第2章 第38話(第84話) ~新たなイベントリづくりとレベルアップ・その3~
仕事が忙しく、今回は毎週土曜日に定めていた投稿日が守れませんでした・・・(汗。
この前書きを書いている時点では、この後大きなミスなどが無ければ1日遅れで投稿されていると思います。
新しい話数の投稿を楽しみにされていた読者の方々には、本当に申し訳ありませんでした。
4月中旬までは、仕事の予定がかなりタイトになっているため、今後2~3週間は投稿が不規則になる可能性があります。
その際には「活動報告」の方で状況報告をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
「さて・・・目的のスキル習得も終わったことだし、当初の目的に戻ってイベントリのクリエイトをやってみるか・・・」
クリエイト作業のためにレガシィの後部ハッチを開け、ラゲッジルームの床板を開いて、その下にある床下収納庫を露出させる。
床下収納庫は深さが7㎝ほどの浅い収納トレーになっているが、このトレーそのものがリーゼが創ったイベントリへの出し入れ口になっており、トレーの上10センチ以内に置かれた物体を大きさに関係なくその中に吸い込み、文字どおり飲み込んでしまう。
ちなみにこの収納トレーは取り外すことが出来て、その下にはスペアタイヤが収納されている。
この変哲もない薄いトレーが某ネコ型肥満ロボットの異次元ポケットのように際限なくモノをのみ込むとは、いったい誰が想像できるだろう。
「薫さまっ、レガ子は取得した【サンダー・シャワー】と【エクスプロージョン】を試したいから、ちょっと遠くまでお散歩してくるのっ♪」
クリエイトの準備をしている俺の後ろを飛んでいたレガ子がは、そう言い残すと東の方へとかっ飛んで行った。
「気をつけて行って来いよ」と声をかけようと思い振り返った時には、すでにレガ子の姿ははるか遠くに移動しており、俺の目には点にしか見えなくなっていた。
『もう夜も遅いんだから、夜行性の魔物とかには気をつけろよ』
すでに声が届く距離ではなくなっていた為、念話でレガ子に注意を促す。
『心配ないのっ。
レガ子の索敵能力は、たとえ真っ暗な闇の中でも夜行性動物なんかに負けないのっ』
さようですか・・・。
『それにっ』
『それに?』
『魔物がいれば、それこそ新魔法の実験台なのっ♪』
あはははは・・・。
レガ子にとっては、襲ってくる魔物もネギを背負った鴨くらいの認識にしかならないようだ。
『もう寝ている人とかも居るんだから、あまり派手な音とかは出すなよ』
『しょぼい音の【エクスプロージョン】なんて面白くなくて嫌なのっ』
俺の注意も空しく、この会話の1時間後にはド派手な雷鳴や爆発音が東の方の大地から響き渡り、休息していていた騎士たちが飛び起きてしまうのだが、この時の俺にそんなことが分かるわけもなく・・・
いやはや・・・困ったものである。
これから創ろうとしている〝携帯用イベントリ〟だが、その本体にはレガシィに積みっぱなしになっていたボディバッグを利用しようと考えていた。
ドン・〇ホーテで買った時のレジ袋に包まったままの状態で、やや大き目な革製のボディバッグと小さなボディバッグの2種類をイベントリから取り出す。
「まずはコレを複製するか・・・」
イベントリ製作に失敗することも考え、使用する素材は全てスキルで複製してから使うことにしていた。
どのみち子供たちに一つずつ持たすには、複製しないと数が足りないんだけどね。
まずは大きめのボディバッグをまず複製してみる。
ボディバッグをクリエイトモードのイベントリへと入れ、イベントリの操作モード表示になっているタブレットPCに手を翳して意識を集中させる。
すると脳裏に先ほど投入したボディバッグの映像が浮かび、その横に〝複製〟〝強化〟〝分解〟〝合成〟といった、自分が取得しているスキルの文字が現れた。
