第二話「噂ってのは尾ひれがでかくなるもの」
「おい、またやったみたいだぜあいつ」
「だな、なんでもカーラー家のお嬢さんのハンカチを唾液でベトベトにしたらしいな」
「え?俺は罵ってひるんだ後に舌をペロペロしてたって聴いたぜ」
なんだろそんな変態居たらむしろ見てみたい、あのアマメチャクチャ言うてますやん、なに?舌をペロペロって只の変態やん
「相変わらずだなローデン」
「羨ましいだろ変われ」
「いや、全然。誰が好き好んで変態に成り下がるかっての」
こいつはリュイン成績優秀で実技は学園1だと言われてる、イケメン…
敵だ!まあ、こいつは魔法オタクだからモテ無いけどな、暇さえあればこの角度から見るコレは綺麗だとか、コレはこうすれば影響が大きいとか、1日中魔法の事しか考えてないやつ
「で、ローデンは決めた?進学先」
「ん、まあ何処でもいいけどな。どうせ彼処だろ」
「あーそかそか、ローデン、貴族様々だったな」
「没落寸前な親は箔をつけたいんだとさ」
「ルーセフト学園で決まりか、しかしお前の親は本当見る目ないよな、噂に流されて自分の息子の事もわからないんだもんな」
「あーあのルゼルフ中等学園1の出来損ないか、本当笑えるな」
そう俺はこの学園1の出来損ないと言われている、まあ強ち間違いじゃない、俺は5属性不適合という有難いお言葉を頂いた猛者だ
「この中等学園お金かなりかかる貴族様々学園なのに、誰が払って通ってるか知ってる癖にな」
「強ち間違いじゃないだろ?5属性不適合だぜ?俺も聞いたことねえよ、不適合だからってコレはないわ」
俺は右手の指の上にそれぞれの属性闇以外を具現化した、本来ならここは講堂だから結界のマジックアイテムすら使われてない所で生徒が魔法を放つのは御法度だが俺は問題ない
「ひゃはは、相変わらず、ショボイよな、ナノを操る技術は凄いよな、初めて見た人にはそう写る」
「はいはい、全力ですけど、なにか?」
そう俺には決定的に威力が足りない、魔法ってのは適合してようがしてまいが使うことだけなら全属性できる、不適合の場合でも俺の10倍は平均的な威力はある、しかし俺は適合属性以外雨粒程度の大きさ雨粒程度の威力しかない、考えても見ろ雨粒が当たって人は、ダメージを負うか?風邪引かないように温めなきゃなって思うだろう?しかもそれ当たるまで気付かない、気付かれないなら得だと思ったか?甘いな白砂糖より甘い!俺の火は暖かい、水は冷たい、風はフワ、土はベチャ、光は、ん?だぞ最早攻撃に使えないよ、土の嫌がらせレベル位だよ使えるの?
「魔法の実技なんざコレで良い点取れるわけがない」
「まあまあ良い事教えてやるから機嫌直せよ」
「ん?良い事?また変な噂でも流れてたか?」
「お、鋭いねー、お前今、女子達からネガティブモンスターって言われてるぜ」
「は?ネガティブモンスター?ネガティブと真逆の存在の俺が?」
「なんでも道端で嫌いになれよ!また嫌いになれよ!って叫んでたとか」
道端で叫んでた?うん?あれ、チガクネ
「おろ?若しかして心当たりあんの!ひゃははあひゃあひゃひゃゃ」
「そこ!煩いよ!静かにしたまえ」
「すんません、ふ、ふい」
まあ確かに叫んでたよ?全然違う言葉、ネガティブで変態、只のバケモンじゃねーかよ!
「なあ、討伐依頼出そうかな、俺」
「くくく、い、いまそんなこと、いいゔなよ、腹筋割れそう、くくく」
昨日という日は黒歴史に刻むなこれは、リュインに一生ネタにされそうだ。
ん?魔法の実技がヤバイのに国の名前がついてるルーセフト高等学園に受かるのかって?まあ、金持ちなら裏口入学っててもあるな、実家には金がない俺には関係ないけどな、まあ確かに俺には金もあるし、払えるだけな。必要ないけどな。何にでも裏技ってお助けが存在してるんだぜ?ここ重要
様は戦えれば良いだけだ準備さえすれば同年代に負ける気がしねーよ