6話 長い夜
30分後
響から送られた場所は、家の近所らしいけど知らないお店だったので「ここは?」と小声で言うと、聞こえていた春樹さんが
「ここは、あいつらの先輩の店だな」と教えてくれた。
そこの店は、少し薄暗い場所にある
小さな店だった。
車から拓誠が降りてくると、「悠汰一緒に来てくれるかい」
と言って車から一緒に店に入ると
「久々に来たぞ」と大声で言うと
奥の方から「おう!たっくん」と声が聞こえた。
「たっくんって言うな黒石さん」
私に目の前まで来て
「どうも 拓誠の先輩の黒石 箻っていいます。」
少しくらい赤髪で瞳も赤色で優しそうな府インキのある人
挨拶してくれたのでオドオドしながら
「こんばんは・・・」
挨拶をすると
「あぁーたっくんが言っていた人間不信の悠汰ちゃん?」
「は、い」
「固くならなくていいよ。俺もかなり人間嫌いだし」
「そうなの?」
「そう!」
「全然見えない」
「そうかな。あ!でも君たち以外の人は絶対話さないよ。」
「黒石さん 魚介類欲しい」
「いいよ。前と同じでいいの?」
「あぁ、量を増やしてくれ」
「いいよ。少し待ってな」
と言って
遠くの方から「兄貴、魚どこ」と声が聞こえた。
10分後
黒石さんが「ほらよ」と言い
拓誠が「ありがとうな」と言ったら「別にー」と返していた。
「いつもすみません」
「たっくんらしくねぇ」
会話をしていたけど仲がいいのかなって思ってみていた。
「葎さんたっくんはやめてください」
「他は?」
「車の中」
「よろしく言っておいて」
「わかりました」
と会話をしていたけど気になったことがあったから
「代金は?」
私は、一回もお金の話にならなくって聞いてみると
「こいつの代金は・・・」
「君たちのバンドのチケットなんだよ」
「好きなんですか?」
好きなだけでここまで仲良くなるわけない。私たちは隠れてバンドをしているから。
黒石さんが「あぁすきだよ。バンド始めてみれば?と言い出した張本人だしね」
「え!」
と叫んでしまった。
「そんなにびっくりした?」
「はい。私が知らないうちにBEASTSIXっていうバンドできていたから」
「話してないんだ」
「ふん」
拓誠がそっぽを向いた。
「・・・他にもBEASTSIXっていう名前をつける前の黎明と言うバンドの時のメンバー」
「元バンドメンバーいたの!?」
「いたよ。俺も入れて4人そこの拓誠 冬魔 響を入れて7人で黎明だったよ」
「そんなに・・・」
「会いたい?」
「はい。」
「じゃ今度合わせてあげる。多分どこかの時点で会うと思うけど」
少しワクワクしていたら
「・・・代金追加いい?」
「いいですけど」
と拓誠少し嫌な顔をして返事をしたら
「バンドの新曲」
「え!新曲」
とびっくりしてしまった。
「いいんじゃねぇのか 元バンドメンバーに合わせるっていう約束の代金で」
知らないうちにどんどん話が進んでいて
困惑していた。
車に戻ると秋樹さんに
「初めて会った感想は」
と聞かれて私は、
「そこまで壊そうじゃなかったから知らないうちに普通に話していた」
「よかったな、もしかしたら黎明チームなら普通に話せるかもしれないな」
「だといいな、あったことあるの?」
「ある、第一印象は全員性格悪いだったかな」
「なんで」
後ろの席から
「性格悪いし、言葉使いが汚かったから」
「春樹さんは今も苦手なの」
「いいや、今は全員丸くなったからな」
そんな話をしていると
家に着いてしまった。
先に家に着いた私は、打ち上げ用のご飯を作り始めた 。
