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揺りかごの歌

 あれから数年が経ち――私は薬師として独り立ちを果たし。

 そして、お母さんになっていた。


 今年の冬、私は可愛い男の子を産んだのだ。――名前はアルス

 子供の父親は、なんとあのラースである。


 なんの縁があってか私はあいつと夫婦となり、

 今はリューゲル王国の王家が治める直轄地。そこの片隅にある小さな村で、私たち親子三人は暮らしている。


 ラースは子供が生まれるとアルスをとても可愛がり、親バカとなっているから驚きだ。

 まあ、そういう私も自分の子供が可愛くって仕方がないので、人のことは言えないのかもしれないけど。



 ――そんなある日。

 私はまだ赤ちゃんのアルスを寝かしつけた後、昼食の準備をしていた。

 だがすぐに目が覚めてしまったのか、アルスがいる部屋からオギャーオギャーとぐずる泣き声が聞こえてくる。


 私はアルスをあやすため、急いで子供部屋へとむかったのだが……不思議なことに途中からキャキャッとご機嫌な声に変わっていたのだ。


 部屋の中をそーと覗いてみると……揺りかごの前にいたのは――白い子犬…?

 いや子狼が揺りかごを優しく揺らし、アルスをあやしていたのだ。


 白い尻尾を振りながらアルスと一緒に遊んだり、寒くないように毛布をかけてあげたりしている。

 私は、とても嬉しくなり白い子狼の姿をした神様の名前を思わず呼んだのだ。


 「フィヌイ様…!」


 子狼の姿をした神様は振り返ると、私に向かい大きく尻尾を振りながら、


 ――ただいま、ティア!


 優しい声で語りかけてきたのだ。



~・~ おわり ~・~


とりあえず本編完結です。長くなりましたが、今まで読んで頂きありがとうございます。

次回からは番外編に入り、しばらくの間更新は(水)、(土)となりますので、

よろしければ、またご覧ください。


そして、そして、秋ごろより本編は第二部?へと入ります。

迷いましたが、作者が書きたくなったので本編の続きを書きます!

でも、ストックが全くありません。。

そして当初本編はここで完結する予定でしたので…急きょ、章の区切りなど変えることになるかと思いますが、なにとぞご容赦ください。

それでも読んでもいいかなという方。また、お付き合いいただければ幸いです。




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