にいた。

心の底に暖かいものが感じた

病院を退院したあと

颯のお母さんの家に住むことになったが


「颯との部屋がいい」

と言うと女性は


「あの家は売ろうと思っているの」

「嫌だ!颯との部屋がいい!」


と言って家を出ていってしまった。


響は走った

30分ぐらい走った時

響はうまく息が吸えなく歩道の端でしゃがみこんでしまった。


「はやて・・・はやて・・・」


何度も名前を呼ぶと

後ろの方から


「響くん!」


と声が聞こえた


「・・・」


僕は黙ってしまった。


「ハァハァ颯の家は売らないわその代わり1週間に1回は家に行って掃除しましょ」


と言われて


「・・・けど」

「その代わり中学生になったら一人暮らしということになるけどそれでもいいかしら」


と言われて

響はうなづいた


小学校は入学すると決めていた学校に行くことにした。

そこで冬魔と拓誠に出会った。

運動会

学習発表会

など

仲良くなった2人とたくさん遊んで

修学旅行も一緒にいたりして学校に居る時間はほとんど2人と遊んでいた響


7年後

響は中学生になった。

颯と3年間だけ暮らしていた家に行くことになった。

バス停で


「響くん忘れ物ない?」


と颯のお母さんが言った


「・・・大丈夫だよ。」

「何かあったらすぐ帰ってくるのよ?」

「・・・分かってます」

「あとね」

「・・・大丈夫ですよ」


と会話をして

響はバスに乗った


「・・・7年間ありがとうございました。」


と言って4時間後

颯と住んでいた家に着いた。


「・・・颯着いたよ」


と言っても誰も返事をしてくれなかった。


「・・・はぁあのババアうるさかったなw

あんなに心配しても意味ねぇだろがw」


と今まで隠していた心臓移植してから何故か今のような言葉遣いを使い始めた。

理由は分からないが


「・・・こんなにも静かだったけな

そりゃそうだここは裏通りだからな。

颯ってなんでこんな場所に住んでいたんだろうな」


と言いながら

颯が部屋にしていた扉を開いた。


「・・・颯がいた時のままか。俺がイヤイヤ言ってそのままにしてもらったんだ。」


荷物の片付け

を終ると22時になっていた。


「・・・こんなにも時間かかるなんてな。」


響は颯の部屋に行き

何も食べずにそのまま眠ってしまった。

オレは颯の顔をそんなに覚えていなかったがその日の夜


(響くん?)

(こんにちは、俺の名前は白崎颯です。君のお母さんの弟です。君を僕の家族にしたいのですが一緒に来てくれますか?)



