第2章 第34話(第80話) ~第6騎士団のジョニー・ドップ~
今回は、前回の反省を活かして、かなり余裕をもってお話をかきあげてみました。
逆に言えば、これで誤字・脱字・誤変換が多かったら、言い訳が立たないとも言えますが・・・・(汗。
今回登場するジョニー隊長ですが、この先のお話しでかなり重要な役割を担う予定です。
あと今回名前だけが登場するアリエットさんは、当初のプロットだと第1章の最後でロイドに立ち寄った時に登場させる予定の人だったのですが、物語を進めていくうちに登場シーンが削られてしまった可哀想なお方です(苦笑)。
たぶん、主人公らが王都に到着するまでには登場してくるのではないかと思います。
2018年4月25日
遺跡上に建てたた拠点施設の間取り図と3DCGを作ったため、この間取り図に合わせて文中の表現を変更。
さらに文章を数カ所ほど加筆しました。
「自分は第6騎士団を預からせていただいている、隊長のジョニー・ドップです。
カオル殿のお噂は、マロウ団長からイロイロお聞きしております」
クリスの説教から逃げるようにして第6騎士団の出迎えに駆けつけた俺の目の前に、隊長を名乗る赤い甲冑を身につけた人物が現れてあいさつを交わしてきた。
ジョニー隊長は、20代半ばくらいの背が高くがっしりとした体格の金髪美青年。
あの若さで隊長にまで昇格したのであれば、相当な実力者か、もしくは名家の出身だと思われる。
まぁ、あの実力・実戦主義者っぽいマロウさんが家柄だけで隊長職を与えるとは思えないので、おそらく実際の戦場などで功績を残した人なのだろう。
しかし金髪イケメンで、深紅の鎧を身につけて、しかも名前が〝ジョニー・ドップ〟か・・・。
実はファミリーネームは偽名で、本当は〝ライデン〟とかじゃないだろうな?
「長旅、お疲れさまでした。
マロウさんの言う噂ですか・・・どんな事を言われていたのかちょっと聞くのが怖いですね」
なんとなくだが、ろくでもない噂のような気がしてならない。
「あははは・・・確かに〝竜騎兵殺し〟とか〝爆炎の魔導器製作者〟だとか、興味深い二つ名を言っておられましたね」
おぃ・・・
予感的中かよっ!
「でも隣村での任務を終えてロイドに帰還したら、騎士団本部の中庭に竜騎兵用のワイバーンが黒焦げの死体で積み上げられていたのには驚かされましたし、任務報告中に団長室の窓からソレを見ながら先ほどのお噂をお聞きして、なんとなく納得してしまいました」
「くっくっくっ・・・・〝爆炎の魔導器製作者〟か・・・
良い通り名ではないかカオル殿」
自分に対する噂の内容が衝撃的すぎてガックリと気落ちしていると、いつの間にかクリスが横に来ていて苦しそうに笑いをこらえていた。
30歳にもなってそんな中二病丸出しの二つ名なんかもらっても、まったく嬉しくないんだが。
「くくっ・・・しかしジョニーが第6騎士団の隊長になっているとは思わなかったぞ。
チャルチ大公国との戦での功績が評価されたようだの」
「お久しぶりです、クラリス姫様。
負け戦で撤退戦の殿を務めただけです。
戦果らしい戦果は残せなかったのですから、自慢にもなりませんよ」
「そう自分を卑下するな。
ジョニーらがあの場で敵部隊を足止めしてくたからこそ、あの場にいた国民のほとんどが安全な内地まで避難することができたのじゃ」
「しかし・・・」
「あの戦は、本来国境を守るはずの辺境伯がチャルチ側に寝返っていたことに気が付けなかった、我々王国政府側の失態じゃ。
負けたことはジョニーが気にすることではない。
むしろ国の大切な財産である国民らを救出してくれたのじゃ、もっと胸を張れ」
「ありがとうございます。
姫様にそう言ってもらえると、少しは救われた気分になります」
あれ?
