五月三日--連休初日!--
とうとうやってきました。大型連休、いわゆるゴールデンウィークです。五月の三日から四連休! 今年は飛び石なのが残念ですが、私は今喜びに打ち震えております。普段学校があるときにはできないような楽しい出来事が満載でしょう。
仲のいい友達を誘ってどこかへ遊びに行きましょうか、思い切ってどこかに旅行へ行くのもいいかもしれません。温泉、仏閣、海に山。どこも等しく魅力にあふれます。
思い切って勉強をしてみるというのはどうでしょうか。英語や古文などならそこそこの成績を修めさせて頂いているのですが、数学は、駄目なのです。かといって、いつまでも苦手だからといって敵対していては私の成長が望めないでしょう。連休中に言葉を介して対話をもって数学殿と交渉してみるのも悪くありません。
そうです、芸術の海に飛び込んでみるのも魅力的です。楽器や歌を媒介に、音を楽しみましょう。詩歌をたしなみ、眼前に広がる美やわびさびを言葉に転化します。世界を心に筆を手に、キャンパスや半紙を私の思いで塗りつぶすのです。
どれもこれも、わくわくが止まりません。空っぽの私を満たすに値する出来事もあふれているに違いありません。
まあ、何をやるにしても明日からなのですけどね。
目覚まし時計の短針は五時を示しています。ずいぶんと早起きをしたものだと勘違いを最初はしたのですが、お察しのとおり、今は夕方なのです。黄昏、とはこういう状況を言うのでしょうね。
私はなんと罪深いのでしょうか。ゴールデンウィーク初日をこんなにも無為に過ごしてしまったなんて。昨日は、日付が変わる前には布団へもぐったのでたっぷり十七時間は寝た計算です。これではつまる人間なんて程遠いです。物語の主役になんて到底なれません。
しかし私はまだへこたれません。私の前途には多難だけがあるわけでなく、望みだって有るはずなのですから。七転び八起きです。七回転んで八回起きる、今はきっとスタート地点。最初は転んだ状態から始まる計算なのですからこれから立ち上がり始めればいいのですよ。
とりあえずご飯を食べに行きましょう。晩御飯を食べて、明日に備えることから始めましょう。
今日はもう終わりです。