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ミルの実を採った後、父様と泉の側に戻って来ました。
「リルム、昼御飯までまだ時間があるからこの世界の話を聞かせてやろう。」
空を少し見上げてから、父様がこちらを向いてそう聞いて来ました。
「はい!」
父様は微笑って頭を撫でて、良い返事だと褒めてくれました。
「では、そこの岩に座って話そう。」
そう言って泉の側にある、私と父様がお気に入りの岩にまず私を座らせてくれました。
私の隣に父様が座ります、転がって落ちてしまわないように大きな手で背中を支えてくれながら話始めました。
「この世界の名前をまだ教えていなかったな、この世界の名は《シルス》と言う。」
ーこの世界には4つの大きな大陸があり、大きな順に1の大陸・2の大陸と言う風に名前が付いている。
其々の大陸には国があり。
1の大陸には緑の国 《グリンディア》と花の国 《フルーア》
2の大陸には水の国 《ウォルア》
3の大陸には火の国 《ファルア》
4の大陸には風の国 《ウィンデア》
5つの国の周りには様々な国がある。
其々の大陸には《人間》《獣人》《エルフ》《竜族》《魔族》が住んでいる。
一番多い種族は《人間》で、その次は《獣人》《魔族》と続き《エルフ》《竜族》はどの種族よりも長命だが子供が産まれ難い為に今はそれ程数が多くない。
他の種族では結婚や離婚等をするが、《エルフ》も《竜族》も一度パートナーや番い(つがい)と決めた相手以外と生涯を供にせず、命も供にするのであまり数が増えることがない。
それ故、どちらの種族も《子供》をとても大事にするのだ。
他にも動物や魔獣等がいるが、《獣人》や《魔族》の仲間と思われがちだが全くの別の生物だ。
動物がこの世界に溢れる力の影響を受け、変化したモノが《魔獣》と呼ばれている。
いつどの動物が魔獣に変化するかは解っていない。
おとなしい動物であっても魔獣へと変化した時点で他の者を襲うようになる。
魔獣による被害は昔から彼方此方で起こっているが、自然災害と同じく、魔獣の発生は抑えらる事がない。ー
「だから、森で魔獣を見かけたら近づいてはならんぞ。」
私の頭を撫でながら父様が真剣に言い聞かせる様に言ってきました。
「はい!絶対に近づいたりしないのです!」
私はきちんと手を挙げて父様の眼を見て答えました。
「うむ、その約束もきちんと守るのだぞ…そろそろ昼御飯の時間だなきちんと食べて帰るまで父様と遊ぼう。」
微笑ってから空を見上げた父様がそう言って、私を岩から降ろしてお昼ご飯の支度を始めました。
今日のお昼は父様特製のお弁当なので楽しみです!
喜んで父様のお手伝いをします。
説明が大半ですいませんm(_ _)m
読んで下さってありがとうございます!