秋樹さんと料理を作っている途中に、楽器を片付け終わった拓誠がリビングに入ってきた。
「俺も手伝う」
と言って3人で料理を作り始めた。
お肉は鳥 牛豚が嫌いな人が多いからあまり豚肉で料理を作ったことがない。
種類 2野菜は、春雨を加えたものと合わせて チーズ ハム チキチキボーンなどいろんなものを用意をした。
楽器整理おわったバンドメンバーがゾロゾロとやってきて打ち上げが始まった。
反省をしたり、いい所を言い合ったり僕からは何も言えないことを と会った時はこうなるBEASTSIX初めてと思わなかった。
全員に闇を持ってて、軽いものから重たいものを持っている。
剣人 冬魔は知ってるけど、他のメンバーの過去は知らない。
心の奥深くまでは踏み込んだことがない。
今更思うのは、あんな簡単にルームシェアしようと言ってよかったのかな。 今でも分からない そんなことを考えていると春樹さんが話しかけてきた。
「ここに冬樹がいたらどんな顔していたかな」
「分からない」
「実際俺もわからない 赤ちゃんの頃から知っているけど、それでも知らないことだらけだった。」
春樹さんは何を言っているのかわからない。
「簡潔に言うと、自分以外の人の過去やその人のことを知ろうとしても、分からないことだらけだ。だから悠汰がルームシェアをしようと言ったことは、当たっているよ」
「迷惑だったかも」
「迷惑なら迷惑というはずだ。関わりたくなければ、ルームシェアを否定したはずだ。それをしないとことは、迷惑じゃない。」
納得した私はすこしほっとして
「ならいいなぁ」
「俺は長男だから、我慢することもあるけど、迷惑ならイヤだと言った。だから言わないなら大丈夫だ。」
「うん。ありがとう」
「お前冬樹に似ていて、顔によく出るな。」
「そうかな」
私はあまり親の顔を思い出せない。
あんなにも楽しくって毎日一緒にいたのにどうしてだろう。
「あぁ」
「お父さんに似ているのは嬉しいなぁ」
「ほら打ち上げ楽しむぞ」
「うん」
私はさっきの疑問は後々解決しようと思って打ち上げを楽しんだ。
その夜
私は、「新曲・・・」かと言うと冬魔が顔のぞき込んできて
「箻からの代金?」
「びっくりした冬魔うん、何にしようかな」
「新曲作る時は誰かの闇をモデルにしているんだっけ?」
「そう。」
そう私が作るBEASTSIXの曲は誰かの闇をモデルにしている。
BEASTSIXが新スタートする時に作った曲のテーマは(みんな隠している闇)だった
2曲目は(私の闇)
3曲目は(冬魔の闇)
4曲目は(響の闇)
5曲目は(剣人の闇)
6曲目は(拓誠の闇)
7曲目は(龍月の闇)
その中で人気なのは、1曲目 3曲目 5曲目
みんな共感しやすいから。
他は結構共感できる人と出来ない人が分かれているらしい。
今考えているのは、誰かの闇と誰かの闇を混ぜようか迷っている。
「どうしよう」
「だったら箻さんの過去にしたらどうだ?」
「黒石さんの闇?」
「そう」
「けどなぁ」
そう許可を貰わないと作れないと思っていると
「教えてやる。許可はもらっているかな」
びっくりして冬魔の顔を見た。
「本人から?」
「あぁ」
「よく貰えたね」
「簡単新曲のモデルしたいと言ったら貰えた」
「へー」
あの短時間でよく許可が下りたと思ったけど口には出さなかった。
「聞くだろ?」
「うん」
黒石さんは、BEASTSIXが弟なら黒石さん達がいた前のバンド黎明は兄という感じなのかな?黎明を作ったってことは、ついさっき知ったところだ。
どんな闇なんだろう?