いつもは誰にでも〝殿〟を付けるクリスが、ジョニーさんの事は呼び捨てで呼んでいるぞ?
「クリスはジョニー隊長とは面識があるのか?
その・・・なんだ、やけに親しそうなんだが・・・」
べ、別に、クリスに親しく呼ぶような男性(しかも美形)がいたことが分かって、焦っているわけじゃないからなっ。
誰にという訳でもなく心の中でそんな言い訳をしながら、クリスに彼との関係をそれとなく尋ねてみた。
「ジョニーは、まぁ我の兄代わりみたいな存在かのう。
奴の実家は王都にあるんだが、母親同士が親友みたいに仲がよくてのう。
親同士がお茶会で盛り上がっていた時など、我はよくジョニーに面倒を見てもらっていたものじゃった」
「姫様のお転婆ぶりは、ちょっと見ない間にさらに酷くなっているように見受けられますが?」
兄妹のように親しい間柄だからこそ言える冗談なのだろう。
普通の騎士隊長が姫様にそんな事を言ったら不敬罪で処刑されそうだ。
「むぅ・・・久しぶりに会ったと思えば、なかなか酷い言われようじゃ」
「クリス様が王都から突然姿を消したので、アリエットが半狂乱して大変なことになっていたそうですよ。
王都に帰ったら、彼女のお説教は覚悟しておいてください」
「ぐっ・・・アリエットか・・・」
どんな時にも尊大な態度を崩さないクリスが、珍しく顔を青ざめさせながら冷や汗をかいている。
「アリエットさんというのは?」
クリスに訊いても教えてくれなさそうだったので、ジョニーさんに訊いてみることにした。
「アリエットは、クリス様専属の警護部隊の隊長をされている女性です。
クリス様にとっては僕と同じ幼馴染で、まぁお目付け役みたいな人ですね」
あぁ、そういえばクリスはお忍びで城を抜け出していたところを誘拐されたんだっけ。
クリス専属の警護部隊の隊長ともなれば、ものすごく責任を感じたんだろうなぁ。
しかも親しい間柄ともなれば、その心労は相当なものだったはずだ。
「あ、アリエットは心配性で過保護すぎるのじゃ。
だいたい城下町に視察に行くたびに親衛隊を引き連れていては、国民の真の姿を見ることなどできぬではないか」
「その結果、クリス様が敵に拉致されたのでは意味が無いのですよ」
うん・・・俺もそう思うよ。
「すまん・・・今回の件は我も反省している」
「その言葉は、ぜひアリエットに言ってあげてください。
それと・・・クリス様が見つかるまで、毎日のように彼女の愚痴やら落ち込みやら泣き言を、通信用魔導器で受け取らされていた僕の身にもなってください」
心の底からウンザリとした様子で、そんな報告をするジョニーさん。
「ジョニ隊長とアリエットさんは親しいんですか?」
毎日のように相談事をされる仲という部分が気になってしまい、二人の会話に割り込んでしまった。
「ジョニーとアリエットはな、幼い頃からの許嫁同士なのじゃ。
まったく、さっさとジョニーと結婚して親衛隊など引退すればいいものを・・・」
「クリス様が心配事ばかり起こすので、クリス様が落ち着くまでは結婚など考えられないと言われて待たされているのは僕の方なんですけどね・・・」
あ、クリスの奴・・・盛大に地雷を踏んだぞ。
「だいたい帰省するたびに毎回、アリエットの両親だけでなく僕の母親やクリス様の母君・・・ティアンナ王妃にまで『アリエットはもう適齢期を過ぎているのだから、はやく貰ってあげなさい』と言われ続けているんですよ。
その原因を作っているクリス様には、僕からも苦情を言いたいくらいです」
「その・・・なんだ・・・いろいろとスマン。
だ、だが我も今回カオル殿と出会ったことで、この者と籍を入れて落ち着こうと思っているのでな、これでジョニーとアリエットも一緒になれるはずじゃ」
「あ、そっちの噂も本当だったのですね。
あのクリス様が結婚のご相手を自分で見つけられた・・・と聞いた時には、何の冗談かと思っていましたが・・・」
「ジョニー・・・お主は我の事をどのように見ておったのじゃ?
