十和子
女性が男性に守られる物語は多いですが、男性が女性に守られる物語は少ない。何となく男性と女性がこうあるべきだ、って息苦しさを感じる世の中。でも強い女性、優しい男性だって魅力的な筈と思いつつ、純愛ファンタジーに挑みました。
『十和子! 』
呼び声に起こされる様に、ゆっくり瞼が開き靄のかかる風景が見えてくる。
それに伴い、だるさで麻痺しながらも、時折体の隅に鋭い刃であてられる感覚がある。
「生きているのだろうか? それとも人は死んでも感覚があるものなのか……まぁどちらでも良いか。
あの子に逢えぬ世界など、生きていたくもない」
気持ちと同調する様に瞼が落ちるが、抗わない。
もしかしたらあの子にもう1度、逢えるだろうか? 私の大好きな知果。
普段から色々なジャンルの本を読みます。そして読む度に自分だったらこういう物語にするなどと、妄想する事が多くなりました。だったら、自分でも物語を書いちゃえ! と挑んでみました1作。書き手としては初心者なので、読んでいて厳しい意見もあるかと思いますが、受け止めるつもりです。
ゆっくり連載になってしまいますが、よろしくお願いします。