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五月一日--プロローグ--
私の人生には刺激が足りない。
まだ高校の二年生になったばかりの小娘が生意気な、と思われる方もいるでしょう。しかし、いささか退屈すぎるのです。秀でた才能をいかし活躍した経験もなく、すてきな殿方とお付き合いをしたこともありません。一般学生の人生などこの程度なのでしょうか。それではとてもさみしいです。
私は考えました。なぜ、私の人生には何も起きないのだろう。なぜ、私はこうも平凡な人間なのだろう。まったりと、じっくりと、頭をふる回転です。
普段から大して活用していない頭です。なかなかどうして長時間の熟考は辛いものがありました。ですが負けていられません、今日の私はへこたれないのです。この問答は私の人生に大きな影響を及ぼす、そしていつかは結論を出さねばならぬ課題だ、そんな風に感じてなりませんから。日ごろからぐうたらでどさんぴんな私です、答えをみつけなければこれからもつまらない人生でしょう。しかし、今、答えをみつければ輝かしい未来をつかむことがありえるかもしれません。
はてさて、一体全体どうしてくれましょう。