表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

夏生詩集3

心地良さそうに

作者: 夏生

家事一段落

主人とお茶を飲みながら

ほっと息をつく

いつの間にか大人しくなった部屋


軽やかにはずみながら

コロコロあちこち転がり

にぎやかな音色奏でていた

ちいさな主は

私たちに言われなくとも

音色を上手に仕舞えるようになった


お気に入りのぬいぐるみを

しっかり抱いて

心地良さそうな寝息


心のなかで

腹のなかで

重たく窮屈なものを

こさえてしまったことなど

すっかり忘れさせてくれる

このちいさな主が

今夜も心地良さそうに

眠れたのだから

悪い一日じゃなかったと

私たちはこりかたまった顔を

ほころばせた












評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