迷わず〝複製〟を選択すると、今度は〝同一複製〟と〝改変複製〟の二つの選択肢が表示されたので〝同一複製〟を選ぶと、複製に必要な消費経験値の部分に〝1〟という数字が表示された。
そのまま実行を選べば、俺が獲得済みの経験値から〝1〟が引かることになる。
〝同一複製〟を実行すると、1分も待たずにイベントリから投入したボディバッグと全く同一のものがオリジナルと一緒に飛び出してきた。
〝同一複製〟は、ボディバッグがマナへと分解された時の設計図をそのまま使って、その設計図から同じものをマナから物質へと再構築させるだけなので、イベントリから飛び出してきた2つのボディバッグを見比べても、もはやどちらがオリジナルだったのかの見分けがつかない。
ちなみに〝改変複製〟は、色やサイズ、細かな部分のデザインを変化させての複製となるため、実行には消費経験値が〝2〟必要となる。
ボディバッグの次は、イベントリの制御を担うストレージデバイスを複製してみる。
レガシィのイベントリでは、収納したものをリスト表示して整理したり、取り出すモノを選んだりするのには、レガシィとWiFi通信できるタブレットPCやスマホを利用している。
これから自分が創ろうとしている携帯用イベントリでは、これに該当するストレージデバイスをボディバッグに合成してしまおうと考えている。
そこで、その制御ユニットとして白羽の矢を立てたのが、数カ月前にお役御免にしたまま車内に放置していたトラ〇センド製のMP3プレーヤーだ。
このMP3プレーヤーもボディバッグと同じようにクリエイトモードのイベントリへと入れ、〝同一複製〟を行ってみる。
すると今度は内部構造が複雑な電子機器の為、消費経験値の表示が〝3〟へと変化していた。
この数値変化は先日トランシーバーを複製した時にも経験しているが、今回は複製スキルをレベル2へと上げているため、その後の作業はやたらと楽だった。
トランシーバーの時には1個を複製するのに30分近くもかかった作業が、今回はわずか2~3分で完了してしまった。
「これがレベル2のチカラなのか・・・」
「先日の薫さんは、レベル不足を精神力で強引に補って複製していましたからね~。
その証拠に、今回は頭痛や吐き気などは起きていないはずですよ」
あまりにも呆気なくMP3プレーヤーが複製できてしまった事に唖然としていると、俺の横で作業を見守っていたリーゼがそう教えてくれた。
たしかにトランシーバーを複製した時は、二日酔いの時のような気持ち悪さに襲われたんだよね。
「所有スキルのレベルに見合わないクリエイトを強引にやっていると、脳の血管が切れちゃったりすることもありますから、今後は注意してくださいね~」
「おいっ、そういう怖い事は前回の時に教えてくれ」
「薫さんの場合、もし頭の血管が切れても~、深夜0時になれば元通りに治りますから~」
おいおいおい・・・。
0時を迎える前に死んじゃったらアウトなんだからなっ。
まぁ・・・もしもの事態になっていたとしても、近くにいたリーゼが超治癒魔法で治療してくれたとは思うけどさぁ・・・。
「なぁリーゼ―、ここから先はどういった手順でイベントリを創ればいいんだ?
まずは制御ユニットを合成するのが先なのか?
それともボディバッグの内部を世界樹のシステムと繋げるのが先なのか?」
「基本的には、世界樹とのシステムリンクを創るのが先ですね~。
ただそれで終わらせるのではなく、そこから続けて制御ユニットを合成していく感じで~す」
ぐあっ、2工程連続でクリエイトするのか・・・。
「ちなみに~、今作っているのは薫さんの分ですか~?」
「そのつもりだが」
「たしか~、ご家族の方にお渡しするモノとイベントリ経由で受け渡しができるようにするんですよね?」
「ああ・・・」
「となるとぉ~、もう一対のモノとデータリンクを構築しないといけないので、2個同時にクリエイトする必要がありますよ~」
「えっ?」
いきなり難易度がそんなに上がるの?
