第四話「犠牲は進歩によって初めて犠牲」
「良い天気だの!」
「そうだな」
「なんだ!元気が無いな少年!私が悩みを聞いてあげよう!」
「はあ」
朝から煩いな、この変人はヤバイ何がヤバイって格好がヤバイ、このマイナスは下らない寒さに半そで半パンでピチピチ、公園で腕立て伏せはヤバイ
「なんだ!?そんなことか!」
「なんもいってねー」
なに?悩みわかちゃう系?そんなバカな
「なに心配いらないさ!筋肉はいつか答えてくれる!」
「誰も筋肉の心配はしてないわ!幾ら華奢でもそれはないわ」
いやいや、只の脳筋じゃん。まあ見たまんまか。この変態にわかるわけないか、まず悩みとか無いし
「なんだと!ならなんだ!?これだけ条件がソロっているんだぞ?公園、朝、とくれば筋トレだ!」
「いや、思考回路がまず可笑しい!まずあんたは誰だよ」
「む?失礼した、しかしな名前を訪ねる時はまず名乗るのが礼儀ではないか!」
「いや、変態には名前をいっちゃダメだと神様が今言いました」
「む?そうか!私はシュテルネン・リヒト・ルーセフトと言うもだ」
いや教えるのかよ!いや、それよりもっと重要な事!
「は?」
いやいや王族?これが!?確かに王族にムキムキのピチピチの服を好む継承権第4位がいるとはきいていた、が
「シュテルネン・リヒト・ルーセフトだ!」
「いや誰も聞き返して無いからね?なんで気付かないかな、俺」
「む?そうか!しかしどうして少年は此処に居るのだ?私は此処での筋トレが日課だが初めてみたぞ!」
「特に理由は無いけど?」
「フハハそうか!隠さなくていい!私と筋肉の共演をしたいのだな!流石はルーセフト高等学園に通えるだけはある!」
「いや、こないだ試験受けただけだぞ?なんで王子様が知ってんの?つか筋肉は一旦忘れろ!そしてキャラ濃い」
「王子様はよしてくれ、私は第4継承権しかもたぬ、私は将来降格してギルドで冒険者として働くのだ!しかし濃いとは心外だな何処も濃くはないだろう?」
あれ、可笑しいな、話が噛み合わないぞ?少しは考えを改めようとしたんだけど!
「私はこれでも毎朝無駄毛は処理している、筋肉の邪魔だからな!フハハ」
いやうんそこじゃない
「で、シュテルネンはなんで知ってんの?通うっていうくらいだからあの場にいたんだろうけどな」
「そうだ!以外と頭が回るではないか!遅刻ギリギリとは思えないな!だが遅刻ギリギリのお陰でナノを高循環という随分派手な登場を見れた訳だが!ワハハ」
「あ、うん、其れについてはね」
「その年でナノをあそこまで自在に操るとは、我が友が笑うはずだ!」
我が友、笑う、あの試験官か、アレは笑うと言うか悪どい笑みだったような
「まああれは獲物を見つけた時の笑だがな」
げ!?やっぱり今から学園生活こえーよ!
「我が友はアレでいて私より強いからな!気をつけた前よ!ワハハ」
おいおい、英才教育受けた王族より強いってかなりだぞ。
「少年よ、また学園で会おうぞ!」
「ローデン、ローデン・ニーデル。それが俺の名前」
この人はちゃんと王族だ、これくらいは良いだろう、どうせ知られるし
「フハハ!ローデン良い名だ!名前の通り成長しているようだしな」
「ほう、俺も学園が楽しみになってきたよ」
「フハハ!ならさらばだ!学園で会った際は是非手合わせ願いたいの!」
ふう行ったか。しかし、完全に改めないとなまさか古代文字の意味を知っているのか、でもなー俺と喋りながらずっと腕立て伏せしてるってどうよ、軽く見ても500以上はやってたぞ!?
でも良い暇つぶしが出来た、さて仕事に行くかな。ようやく邪魔が無くなるのだから、気合い入れるか