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第2章 第41.2話・設定資料  ~第2章までの世界観の説明~

前回から数回にわたり、第2章終了時の情報をまとめる設定資料のようなものを公開しています。


第2回目となる今回は、登場した国や街(町)など、世界観の説明をまとめました。

基本的に第2章だけでなく第1章にも登場した地名も入っています。

また、後書きのキャラクター漫才(?)の中で出てきた設定ネタや、年末年始に書いた番外編でのネタも解説の中に一部取り込んでいます。

さらに作品の分中には出てこなかった設定なども多少盛り込んでいます。

以下の内容は、すべて第2章・第41話(第87話)の終了時点でのものとなります。


■ 地名編 ■


【アトラータ大陸】

 フローリアス王国や魔道帝国がある大陸。

 この異世界と、主人公が住んでいた世界(元の世界)が双子世界として繋がっていた時には、互いに人や文化が行き来し、交流があった。

 (双子世界:2枚の世界樹の葉(次元世界)が一つの葉柄で繋がっていた構造)

 元の世界ではアトランティス大陸として、伝説が残っている。

 ちなみに惑星の裏側には、ムー大陸伝説の元になった大陸があり、こちらには魔族が主に住んでいる。

挿絵(By みてみん)




【フローリアス王国】

 アトラータ大陸にある諸国の中では、現在最も歴史が古い王国のひとつでもある。

 領土は大陸の中央部の南側に位置するが、最南端ではない。

 領土の南側には不可侵の〝竜の森〟があり、そこより南がどうなっているのかは不明。

挿絵(By みてみん)



▼ベルド(第1章に登場)

 王国最南端の町で、〝竜の森〟との国境がすぐ近くにある。

 半城壁都市だが、規模は町レベル。

 町の人口は100人ほど。

 町の西側に広がる広大な果樹園が主力産業となっている。

 果樹園で栽培されている作物は、〝パル〟と呼ばれるオレンジに良く似た柑橘系の果物。

 建物の多くは木造と石造りの複合建築で、木材で柱と梁などの枠組みを作り、外壁の1階部分は石を積み上げ、2階部分は漆喰のようなものを塗り固めている。

 道路の整備状況はかなり良く、町内部の道路はほとんどが石畳で舗装されている。


▼サージ村(第1章に登場)

 ベルドの隣村で、20件ほどの集落。

 村の外に広大な麦畑を有しており、小麦の栽培と収穫が主力産業。

 盗賊団に襲われて一度村が破壊されており、現在は復興作業中。


▼ロイド(第1章・第2章に登場)

 ベルドと王都の間にある、丘などを活用した大きな城壁城塞都市。

 街の面積はベルドの4倍近くあるが、その多くが貴族や軍関連の施設で占めており、純粋な住民の人口はベルドの倍ほどでしかない。

 王国騎士団の本部があり、常に6~7の騎士団部隊が駐留している。


▼獣人自治区(未登場)

 王国の東側(ベルドの北東部)にある、獣人のための自治地域。

 王国の一部であるが、人間とは生態やルールなどが違う獣人らのために、初代国王が設けた自治地区となっている。

 自治区の中には、ネコ族、イヌ族、クマ族、オオカミ族、ウシ族、キツネ族の村があり、それぞれが獣人自治区の中央にある御神木を中心にして離れた位置にある。(御神木の場所で各村がつながっている)


▼ハーフエルフの村(未登場)

 村の正確な名前は現時点では不明。

 人間よりも寿命が長いハーフエルフらが集まって作った村で、王国からエルフ族の聖域へ向かう場合の入り口にもなっている。

 場所的には、獣人自治区のさらに北側になる。

 似たような村が、近隣に3つほどあるらしい。


▼ミロス平原(第2章に登場)

 ロイドの南東部に位置する巨大平原。

 奥にある迷宮の森に近い部分は草原だが、他の部分は岩と土がむき出しの荒れ地となっている。

 フローリアス王国の建国初期の頃に、ロイドの南東部を開拓する事業を行いこの地に大きな街を建設する案もあったが、平原の隣にある迷宮の森で遭難事故が相次ぎ、縁起が悪いという噂が大きくなり、平原のまま放置されることとなった。


▼迷宮の森(第2章に登場)