今日は颯の命日だったから1番思い出の場所に来ていた。

オレは思い出した。

颯の顔を

海に来た理由は

颯と最後に来た場所で

オレが唯一落ち着く場所だからだ


「海・・・」


隣には遊月がいる

少し黙っていると


「響」


と滅多に出さない遊月の優しい声だった


「ん?」


と聞き返すと


「俺は少し席を外す 死ぬとか考えてないだろ?」


と遊月が言うと


「死なない 死ねるわけない」


と返すと


「満足したら電話してくれ」


と言われ 俺は海を見ながら返事をした。


その後

遊月は、本当にどっかに行ってしまった。

あの日教えてくれた海の曲を歌うと涙ができた。


しゃがみこんで海を見ると

引き取られた年を入れて

4年間のことを思い出してしまう。


颯に引き取られた後

俺と颯は裏通りの大きな家の前にいた


「ここが俺達の家だよ。1から作った家だから大きく作りすぎてね寂しかったんだ。」


と颯が言うと

言葉が話せないオレは驚いて颯の顔を見ていた。


「大きいよな」


と聞かれて

うなづくと


「今日からここが俺と響の家になるぞ」


と言われて

嬉しくって飛び跳ねて喜んだ


「そっか!嬉しいか」


早速家に入ると

颯が部屋の案内をしてくれた。

一階は

玄関の先には階段。横にはリビング

廊下を曲がると部屋が2箇所

奥にはお風呂 トイレ

があった


2階に上がると

3階に繋がっている階段

部屋が2箇所

防音室が2箇所 大きい部屋と小さい部屋

防音室の間にはトイレがあった


三階に上がると

同じく部屋が2箇所

部屋が繋がった部屋


があった

颯が言ってくれた言葉を一生懸命出してみた。


「おおきい」

「響」


と驚いていた


「はや、ての、まね、を、して、いる、だけ」


とゆっくりと話すと


「そっか」


と喜んでくれていてオレも嬉しかった


「どんどん言葉を教えてやる」


と言ってくれた。


俺が3歳になった

言葉を教えて貰ったおかげでたくさん話すようになった。


「はやて、きょうはどこいくの」


と聞くと


「動物園に行くぞ」


と言われたが

動物園という場所が知らなかったから、


「どうぶつえん」

「わんちゃんとねこちゃんは」

「どうぶつ」

「ライオンさんとオオカミさんは」

「どうぶつ」

と言うと


「そ、響が大好きな動物がたくさんいる場所を動物園というんだよ」


と言われて

俺は嬉しくなって


「どうぶつえん、どうぶつえん」


と楽しくなって飛び跳ねていた


その後

11時に動物園に着くと


「どうぶつ」


と大きな声で叫んでいた。


「響手を繋いでいくよ」


と言われて


「うん」


と答えて

たくさんの動物を見ていた


帰る時


「響お土産何がいい」


と聞かれて

颯がいる方に向かうとたくさんのどうぶつの

ぬいぐるみがたくさんあった。


「ライオンさん」

颯はレジの方に行って

「はい、ライオンさん」

と言って

渡してくれた。


この1年の間に

動物園を3回

遊園地を2回

を遊びに行った。


4歳になった年

最近気づいたことがある。

人以外の気配が分かるようになってきた。

颯に言ってみると


「それは気にしない方がいい。俺も感じるし見えるが気にしたらダメだからな」


と言われて

うなづいた


その年はいつもより

イベント系にお金を入れていた。

たくさん知らない場所に遊びに行った。


もしかしたら颯はこの年に来年なにかが起きると感じていたのかもしれない。

それは颯にしか分からないこと

24歳になった俺には分かる。

気配や見えないものが見えるものは、そちら側に1番近い存在。

少しの気のゆるいはそちら側に連れ込まれる可能性が高くなる。


たくさんの思い出をつくった。

この3年間颯は1週間に1度誰かに電話をしていたが、夜23時とかの出来事が多かったため、俺は何を話しているのかまでは分からなかった。


俺が5歳になった年

颯は一段と俺と一緒にいる時間が多くなった。

颯は行きたかったところに行くようになった。

6月

海に行こうと話になった。

もし、ここで何かを読み取って止めていたら何かが変わっていたかもしれない。

事故にあった直後のことは思い出せない。

ただ気持ち悪いかったことしか

次にちゃんと意識を持った時は、颯が死んでいた。

自分の中で何かが壊れる音がした。

次の瞬間

周りの音の他に違う音

今まで気配しか感じとれなかったものの正体が現れるようになった。

人の心の声

喜怒哀楽

違う声

子供の声 大人の声 声じゃない何か

たくさんのものが一気に来て

倒れそうになったら、誰かが抱きしめているような感じがした。

多分それは颯だったと思う

今はもう感じない

中学生になるまでずっといたような気がする。

中学生になった年

髪型、服装を全て颯と同じにした。

これは自己満足

それでもいいただ颯がいたという証が欲しかっただけだから。

そんなことを思い出していると、後ろの方から声にならないものが聞こえた。けどそれが何かがはすぐ分かった。


「颯、俺は今楽しいよ。颯がくれたものは今俺の中で宝物になっているよ。

だから、心配しなくてもいいよ。ただ見守っていて欲しいだけ」


と言うと後ろの方から感じていたものは消えた。


「響」


と声が聞こえた振り向くと

遊月がいた。


「そろそろ帰るぞ心配しているヤツらから電話がうるさい」


と言うと


「わーってる」

といつも通りの言葉遣いで返事をして颯と思い出もあって今は、メンバーとシェアハウスしている家に帰った。


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