2話 誰か助けて
9日後の25日
昨日ようやく衣装が完成した。
朝いつも通りに起きようとするといつもよりも体が少しだるいけど気にせずに立ち上がると何かが切れたようにベットに倒れ込んでしまった。
何となくやばいと思っていると
それは当たっていた。
体が重たい だるい
久々に感じたこれは風邪だ。
僕は幼い頃から風邪をひいてきたからすぐにわかった。
部屋のドアがガチャと音が鳴った。
扉を見るとそこにいたのは
「悠汰?」
部屋に入ってきた心配した顔の
拓誠だった。
「拓兄やばい風邪かも体だるい」
「それはやばいね。もともと悠汰は体弱いのに衣装作りで少し無理したのかな」
「ごめんなさい」
と私が言うと、
「大丈夫 オレ今日も休みだから他のみんなは仕事だけど」と頭をやさしくなでてくれた。
「迷惑かけてごめんなさい」
「大丈夫今日はゆっくり休みな」
「うん」
その後、だんだん僕私は瞼が重くなってきて、眠ってしまった。
目を覚めると、夕日の光が差し込んでいた。
「起きた?」
椅子に座りながら本を読んでいる拓誠の姿が見えて
「拓兄」
「お粥あるけど食べれる?」
と優しい声で聴いてくれた。
「うん お腹空いた」
何時間寝たか分からないけどお腹は空いていた。
のちにわかったが7時から10時間も寝ていたようだ。
これは寝すぎだなと治ってから思った。
「分かった持ってくるね」
と拓兄は部屋を出た。
私は幼い頃から体が普通の人よりも少しだけ弱い
よく風邪はひくし
怪我もよくできるし
そして治りも遅い
いつもみんなに心配かけてしまう。
30分後
「お粥持ってきたよ。」
お粥を持った拓兄が戻ってきた。
「ありがとう拓兄」
私はお粥を食べて眠くなったからもう1度寝てしまった。
もう1度目を覚めると30分しか経ってなかった。
「寝すぎかな」
「そうだな。朝からずっと寝ていれば寝すぎて寝れなくなるよ。」
「冬兄」
ベットの横にいたのは、背中を向いて座っている冬魔だった。
「おはよ・・・少しは体調よくなった?」
「うん」
冬魔は私のおでこと冬兄のおでこをくっつけてきて私はびっくりしてしまった。
心臓がバクバク鳴っていたけど
「うん かなり熱下がった」というと胸ポケットから体温計がでてきて
「 念の為に体温測っておいて」
「うん」
1分後
「36.8分 下がった」
というと冬魔はあくびをしたから
「冬魔眠くないの?」
「眠いけど寝れない」
「なんで?」
私は今まで持っていた疑問を問いかけた。
「それは・・・」
と少し間をおいて答えてくれた。
「それは不眠症だからだ」
不眠症は聞いたことあるけど、冬魔は寝れているのかと心配になった。
「不眠症?あれ寝たくても寝れない」
「そう、俺はまだ軽い方重たい人は本当に寝れない。俺は昔は過眠症だったが小学校の頃に不眠症になってしまってな、今では寝ようとしたらまだ寝れるけど眠りが浅すぎてすぐ起きてしまうから昼間も眠いだけ」
結構大変なんだなぁ
これが小学校の時からって長い
1番聞きたいこと聞いていいのかなけど失礼かもどうしよう
「・・・悠汰聞きたいことあるなら聞け他の奴らから質問されるは大っ嫌いけどお前は特別だと前にも言ったはずだ。」
と顔を覗き込んで言ってくれた。
そうだった
初めてあった時にモジモジしている私に言ってくれた。
「えっとね 不眠症になった時誰かを恨んだことは?」
「ないな。けど1度だけ自分自身を恨んだ
なんで他の奴らと同じじゃないんだこんな体に生まれなければよかったのに
って思ったことはある」
「自分を恨んだことあるんだ」
親ではないのが優しい冬魔だからかな。
「悠汰にもあるだろ1度や2度」
「あるよ なんで私だけいじめの対象になるんだろうって思ったことあるよ。クラスメイトから避けられたり言葉の暴力があって先生に助けを求めったけど、助けてもらえなくって親はもうその時には亡くなっててだから、お兄ちゃんには言えなかったからずっと自分の中にずっとため込んでいた。」
「それは大変だったな」
「私は自分ではなく、他人を恨んだことはあるよ。」
「そうか、お前の本音が聞けて良かった。そろそろ寝ろ。多少寝るぐらいはできるだろ?」
「うん話聞いてくれてありがとうね 冬兄」
「あぁおやすみ」
2日後私は復活した。
2日間交代で皆私の部屋に来てくれた。
学校に行けるほど回復したから今日から学校だ。
「おはよう」
「おはよう悠汰」
先に挨拶してくれた。拓誠だった
後ろから
「はよ」
と冬兄もあいさつしてくれた。
「おはよう冬兄」
拓(あれ?なんか前より仲良くなってる?)