 ミロス平原の南東部から南部にかけて広がる大森林。

 森はさらに奥にある海外線にまで続いているため、かつてはこの森を切り開いて海岸までの街道を作り、そこに港町を検察する案もあった。

 しかし森の内部で方向感覚を見失い遭難する開拓者や、森の深部に生息すると言われている高レベルの魔物に襲われ命を落とす者が続出したため、開拓が断念された経緯がある。

 ロイドから南東部へと延びる街道がミロス平原で大きく左へと曲がっっているのはそれが理由でもある。


▼トリマ村(大晦日用番外編と新年用番外編に登場)

 フローリアス王国の王都西側に連なる山脈の反対側の麓にある中規模クラスの村。

 標高が高い位置に村があるがゆえに比較的冷涼な気候で、夏場などは王都に住む中流階級の商人などが避暑地として利用することもある。

 村のすぐ傍にある山の傾斜地に〝ソバ〟が大量に自生していることを知った主人公が、それまでは飢饉や災害、戦争に備えての備蓄用救荒食物として扱われていたソバの実の加工方法を伝授することになる。

 実はこの村は、やがて第5騎士団員から竜騎兵部隊長へと昇格することになるハンスさんの生まれ故郷でもある。


▼古代魔法王国時代の遺跡(第2章に登場)

 大昔にアトラータ大陸に栄えていたと言われる天使族が残した遺跡。

 遺跡内部を高密度のマナで満たすことで、遺跡内部の時間を止めて、長い間にわたり状態を保管する魔法がかけてあった。

 この高密度マナが遺跡を守るセキュリティの役割を果たし、その所為で遺跡内部に入ることが長年不可能だった。

 男女が(つがい)となった天使族の子孫が訪れることで、セキュリティが解除される仕組みになっていた。

 遺跡内部は、大異変で当時の文明が滅びることを予知していた天使族が、大異変を生き延びた子孫のために残した物資や技術資料の保管庫となっていた。

 そのため、この遺跡全体が今の時代にとっては失われた太古の技術の見本市のような状態となっている。


▼遺跡の拠点施設(第2章に登場)

 古代魔法王国時代の遺跡の入り口を隠すようにして、リーゼが女神のクリエイト能力で無から生み出した巨大な3階建ての建物。

 第2章の後半はその建物が主人公らの活動拠点(2階の占有空間が主人公らの生活スペース)となった。

 リーゼさんが自重せずに、居住空間の快適性を求めて作ってしまったため、内部にはこの世界の文化水準ではありえない生活道具(機材)が平然と設置されている。

 また1階にはレガシィを入れるためのビルトインガレージまで備えている。(第2章の後半では、このガレージが鹵獲したワイバーンの治療室となり、その奥にある納戸が捕虜の軟禁場所として使われた)

 水洗トイレは水の魔石で動作し、台所のコンロは火の魔石で動作、冷蔵庫は氷の魔石で動作するなど、主人公が生まれ育った世界にあった生活道具が、電気ではなくて全て魔力で動くように改変されている。

 ちなみに建物に使われている窓ガラスだが、実はガラスではなく、鋼鉄にも匹敵する弾性強度を持つ透明アルミニウムでできている。(現実の世界でも2015年11月に東大の研究チームが酸化アルミニウムと酸化タルタンを合成して「ほぼ破壊不可能なガラス」を開発しています)

 また建物全体がリーゼさんの手によって〝破壊不可能オブジェクト〟の扱いに設定されてしまったため、おそらく天変地異が起きてもこの建物は壊れることがない、無敵の防御力を有している。

挿絵(By みてみん)

《1階見取り図》

挿絵(By みてみん)

《2階見取り図》

挿絵(By みてみん)

《2階見取り図・主人公らの生活専用スペース》

挿絵(By みてみん)

《3階見取り図》

挿絵(By みてみん)


▼遺跡の町(仮称)

 前述の古代魔法王国時代の遺跡を解析するために、フローリアス王国が建設を決めた新しい町。

 第2章のラストで建設がスタートしたばかりなので、どのような町になるかは今のところ不明。

 ただ、リーゼが自重しないで創った建物の設備に刺激やインスパイアされた職人らが、新し様式や技術を取り入れて作ることになる、最先端の町になることはほぼ間違いない。

 ちなみに、この町の領主には主人公が就任する予定となっている。

 



