君との初めての出会い
鬱持ちで受験期の私と薬物依存で精神疾患の君との出会い
君と出会った日から3ヶ月。
「いつかは終わる、それが今だっただけ。」
目の前に吊るされてる君の目は私を見つめる。滲んで赤く染まった身体。ボヤけて見えて今にも消えてしまいそう。
少し暖かくなった夜風が吹いて身体に染みた。
「あぁ、もう春だね。」
そう言い放った君は冬に取り残されたみたいだ。忘れない。記憶をふと思い出す。そして今にも残り続ける。
将星!しょせ!
私は君をそう呼んだ。初めはインターネット上。他の人とは何か違う。
将星だけが唯一の理解者、共感者。高校から不登校で鬱持ちだった私は毎日見つめる壁とたまにやるスマホに向き合ってた。実家暮らし引きこもり18歳。一人暮らしニートの24歳。歳上でも分かり合える。自然と深く惹かれ合う。
半年ほど経って初めてビデオ通話をした日。
目の前に映ったのは、髪の長い茶髪の君。ボサボサで目も見えない。
「そっか、暇ならうちくる?」
低い声と隙間から見える君の死んだような目に思わず見惚れた。居場所も無く、辛い。消えたい。でも天井しか見えないそんな毎日に光をさした。
私はボサボサの髪を必死にかきあげて頷く。
君の病みも知らずに、私は闇に落ちていく。