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ZweiLicht  1章  作者: 光に似た闇
3/11

3話 心の闇

次の朝

「・・・まだ眠い」

今は4時半 いつもよりかなり早く起きてしまった

私はリビングに向かった。

「・・・誰もいない」

そりゃそうだ

まだ4時半。誰も起きているはずがない

こんなに静かで誰もいないと昔のことを思い出してしまう

そうまだシェアハウスをする前の誰もいない

誰の気配も 声も 何も無い

あの暗い日々のことを

ソファの上で膝を抱えて昔のことを思い出していた。


あれは今から13年前

僕がまだ6歳の頃

親がなくなる当日

朝からお母さんとお父さんは嬉しそうにしていた。


久々の2人での旅行

一週間前から話の話題は旅行の事だった

【写真撮って帰るからね】

【お土産買って帰るね】

【可愛いぬいぐるみあれば買ってくるね】

とか色んなことを話していた。

そんな二人を見ていた私も嬉しくなって

笑って「いってらっしゃい」と手を振った。

剣人は小中一貫校の寮で暮らしている

いつも家にいるのは、

私とお父さんとお母さんの3人

朝早く家を出たお父さんとお母さん

けど私はその時何か違和感を感じていた。

気のせいだと思って

何も言わなかった

もしかしたらその時違和感を言っていたら何か変わったのかな

お父さんとお母さんは生きていたのかな


その夜いつも通りテレビを見ていたら

特報が入った

見ると見覚えがある名前が書いてあった。

佐崎奏恵かなえさん、

佐崎幸樹ゆきさんが交通事故でなくなりました】

と書いてあった。

相手がお酒を飲みすぎてお父さんとお母さんの車に突っ込んで即死って書いてあった。


私は何かが壊れた音を聞いた

喉が熱くなるぐらいただ叫んだ


どれだけ叫んだんだろう

途中からの記憶が無い

多分叫び過ぎて気を失ったのはわかる


その日から私は何も考えられなくなってしまった。

笑うこと 喋ること 食べること 飲むこと

何もかもめんどくさくなってしまった。

3日ぐらい続いたと思う

その夜

玄関からものすごい音でこっちに向かう音が聞こえた

それも二人ぐらいの足音が私の部屋の前で止まった

次の瞬間扉が開いた

そこにいたのは・・・

剣人と龍月だった。

2人はものすごく汗をかいて

心配そうな顔をして私に

「悠汰大丈夫か?」

と聞いてきた

「・・・」

「・・・悠汰?」

小さく私の名前を呼んだ剣人は、優しく抱きしめてくれた。

抱きしめられたのか、それとも温もりに包まれたからなのか、それとも両方なのか

3日ぶりにもう一度大きな声で泣いた


剣人は何も言わずに抱きしめてくれた。

龍月は背中を揺すってくれた。

どれくらい泣いたのだろうか。

涙が出なくなるまで泣いた。

「剣人・・・お母さんとお父さん亡くなっちゃった」

「うん」

剣人は優しく私の話を聞いてくれた。

「私はどうすればいいのかな」

「俺と一緒に住もう」

「けど剣人は、寮があるし」

「校長先生と相談したらいいって言われた」

少しびっくりしたけど、私は

「・・・いいの?」

と聞いたら龍月が

「お前の兄貴だろ?甘えろよ」

と言ってくれたからワガママをひとつ言ってみた。

「・・・剣人は私のこと1人にしない?」

「しない」

「ほんと?」と聞くと

「ほんとだ」と言ってくれて私は

「お兄ちゃん大好き」

と抱きついた。


その日のうちに

剣人は、寮に置いていた荷物を家に戻して

一緒に住んでくれることになった。

「剣人・・・これからどうしよう」

「3人だけ助けてくれそうな人いるだろ?」

「・・春さんたち?」

「あぁ春樹さんなら助けてくれるかも」


春さんとは

お父さんお兄さん達のこと。

3人の兄がいる

長男 春樹はるき

次男 夏樹なつき

三男 秋樹あき

お父さんは末っ子だった


お正月によく遊んでくれる。

何かあればすぐに助けてくれる春樹さん達は兄妹にとって2人目のお父さんみたいな存在だった