「葎さん、潔癖症」
「ふーん、・・・え!?潔癖症」
びっくりしていると
「あぁ」
「全然見えない」
「いや、結構酷い潔癖症」
「そうなの?」
「あぁ」
「だから手袋していたの?」
「気づいていたか」
「あれ透明の手袋だよね?」
「よく知ってるな」
「テレビで潔癖症のひとは手袋している人多いから他人に潔癖症だと知らせないためにはコレ!透明手袋なんてどうですか?言っていた」
興味がなさそうに返事をした。
「あのさ」
「ん?」
「冬魔ってみんないると全然喋らないのに、私といる時だけものすごく話すよね?」
疑問に思ったことを言うと
黙ってしまって
「急に黙らないで!」
「話すぞ」
話変えたなと思った。
「・・・はぁ」
「あれは、俺達がまだ高校生の時
学校祭でバントを組む時に話してくれたんだよ。」
と話し始めた。
冬魔side
俺と響 拓誠はカフェにいた。
向こうから
箻さんがやってきた。
二つ年上で少し子供らいいところがある人だ。
「ごめん遅くなった。」
拓誠が「用事とは?」と早速聞いていた。
「うん、学校祭で一緒にバンド組まない?」
「なぜバンド?」
「バンドやりたいから」
軽く言い出して拓誠と俺は黙ってしまった。
響が
「いいすね!バンドオレもやりたかったんだ!」
と少し大きな声で言った。
俺は呆れてた。
拓誠は頭を押さえながら
「なぜ俺たちに言ったんですか?」
オレもその理由が知りたかった。
「サークルとして作りたいけど6人以上いるからお前らを誘った」
俺は疑問に思った事を言う
「だったらなんで他の奴らじゃなく俺たちなんですか?まだ高校にも通っていないし、受かるかわからないですよ」
「冬魔と同じ考えです」
「ん?直感受からないとかないだろお前たち学年上位3位にいるんだから」
「それを聞くとオレも冬魔と拓誠と同じ考えになります。」
拓誠がずっと手を組んで考えているから俺は
「拓誠何を考えている?」
「嫌、ちょっとな」
俺は何となく拓誠が考えている事が分かる
「拓誠、お前どうするんだ?」
「お前らはどうする」
響に限っては、「オレは参加する!」
といった。
オレも少し考えて「参加しようと思う」と言った。
箻さんは「この4人でバンドをしようと思ってないよ。あいつらも入れて7人でやることになっている」と言ってきた。
拓誠は「それはわかりました。俺は楽器使ったことありません。」
それ言うなら俺も
「楽器使ったことないので作曲でもいいですか?」
「いいよ。じゃ頑張ろう」
俺たちは頷いた。
後日
7人で会議をすることにした。
箻以外の6人は弁当だけど、箻だけは親が作ってくれたおにぎりだけで話を聞いてみた。
「なんで弁当じゃなくおにぎり二つなんですか?」
「俺?潔癖症で兄貴と自分が作った料理しか食べれないんだ。」言ってきて響が
「なんでですか?」
「それは」
話し始めてくれた。
「昔は孤児院にいたんだよね。その前は、多分お母さんかな、めっちゃ汚い場所ににいたらしく2歳の時に孤児院に引き取られたんだけど、その時からかな。食べ物を吐くようになったのは、唯一食べれるのは手袋して自分が作ったおにぎりだけだったんだよね。」
と言っていたけど俺はそれは重症すぎると思ってしまった。
「そのあとはどうしたんですか?」
響は少し小さな声で聴くと葎さんはいつも通りに
「4歳のとき黒石和泉さん俺の兄貴ね。
に引き取られたんだけど最初は、潔癖症が酷く食べれなかったけど、1年間頑張ったら5歳の時ようやく兄貴の料理だけ食べれるようになったんだ。」
と言っていたが箻の顔は、普通の顔だったが少しだけ寂しそうな顔も混ざっていた。
悠汰side
私に教えてくれた冬魔が
「その時よりではないが多少軽くなったらしい」
「今は潔癖症まだあるけど前よりは落ち着いたんだ」
「そうだよ。」
私は少し黙った。
「何となく歌詞作れそう」
「ならどっちから作る?」
私は作詞だけど冬魔は作曲を分担している。
いつも歌詞から作るか作曲してから歌詞を付けるか毎回違う
私は歌詞を先に作ろうと思っているけどしばらくかかるから考えていると
「歌詞作るの時間かかるなら先に曲作るわ」
「よろしくお願いします。」
冬魔は三階の談話室に向かった。
私は部屋で歌詞を作ることにした。
潔癖症
幼い頃に親が離婚した。
母親といたが、放ったらかしにされ、部屋も汚かった。
それが2年間
2歳の時孤児院に引き取られた
2年間食べ物は食べれない。体が受け付けない
4歳 お兄さんになる人に引き取られた。
9歳の時ようやくお兄さんの料理だけ食べれるようになった。
と箇条書きで書き出したけど、どうしようどうしようと思ってしまって時間を忘れてしまった。
頭を抱えてハッとしたら夜中の2時を回っていた。
月曜日かと私は思って
作詞の邪魔されたくなく部屋の鍵をかけた。
そのあとずっと考えていると
外が明るくなっていたから時間を見ると、6時を回っていたから学校の準備をして家を出た。




