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五月三.五日--眠れない夜に1--

 よく考えたら眠れるはずがありません。何時間眠ったと思ってるんですか。元気はありあまっています。充填は満タン、身に蓄えたエネルギーが爆発する勢いです。ベッドの中で足をバタバタと上下するだけで発散しきれる量ではないのですから。


 抜け出してみましょうか?


 現在の時刻は午前一時。一人でこんな時間に外出するなんて大冒険だと思います。


 これも一種の王道なのです。闇に隠れた大事件に偶然関わってしまった女子高生。なかなかにいい響きじゃないですか。妄想が捗ります。


 この町には秘密があるのです。夜が更け、闇がはびこる丑三つ時に、魑魅魍魎が跋扈する。魍魎どもは善意を喰らい、悪意を生み出し、植えつける。町の治安は無法と化する。それに憂いをおびたる者こそ。昼の顔は冴えない探偵、しかし事務所の入口プレートをクローズドへと裏返し、黒の外套身にまとう。構える拳銃は畜生どもを消すためだけに作られた改造銃。レトロな風貌に装填するのは破魔の弾丸、畜生を最も苦しめて射殺すだけの武器なのです。


 ダークヒーローってかっこいいですよね! 本当にいたらいいのになあ。忌避するべき化物さんたちを使役しつつ戦うというのもかっこいいです。相棒の幽霊とともに悪霊を退治したりとか……。



 悪霊を、退治? ゴースト、バスター?



 はっ! 小宮山君です! やっぱり昨日は音楽室の幽霊を退治しに来ていたのですね! 相棒の幽霊が暴走して教室のガラスが割れてしまっていたに違いありません!


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