「夏樹は助けてくれるかもしれないけどこれ以上迷惑かけるのも」


「悠汰本当に次男の夏樹さんの事好きだな」

と言われ照れ隠しで、

「2人目のお父さんだから3人ともすきなの」

と言った

「俺一人じゃ悠汰を学校にも通えさせれない」

と言ったので私は、

「学校行かない」

と言うと剣人は、少しだけ強く

「お前は行け今後必要なことあるから行け」

と言って剣人も私は少しイラついてきて

少しだけ強く言い返した

「それ言うなら剣人だって!」


この後言い争った。

決着がつかず

次の日になった。


今日は日曜日

朝から剣人とは口を聞いてない


無言でいると

突然玄関からドアが開く音がした

急いで行ったら

そこにいたのは・・・


「悠汰!大丈夫か!」

ものすごく焦ってる赤髪の夏樹と


「夏樹足速い ハァハァ」

息切れしている薄赤髪の春樹と


「春樹が足が遅いだけ」

息切れしていない薄橙髪の秋樹がいた


「夏さん 春さん 秋さんなんで?」


「心配してきたんだよ!」

と夏さんが息切れしながら言った

「けど仕事・・・」

と聞くと

「そんなの休んできたわ!」

と言って私はびっくりした。

「・・・」


5人はリビングに集まった。


「夏樹はお前達2人を心配してきたんだ

悠汰泣いてないかなとか

剣人はちゃんと学校行っているかなとか」

と春さんが話してくれた。


「・・・うん」


「大丈夫だった?」

と夏さんが聞いた

「・・・泣いた思いっきり」

「うん、辛かったよな」

と言ってくれた。

「兄である俺達も辛かった。亡くなった当日は、俺達も仕事休んで会いに行った」

と秋樹さんも話した。

「病院に居たけど会ってない」

「会えるわけない。俺たちが行ったのは、夜中だ」

と春さんが

「そうなの?」


と聞くと秋樹さんが


「その後、2日目はお前らに会いに行こうと話になったが・・・夏樹の社長が休みくれなくてな今日になった」

「そうだったんだ」

「あぁ」

「あの、くそ上司弟が亡くなったから休暇欲しい時言ったら」


“休む分までノルマをクリアしてから休んでね。”

「って馬鹿じゃねぇの!1週間のノルマ達成するまで残業だわ。」

「愚痴るな」

文句言っていた夏さんに注意をいれたのは春さんだった。

少し間が空いた後

今まで黙っていた剣人が

「この後どうする?」

と聞くと


「俺達が交代でお前らの面倒見る」

と秋樹さんが答えた。

「わかった。」

と剣人が言った

「大丈夫なの?」

と私は少し心配になって聞くと夏さんが

「さっきも言ったけど、ノルマは達成してきたから大丈夫。」

とものすごく笑顔で答えてくれたから

「ありがとう」と照れながら答えた。

「当たり前のことをしただけだ」

夏さんが言ったら秋さんが


「悠汰お前の体調が戻ってきたら、少しずつ2人で住めるようにしてやる」

と言ってくれたので

「うん、ありがとう」

と言った

それからは一週間ごとに交代しながら 春さん夏さん秋樹さんが家にいるようにしてくれた。


剣人は前みたいに寮で住んでいる。


それが2年ぐらい続いた時

春さんが「そろそろ大丈夫だろう。2人で住むか?」

と言ってきて

私は、うんと言った


その時に

秋樹さんに

「悠汰お前そろそろ本性出してもいいじゃないのか」

と言われて

その日から僕の今まで抑えていた可愛い物好きが爆発して

今可愛い物好きが酷くなって、前よりも部屋にぬいぐるみが増えてしまった。

春さんが言っていたんだけどね。

剣人のことを剣兄と呼ぶようにして、可愛い自分になろうとしたら周りから批判されたけど、あの日よりは辛くなかったから大丈夫だった。

高2の時

剣兄のバンドを聞いて

あの日に囚われていなくってよかったと思った。

それから1年後は、バンドメンバーの過去を聞いて、僕からシェアハウスしようと言ったのは、また別の日にでも

過去編END

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