1-94.『条件と素質』
「そうだね……でもやっぱり、どちらにしても優秀な人間さんがエネルギーを持っている割合が高いよ。闘士資質エネルギーを持っている人間さんと持っていない人間さんとで、明確な違いやエネルギーの所持基準は未だにわからず究明中だけど……」
「それで、その闘士資質エネルギーの有無というのはどうやってわかるんだ? 恐らく、俺たち人間の目には直接見えないものだろうし、何かを実行するか若しくは何かを試さないといけない感じなのか?」
「あ、そうだね! その為にも……私たち、妖精の力が必要になるんだ!」
「よ、妖精の力って……何をされるの?」
「オマエら妖精が俺ら人間にそのエネルギーを付与するとか、そういうんじゃないだろうな?」
「ち、違う違う!! そんなことが出来たら妖精の世界の秩序がおかしくなるよ! ただ単に、妖精が持つ人間観察という能力で審査をするだけだよ!」
「見るだけ……ってことなのかな?」
「そうだね! だから変な佐用も無いし人間さんの身体の健康に無害だから心配しないで!」
「……グレオ。本当か?」
「まぁ……一応はな。俺も、かつては経験して今もこうして闘士をやっているわけさ」
「そうか。なら大丈夫そうだ」
「ぐぬぬ……信用が無いなぁ……」
不安そうに警戒心を高めていた透の幼馴染みたちだったが、透がグレオに確認したことで一応は安心する。
一方で、透たち人間から警戒されすぎているチェリーは少し悔しそうにしていた。
「んで、このエネルギーが無いヤツってのは、どうあがいても闘士になれねーってことでいいんだよな?」
「うん。そうです!」
「なんで、この持ってるエネルギーを持ってない人はなれないの?」
「えっと……闘士さんは皆、闘士資質エネルギーを持つ人間にしか発揮出来ない特殊な能力を持ってるんだ。それを、闘波って言うの」
「闘波……?」
「……この説明は、まだいいかな。透さんたちに闘士資質エネルギーがあるかどうかもまだわからないし! 多分、いっぺんに頭に詰め込んでも混乱させちゃうよね?」
「そうだ。そもそも、透たちは本来の生活で忙しくて急いで故郷の星に帰らねばならんのだ。余分な知識まで詰め込むことはするな」