だ、大丈夫か?
とはいったものの尻込みしていても進まないので、ボディバッグとMP3プレイヤーをもう一組ずつ複製して、素材をそろえることにする。
ちなみに俺が使うボディバッグの色はクロだが、家族に渡すボディバッグはチャに色を変えてみた。
これから創ろうとしているモノが単なるイベントリではなくなってしまったため、ここからの作業はリーゼにアドバイスをしてもらいながら進めることになった。
「では、そのボディバッグを二つともクリエイトモードのイベントリに入れちゃってください」
「ああ・・・」
久々に聞くリーゼの真剣な口調に、少しばかり緊張しながらタブレットPCに手を翳して意識を集中させる。
するとリーゼの手がタブレットPCに翳した俺の手の上に添えられた。
背中にリーゼの身体密着し、さらに突然手が重ねられたことにドキッとしていると、「今回だけ私も一緒に同調してサポートしますね」という彼女の声が耳元で聞こえた。
背中に感じる薄い感触と、漂ってくる甘い香りにドキドキしている自分に気が付き、そのことに気づかれないよう「ありがとう」とぶっきらぼうに答えるのがやっとだ。
「クリエイトシステムと意識が同調したら、先ほど取得した〝アイテム創造〟のスキルを呼び出してみてください」
リーゼの言葉で我に返り、新たに覚えたスキルを意識した途端、脳裏に浮かんでいる映像が変化して、薄緑色に光る方眼紙のようなグリッドが視界一面に広がった。
「それが〝アイテム創造モード〟の状態です。
そうしたら、先ほど投入したボディバッグの設計図を二つとも呼び出してください」
頭の中で〝ボディバッグ〟〝設計図〟と念じると、方眼グリッドの上に二つのウィンドが開き、そこにボディバッグの設計図と思しき数式のようなものが無数に並んでいた。
「薫さんの目の前に浮かんでいるのが、マナからボディバッグを再構築するための設計図です。
ここに世界樹の中枢にある機能の一部、物質を解析して設計図を描く機能、物質をマナに変換する機能、マナから物質に変換する機能を組み込みます」
「具体的にはどうすればいいんだ?」
「先日、薫さんに口伝でお伝えした情報の中にある、世界樹コアへのアクセス権限IDとパスワードを想いうかべてください」
口伝って・・・リーゼとキスした時のやつだよな・・・。
あの時はいろいろな情報が俺の中に一気に流れ込んできたような感覚があったのだが、IDとパスワードってどれだ?
IDとパスワードの事を考えた途端、無数にあった情報の中から該当事項が自動的に抽出されて、方眼グリッドの中へと消えていった。
すると今度はボディバッグの設計図とは別のウィンドが現れた。
「そのウィンドの中にあるのが、世界樹の創造システムの一部です。
創造システムのウィンドを見つめながら、先ほど私が言った3つの機能を想いうかべてください」
3つの機能か・・・
たしか、物質を解析して設計図を描く機能・・・
物質をマナに変換する機能・・・
マナから物質に変換する機能・・・
だったか?
すると俺の思考に反応したのか、創造システムのウィンドから3種類の数式の塊が飛び出すと、やがて光の球となって空中にぷかぷかと浮かんだ。
「その塊が、該当機能の設計図です。
ソレをボディバッグの設計図のウィンドの中に入れてください」
ボディバッグ設計図のウィンドは2つあるが、浮かんでいる機能の塊は一組しかないためどうしようかと考えていると、設計図の塊が全て二つに分離し、それぞれがボディバッグの設計図へと飛び込んでいく。
そして次の瞬間、ボディバッグの設計図が眩しく光り、設計図の文字列が大きく変化していた。
「対象物への設計図の組み込みは創造システムが自動的に最適化してくれますから、これでボディバッグのイベントリ化は完了で~すっ♪」
「えっ? もう終わりなの?」
あまりにも呆気なく出来上がってしまったので、拍子抜けしたように間抜けな声を上げてしまう。
「イベントリにはなりましたけど、このままでは入れることはできても、出すための操作ができませんよ?