【魔道帝国】

 旧ミノア帝国を現皇帝がほぼそのまま平定して30年前に建国。

 アトラータ大陸にある国の中では、一番大きな面積を有している大国。

 フローリアスの北側に位置しているが、間に共和国を一つ挟んでいるため、国境はまったく接していない。

 帝国の名前が示すとおり、その領土内には複数の国や領地を内包しており、複数の国や領土を一つの概念や共通意識によって取りまとめている。

 現在の皇帝が行っている政策は、中央が開発した魔導器を広く領民に普及させ、生活を豊かにさせること。

 これによって多数の国や民族が一つの概念の下に繋がり、帝国の保護を受けている。

 また、帝国からもたらされる魔導器による豊かさへの憧れから、従来帰属していた国を裏切り、帝国に保護を求める領主が増えてきており、これが帝国と周辺諸国との争いの火種にもなっている。

 また数年前にはエルフの国と大規模な戦争も引き起こしている。

 一見すると、悪ではなく善のように見える帝国だが・・・。

挿絵(By みてみん)




【エルフの国】

 アトラータ大陸の北東部先端に国土を持つ、エルフ族だけで国民が構成された単一民族国家。

 人間が治める国とは陸地では国境を接しておらず(間に人が立ち入ることが出来ない聖域があるため)、人間らの国とは船による貿易で交流がある程度。

 基本的に、純粋なエルフ族以外の居住を認めておらず、人間と結婚エルフや、その間に生まれたハーフエルフなどは国外で生活している。

 第2章・第39話(第85話)で、エルフの国には味噌や醤油、味醂(みりん)などがある事が判明しており、どうやら日本に近い食文化や稲作が発達しているもよう。

挿絵(By みてみん)




【チャルチ大公国】

 アトラータ大陸の西側にある小国群のひとつ。

 大公国の名前が示すように、元々はその下にあるヴェルダ王国の王族と所縁のある大公が治めていた領地だったが、王家との仲違いから独立した経緯を持つ。

 2年前に国境を接していたフローリアス王国の辺境伯が治める領地を併合したことから、フローリアス王国と一時戦争状態になったこともある。

 現在はチャルチ大公国内にあるレトナーク砦は、かつてフローリアス王国との国境線にあった砦の一つだが、この戦争の時に王都派遣部隊の中隊長を務めていたジョニー・ドップの部隊が味方の兵やフローリアス王国側への移住を求める国民らが後方の安全地帯に脱出するまでレトナーク砦をわずかな兵力で支えた事で有名な場所となった。

挿絵(By みてみん)

 



■ その他 ■


【世界樹】

 多次元世界全体を遠方から眺めることができたと仮定すると、その姿は巨大な広葉樹の姿になる。

 樹木に実った葉の一つ一つが一つの次元世界となっており、葉が芽吹いたときがその次元世界(宇宙)が誕生した瞬間となる。

 逆に葉が枯れて世界樹から落ちることもあり、そのときにはその次元世界(宇宙)が終焉を迎える。

 管理神はそれぞれの世界樹に一人だけが世界樹の誕生と同時に生まれ、世界樹の中に存在している(リーゼさんもその一人)。

 管理神は世界樹の根っこに近い幹の部分の内部に管理者空間を作り、そこで暮らしながら世界樹の生育だけを目的にして各次元世界(葉)に供給されるマナ(栄養素)をコントロールしている。

 そのため、管理神が世界樹の生育に害と判断した場合、その次元世界(葉)は間引かれて管理神の手で滅ぼされてしまうことも多々起きる。

 世界樹の周囲には、さらに無数の世界樹が浮かぶ虚数空間がある。


 ちなみに管理神が死亡などして不在になった世界樹は、ゆっくりと自壊し、やがて世界樹そのものが消滅することとななる。(短編ラノベの『神殺しの剣と救世の果て』参照)

アリシア「ふぇぇぇ・・・遺跡に作ったお家って、中はこうなっていたんだね」


ミャウ「いろいろ便利で、快適な家なのにゃ♪」


クリス「実家に比べると部屋は狭いが、王宮よりも快適な生活ができるのには驚いたのじゃ」


リーゼ「わたし、頑張っちゃいました~~」


薫「いやいや・・・少しは自重しようよ。この世界の基準で見たら、水洗トイレとかシステムキッチンとか、イロイロおかしい設備だらけじゃないですか!」


リーゼ「こちらの世界でしばらく暮らすことが決まってしまったのだから、快適に引き籠れる住処の確保は重要なんですっ!」


コリーゼ「薫さま・・・わかっているとは思いますが、お姉さまを甘やかさないよう、しっかりと働かせてください」


レガ子「あっ、2階の見取り図を見ると、リーゼさまは自分の部屋にもうお酒を持ち込んでいるのが見えるのっ!」


リーゼ「ぎくっ」

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