僕はモンスター達の襲撃を受ける
無双が始まる前ぶれのお話しです。
僕は布教活動の旅をしながら逸脱者について調べるって言ったけど、家族も増えたしどうした物かと考えた。
この世界の事は知っているようで、実は改変されているかも知れず、本当の所は何も知らないんじゃないだろうか……。
そんな事で、いきなり家族で冒険の旅に出ることはやめにして、この村を生活拠点として自分たちの足場固めをする事にした。
まずは村の機能アップだ。そんなにしっかりと作っていない村だから、いろいろな物が不足している。
美崎は地形エディターを起動すると、村の周囲の土地をきれいに整地しておいて、そのあと村を囲う塀を大きく広げた。
これだけの広さがあれば、もう村ではなく立派な町を作る事が出来る。
「フィニットちゃんの通う学校を立てないと」
美崎はそう言いながら、開発環境を立ち上げて町の構成パーツを作ってる。
三次元CADの中に出来上がった学校をクルクルと回転させてデザインを確認。
問題なければ、町設計用マップの中に、この学校モデルを配置してゲームプログラムに町データーとして流し込む。
開発環境から抜けるとゲームが再スタートして、美崎にムーブが入る。
美崎は胸の前で両手の指を組み合わせ、跪いて天を仰いだ。
「ルーメンの神よ。私に力をお与え下さい。この町に子供たちの学び舎を」
そう言って美崎は立ち上がると天に両手を差し出した。
この前と同じムーブだな。他のバリエーションは無いのかな? なんて僕が思ってると、
空が光り輝くと天から大きな建物が輝きながら降りてくる。
地面に降り立ったその建物は美崎が一生懸命デザインした、あの学校だ。
「おぉーっ。有り難や」
町の人たちが跪く。僕達に対する町の人たちの信頼感がどんどん高まって行く。
「お店なんかも不足してるね」
そう言って、僕は僕のやり方で町を創ることにした。
まずは資材集め。物資の輸送は滞り気味だから自分で何とかしないと。
ファストトラベルでオークを退治した森林に行って材木集め。
アイテムは重量概念無しで、無限に持てるから、大きな木を取って取って取りまくる。
町にファストトラベルで帰って木材山積み。
よし、やるか。僕は自分に身体強化のバフをかける。
そして、全力で次々とお店を建てて行く。
「おぉー。私の店がこんな立派に。これならば商売に身が入りますぞ」
そう言って、村人たちは跪いて僕の手を取ったり、とにかく感謝されまくりだった。
そんなこんなで、数週間が過ぎ、始まりの村は立派な町になっていた。
僕達の愛娘、フィニットちゃんはと言うと、
「あなたはルーメンの神を信じますか?」
「もちろんですよフィニットちゃん。本当に可愛らしいこと」
町の人たちに溺愛されて、僕達の布教活動のお手伝いをしてくれていた。
そんなある日の事だった。僕達が、何時ものように町で活動していると、
「大変だ。西から魔物達の大群が、こっちにやって来るぞ」
町の衛兵達が叫びを上げ村が騒然とし始めた。
ゲームが日常モードから、バトルモードに切りかわり緊張感が走る。
町の外はどうなっているんだろう。ここからでは何も見通せない。
僕はゲームをリアルタイムバトルからターン性バトルに切り替える。
これで一旦落ち着いて考えられる。
「そうだ!」
僕はゲーム表示を主観モードから俯瞰モードに切り替えた。
そしてカメラを自由に動かして町の外を見た。
そこには、様々なモンスター達の群れがゴチャゴチャに集まってこの村に向かっている姿があった。
大量のモンスター達が、この村を襲撃しようとしていた。
三人は毎晩大きなベッドで川の字になって寝てます。
落ち着いて考えると初めてこのベッドに遭遇した夜、作りかえ可能な二人でしたが、あまりに興奮しすぎてそれに気がつかなかったのです。
だけど美崎はもしかしたら気が付いていたかもです。
因みに、西洋風のメイドさん達は、川の字になって子供と寝ているのを、東の方の変わった風習なんだと見ています。