なので、ここで入出力デバイスを組み込みます」
「ああ、そういえばまだMP3プレイヤーを使っていなかったな」
早とちりしてしまった事が恥ずかしくなり苦笑いを浮かべ誤魔化す。
「創造システムの中で〝合成スキル〟を使うことになるので、精神的な負荷がやや増します。
少々大変だとは思いますが、少しだけ我慢してください」
「わかった」
「〝合成スキル〟を発動させた状態で、MP3プレイヤーを投入してください」
リーゼに言われるまま〝合成スキル〟を使いながらMP3プレイヤーをイベントリへと入れる。
すると創造システム内の空間に、おそらくこのMP3プレイヤーのモノと思われる設計図が2つ新しいウィンドウで現れた。
「そうしたら今回は一組ずつ操作します。
イベントリ化したボディバッグと、今入れたMP3プレイヤーの両方に手を翳すようなイメージを想いうかべてください」
「こう・・・か?」
それぞれのウィンドウの上に手を置く動作を想像した瞬間、頭の中にそれぞれの情報が流れ込んできて、その情報の圧力が俺の精神にプレッシャーとなって襲い掛かってくる。
「その状態で、薫さんがMP3プレイヤーに与えたい機能を想いうかべてください。
そうすれば創造システムがその意思をくみ取って、機能を統合するためのプログラムを自動構築してくれます」
イベントリに投入した物体のリスト化、表示、整理、選択項目の再物体化・・・などといった、イベントリとして使う上で必要な機能を想いうかべていく。
すると創造システム側から、物体を収納させるための動作距離や認識時間などと言った細かなパラメータがイメージとして提示されてきたので、それらの数値に問題が無い事を確認してOKを返す。
やがてイベントリ化したボディバッグとMP3プレイヤーのウィンドウがゆっくりと重なり、1つになる。
「そのウィンドウ内にある設計図が、薫さんが今創ったイベントリになります。
今回はもう一組のイベントリと共有パスを作らないといけないので、同じようにもう一つ創っちゃってください」
リーゼの指示に従い、もう一組の素材も組み合わせてイベントリを完成させる。
「今の状態だと、この二つはそれぞれが独立したイベントリでしかありません。
この二つの間で投入物の受け渡しを行うには、投入物の設計図を共有するための仕組みを組み込む必要があります」
「具体的には?」
「それぞれの制御システムの中に共有フォルダを作って、ネットワークで繋ぎます。
ネットワークは、世界樹の霊脈をLAN回線的なものとしてイメージしてみてください」
言われたままのイメージを思いうかべると、すぐに創造システムが反応してシステムを作り替えてくれた。
「これでこの二つのボディバッグはイベントリ経由での物質共有が可能になりました」
「ありがとう、リーゼ」
「ところで~~、せっかくですから薫さんが使う方だけ、レガシィとの共有フォルダも作っちゃいましょ~う♪」
リーゼは俺の返事も待たずに創造システムに介入すると、一瞬で俺が使う予定のボディバッグの制御システムにレガシィのイベントリとの共有パスを作り上げてしまった。
「おい・・・こっちのイベントリは無限増殖機能を持たせるつもりは無いんだが・・・」
「レガシィのフォルダに入れなければ復元の加護は働きませんので、薫さんの方で便利に使い分けてみてください」
「お、おぅ・・・」
「さて、私が手伝うのはここまでですよ~。
クリスちゃん達にプレゼントする分は、薫さんひとりの力で作ってくださいね~」
俺がクリエイトモードのシステムの中から意識を身体へと戻した時には、すでにリーゼは俺の傍から離れて建物に向かって歩き始めていた。
遠ざかるリーゼの顔がやや赤くなっているように見えたのは、たぶん彼女も先ほどまで身体を密着させていた体勢が恥ずかしかったためだと思う。
