五月四日--中身のない私と似ているのかもしれない--
「ただいまー」
結局、私は家に帰って来てしまいました。楓ちゃんと連絡もとれないし、くるみパンも無くなってしまったし、目的を見失ってしまったのです。
つまる人間になろう、と決心したはずなのになあ。
頑張ってはいるんです! 新しい世界に飛び込もうとはしているのですが、その先を妄想してしまうと尻込んでしまうのです。
君子危うきに近寄らず、私はクレバーに人生を選択しているのです。そのところ誤解のなきように。
さて、今日の晩御飯は……ピーマンの肉詰めです。
私はピーマンが嫌いなのですが……。だいたいなんですか、肉詰めって。結局のところ、お肉に対しておんぶに抱っこじゃないですか。自分が一人でオカズとして勝負できないからオカズ会のレジェンドであるお肉さんに寄りかかってるだけとしか思えません。それを自分の代表料理みたいな顔をして、生意気な卑怯者としか言いようがないです。ロクな奴ではないですよ、ピーマンは。
そう言い訳をしながらピーマンだけ残そうとしたら、お母さんのゲンコツが頭に降ってきました。
まあ食べますけどね? 私ももう高校生、立派なレディなのですからピーマンくらい我慢してイヤイヤ食べますよ! それでいいんでしょう!?
もう疲れてしまいました。昨日たっぷり寝ていたとしても、今日はたっぷり歩いたのです。とても眠いです。
これにて私のゴールデンウィーク二日目は終わりを告げることとなります。おやすみなさい。




