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幸せのおふだ

作者: 温故知新

「ねぇ、おばあちゃん。これなぁに?」



 幼い頃、親戚の集まりで曾祖母の家に家族で訪れた私は、幼い弟の手を引いて曾祖母の広い家を探索していた時に、家の柱に飾られていたものが目につき、近くにいた祖母に問いかけた。


 すると、祖母は朗らかに笑うと私の隣に座り、私と同じように飾られいたものに目を向けた。



「あれはね、『幸せのおふだ』って言うんだよ」

「しあわせのおふだ?」



 大きく首を傾げる私に、祖母は笑みを深めると私の頭を優しく撫でた。



「そう、あのおふだにはね、幸せを司る神様の力が込められているの。そして、そのおふだを大事に飾っていれば、神様が家族みんなを幸せにしてくれるのよ〜」

「ふ〜ん、そうなんだ〜」



 正直、あの頃の私は祖母から教えてもらったおふだの意味を理解出来ていなかったと思う。



「だから、ほらあのおふだに向かって手を合わせましょ」

「は〜い」



 でも、嬉しそうに語り、大事そうに手を合わせる祖母の姿は、幼い私には幸せそうにみえた。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます!


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