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慟哭  作者: アリア
罪過
1/3

 時代は、廻る。

 戦乱の時代が続けば、平定されまた不満が募り戦乱の時代がまたやって来る。そうやって人の世は続いていく。それが人の性のように。悲しきも愛すべき唯一のものである。



 時代は、ようやく誰もが学ぶことが可能な世の中になった。だが、それでも障害は多い。例えば、この本を読みたいと思ってももう無かったり、戦乱が終わっても復興に尽力を注がなくてはならなく満足に生活することこそ困窮であった。だが、活気には溢れていたかといわれれば、そうではなかった。何せ敗戦国であるため、まだその事実を受け入れられない人々がいたからである。

「なんで、あいつ等国賊に従わなければならないんだ。わが国は神の子孫でおわせる天皇陛下の統べる神の国だ。なのに、何故だ。何故敗戦しのうのうと生きていかねばならないんだ。」

「そんなこと言っているから負けたんだ。勝ちたいと思うなら手を動かせ、頭を働かせろ。それで力をつけて一泡吹かせてやろうぞ。」

「そうだな。言われてみれば、そうだな。やるしかないか。じゃあ、さっさとこの作業を終わらせるとするか。」

「ああ、そうだな。とっととやり終わらせてやろう。」このような会話が日常的に何処かで話されていた。


 それから何年かが経ち、ようやく世の中が平定されてきた。ようやく学ぶことが自由な時代が花開いたのである。誰もが心に夢を描きそれに向かって邁進する時代が始まったのだ。

 それにより知識を得た若人達がこの政治は間違っているやこんなのでは他国に何時まで経ってもただの猿真似でしかないといったことを訴え始めた。


 これはそのような時代を生きてきた者たちの物語である。


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