「まぁ、これでボディバッグのイベントリ化の方法は分かった事だし、あと3つ頑張って創っちゃいますか」
手を振りながら建物の中へと消えていったリーゼを眺めながら、自分にそう気合を入れて小さな方のボディバッグを手に取り、クリエイトを再開することにした。
約30分後・・・
ブルー、グリーン、ワインレッドに表面の色を変えた3つの革製小型ボディバッグが、俺の目の前に並んでいた。
そしてその奥には、リーゼと一緒に作ったクロとチャの色違いの中型ボディバッグも置かれている。
ちなみに制御ユニットして組み込んだMP3プレイヤーは、ボディバッグのファスナーを開けて手をかざすと、中から飛び出してくる仕組みになっている。
「誰がどの色を使うかは、子供たちに任せよう。
さてもう遅い時間だから、俺もそろそろ寝ようかな・・・」
創ったボディバッグ型イベントリを肩にかけ、屋敷へと歩き出した次の瞬間、遠方から大きな爆発音が響き渡り、東の空が赤く燃え上がるのが見えた。
「あ・・・レガ子の奴、派手にやりやがったな・・・」
途端に屋敷の内部が騒がしくなり、就寝していた第6騎士団の面々が装備を整えながら外へと飛び出してきた。
「はぁ~~、みんなにはどう説明したものか・・・」
今度は雷鳴までもが始まった東の空を眺めながらため息をつくと、俺はジョニーさんへの報告をどうしようか頭を悩ませるのだった。
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今回の獲得ポイント(レガシィの経験値基準)
●移動走行距離ポイント:0ポイント
●撃破ポイント(レガ子の試射での犠牲生物)
〇ガレドラゴン:1056ポイント(48ポイント×22匹)
〇ガレドラゴンの卵:192ポイント(12ポイント×16個)
〇草原の狼:48ポイント(4ポイント×12匹)
〇岩熊:50ポイント(25ポイント×2匹)
〇角土龍64ポイント:(16ポイント×4匹)
●消費ポイント(薫)
〇ボディバッグ・同一複製:-1ポイント(-1ポイント×1個)
〇ボディバッグ・改変複製:-8ポイント(-2ポイント×4個)
〇MP3プレイヤー・同一複製:-15ポイント(-3ポイント×5個)
〇ボディバッグイベントリ化・創造+合成:-26ポイント(-13ポイント×2個)
〇ボディバッグイベントリ化・創造+合成:-33ポイント(-11ポイント×3個)
現時点での総ポイント数:3万6888ポイント
(4万ポイント到達でレベル18へ昇格)
※レガ子の獲得ポイント:レガシィの経験値基準から-1ポイント
(武器クリエイトによる消費分など)
(4万ポイント到達でレベル18へ昇格)
※主人公の獲得ポイント:レガシィの経験値基準から-127ポイント
(装備クリエイトによる消費分など)
(4万ポイント到達でレベル18へ昇格)
レベルアップに必要な獲得経験値の数値。
(異世界での走行は1Kmに付き1ポイントが自動的に付与されます)
レベル18 40000ポイント
レベル19 48000ポイント
レベル20 56000ポイント
レベル21 65000ポイント
レベル22 74000ポイント
レベル23 81000ポイント
レベル24 90000ポイント
レガ子の試射開始から2時間が経過・・・。
ジョニー「カオル殿、この爆発はいったいいつまでつづくのでしょうか?」
薫「レガ子の奴が満足するまで・・・なので、自分にはなんとも・・・(汗)」
クリス「いったい何の騒ぎなのじゃ?」
ミャウ「まだ眠いのニャ・・・」
薫「あれ? アリシアは?」
クリス「この騒ぎでも動じることなく、みごとに熟睡しておるのじゃ」
ミャウ「アリシア・・・恐ろしい子なのニャ」




