無邪気の神
結構カオスな内容だけど神様が異質だということが伝わればいいなと思います
正体は何なのでしょうか?
少女を抱きかかえて落ちたはずだ。
「...」
痛みが来ない
目を開ける
何も見えない
目を開けれた?
僕は死んでないのか?
生も死もわからないま暗闇を見る
暗い
町明かりなぞとっくの昔に、発電所が止まったり、壊れたりして消えている、そのため都市だというのにここはいつも暗い
目が慣れず何度も瞬きをする
そして見えたのは
「え?」
化け物はコンクリートの破片が付いたのこぎりを持っていた
それでビルを断ち切ったのだろう
僕はその事実に驚いた
わけではない
僕が驚いたのは
化け物が■■■■に首を絞められている光景だった
「がっ..あぎうぅあ」
「ねえ?言ったよねぇ楽しませろって☆なのになーんで殺そうとするの?弱い者いじめを見せられて楽しいと思う?ねえ?ねええ?..おい答えろ」
■■■は首を絞めながら化け物に聞いていた
「なっ!?」
自分たちには手も足も出なかった化け物が殺されかけている
■■■■■■にだ
あれ?
■■■■■■■■■■?
あれ?...なんだ?
■■■を認識できない。いや■■■■■は認識できているなのに
「あれはなんにでも見れるんだよ」
抱きかかえている少女が答える
少女は口から血が垂れている
ビルから飛び降りたときに吐いたものだ
赤い板
あれを作るのがとても負担になったことは明らかだった
「なんにでも見れる?」
「ああ、それができるやつをわたしは知っている。」
「知り合い?」
「ンなわけあるか..あの能力はなんにでも見れるだから何も見えない認識できるのに認識できないんだよ」
「ふーせーいかーい☆」
■■■■は僕たちの前にいた
「私は—そんな能力を使ってないよ?あなたたちがー☆私の姿を認識することを拒んでいるだけだよ?」
見えない
姿が見えない
ぐちゃぐちゃだった
まるで幼い子供が落書きをしたように黒い姿に見えるのだ
「アぎ...ハーハー」
首を絞められていた怪物はその場倒れで死にそうな形相で息を吸っている
「私は認識できるだけどそれを頭が拒む。それにより何かわからない認識できない者に、だけど認識できてしまうなにかに頭が置き換えてしまうだから、認識がバグったようになるんだよ☆」
■■■■■■がそう言う
「おまえは誰だ?」
少女が問う
「うーん☆一回名乗ったんだけど、...無邪気の神そう名乗らせてもらっているよぉ☆」
「そうか..お前がああああああアアアアア!!!!!!」
少女は鎌を振り上げていた
また一瞬だった。気づいたらもう振り上げられていた
だけどそれは
「ぎゃはは☆」
■■■■■、■■■■■■■■■。■■■■■■■■■、■■■■■■■■■■■■■。
「あなた!面白そう☆」
「え?」
少女がどこにあったのかわからないメルヘンな椅子に座っていた
何の傷もなく、何も起こらず
それが異常なのに、だ
少女は目を白黒させる
「あれ?えっ?何が?」
「あっ!これかえしとくね☆」
鎌を少女の手に握らせる
「あと—上見てー☆」
混乱する少女と僕は言われるがままに上を向く
「なっ!?」
瓦礫だった
ビルのがれきがまるで空中に縫い留められたように浮かんでいるのだ
自分たちがなぜ死ななかったのか
その理由が目の前にあった
「神様は—こんなこともできるんだよ!ぎゃはは☆」
まるで自慢する子供のように笑う
そして
「おい人形」
「はひ!」
「次こそおー!私を楽しませろよ☆じゃないとお前の契約者殺すよ?」
「ッ!?」
「うーんこんなに驚くとは!やっぱり☆長い間一緒にいたから愛着がわいたのかな?」
■■■■■■■が消えていく
「じゃあね☆」
「まて!!!」
少女が走る
■■にまた鎌を振り上げて
「さすがにうざいよおー☆」
グチャっと
何かがつぶれて
血が噴き出た
「ッ!!」
僕は少女のもとに駆け出す
「あーあーやりすぎちゃった☆そーだ契約したら?この機に?てぃうーかそうしないと死んじゃうよその子!ぎゃはは☆」
崩れた少女を抱き起す
「おい!大丈夫か!?」
「........かっ...ハッ!」
少女の血が口から吐き出されて服にかかる
血のシミが広がり起こったことが致命的だと実感させられる
つぶれたれた音がした胸に手を当てれみれば心音など感じられなかった。
心臓がつぶれている
神人だから死ぬまでの時間が引き延ばされているだけ
ただそれだけだった
この少女は、すぐにろうそくの火が消えるように死んでしまうだろう
そんなこと気にしないかのように
「..うーんと!今度こそじゃあね☆足搔く姿を私に楽しませてね!そしていつか私に挑んでねおもちゃたち☆待ってるよバベルの塔で!ぎゃはは☆」
そう言い無邪気の神と名乗る■■■■は消えた
読んでくれてありがとう