「他のみんなは?」と私が聞くと
「早く出ていったよ」
と冬魔が教えてくれた。
「分かった」
20分後
「拓兄、冬兄行ってくるね」
「「いってらっしゃい」」
下校時間
いつも通りの日常だったんですけど朝からなんか変な気配がしたから少し早歩きをした。
それでも気配は消えることは無かった。
それよりも足音が後ろの方から聞こえる
まさかストーカー!?
やばい前にもあったあの時は兄さん達がいたから
何とかなったけど
今日はいないやばい捕まったら
そのまま裏通りに逃げ込んだ
モブの人が回り込んできた。
「お姉さん今帰り」
「・・・あの、」
「俺たち遊ばない?」
「ごめんなさい」
と言って
走ったけど付いてくる
「嫌だ嫌だ助けて!」
突然何者かによって裏通りに連れてこまれた。
だれ?私の口を押さえているのは、怖いよ
「大丈夫、大丈夫悠?」
背中のほうからいつもの彼の声から考えると低い声ですぐに怒っていることが分かった。
私は口を押えている人の手をどけて
「響兄?」
と聞くといつも通りのテンションで
「あったりー!なーにまたナンパされてるの?」
と聞かれて少し震えた声で
「まだしてないよ逃げてきたもん・・・」
怖い人達から逃げて来たけど捕まってしまって今の状況になっている。
待ってじゃなんでここに響兄がいるの?
と響の顔を見ながら
「なんでいるの?」
「うん?この辺りで用事を済ませていたからかな・・・ちょっと待ってそこにいてね」
「うん」
そういった響は電話を取り出した。
「もしもし 俺、響・・・うん、そうまた 分かった待ってるわ」
響は私からナンパしている人の手を本来向かない方向にひねると私から体を離してくれた。
安全な場所に私を置いて逃げっていた人達の目の前に立った。
「こんにちはお兄さん達」
モブ「だれだよ!」
「うーんさっきまで追っていた子の保護者って言ったら?」
モブ「!?」
「・・・」
私は気になって響の様子を見ると、追っていた人達の耳元でなにか話している
その人達がだんだん顔色が悪くなっていった
少し怖くなってすぐ見ないように隠れた
5分たっても響は帰ってこない
なんでかなと考えていると
「悠汰」
と声が聞こえてびっくりして振り向くとバイクを持って現れた冬魔がいた。
「冬兄」
「響から連絡あって来た」
冬兄は手を差し伸べてくれた。
「響兄は?」
「悠汰を追っていた奴らを交番に連れて行っている」
「そうなんだ」
「帰るよ 拓誠が家でで待ってる」
「うん」
その後、冬兄のバイクに乗って帰えると
剣兄も、龍兄も心配していたらしく
帰るとものすごい勢いで剣兄が抱きついてきた。
その数分後、響兄が帰ってきた
その晩、拓兄に怒られた
何かあれば電話することとかすぐ助けを求めることとか
叫ぶとかたくさん言っていたけど全部は覚えられなかった。
疲れた私はその晩すぐ寝てしまった。