あ、マテ・・言うな。
なんとなくだが聞きたくない」
久しぶりに親しい人間と再会できたためか、クリスはいつもより饒舌になっているようだ。
ジョニーさんと昔話に興じている時の表情などは、生き生きとしているようにも見える。
クリスとの世間話がある程度済んだところで、ジョニーさんが俺の方を向いて訊きづらそうに尋ねてきた。
「ところでカオル殿、先ほどからずっとお聞きしたかったのですが・・・」
「なんですか?」
「ここは遺跡しかない場所だと記憶していたのですが・・・
あの立派な建物はいったい何ですか?」
「あ、あはははは・・・」
そういえば、この場所での出来事を彼に何も説明していなかったな。
「あれは・・・ちょっと特殊な魔導器を使って、魔力で組み立てた建物なんですよ。
遺跡の入り口を隠す必要もあったので、遺跡を覆うように建ててあります。
あと、実は昨晩ですが帝国の竜騎兵の奇襲がありまして・・・・・・」
俺はジョニーさんを建物の中に案内しながら、遺跡解放から今までに起きたことなどを説明することにした。
1階のリビングで、ハンスさんが捕虜の見張りから解放されて休息をとっていたのを見かけたため、彼にも声をかけてジョニーさんとの話し合いに加わってもらうことになった。
捕虜の扱いや見張りの当番についても第6騎士団の協力が必要だし、捕獲した竜騎士用のワイバーンについても相談しなければならないからだ。
それにちょうどいいタイミングなので、この場を利用してミャウの件も報告しておきたい。
小一時間ほどの打ち合わせの結果、この建物の部屋は俺たち専用の居住空間として作られた2階のプライベートスペースと、ハンスさん達が逗留に使っている2階の和室以外は、第6騎士団の人たちにも開放することとなった。
(上の間取り図で明るい部分が主人公らの専用居住スペースです)
ところが、騎士達らに室内を見てもらったところ、あまりにも豪勢過ぎる作りのために辞退する人が続出。
最終的に騎士の人たちが使うことになったのは、1階に2部屋だけある4人部屋と、ジョニーさんと副隊長さんが一緒に使うことになった1階の洋室(和室付き)だけとなってしまった。
ちなみにこの4人部屋だが、屋敷の警備兵が仮眠などをするために作った詰所で、10帖弱の室内に2段ベッドを2基並べ、事務仕事用の机を置いてあるだけの生活には不向きな部屋だ。
この部屋を選んだ騎士曰く「騎士団本部の詰め所に似ていて落ち着く」のだそうだ。
ジョニーさんらが使う部屋だが、本来は屋敷を訪れた来客を泊めるために設置された部屋だったりもする。
そのため12.5帖ほどの洋室の奥には、襖を挟んで6畳の和室がつながっている豪華なつくりとなっていた。
夜は、洋室のベッド(ダブルサイズ)をジョニーさんが、和室を副隊長のアルマリオさんが使って寝ることにするようだ。
俺としては2階にある洋室や残りの和室、将来は研究室や事務室になる予定の3階の空き部屋も使ってほしかったのだが・・・。
ただ騎士団員は60人近くいるため、全員が建物内で寝泊まりするのは不可能。
そのため常に建物に泊まるのはジョニーさんとアルマリオさんの二人とし、隊員たちは屋外に設置するテントと建物を交代制で使うそうだ。
また大浴場は、クリス達女性陣の使用時間を先に決め、それとはやや離れた時間帯を団員たちが使用できることにした。
鹵獲した12体のワイバーンについては、マイクさんとトニーさんが竜騎士にチャレンジすることが決まっている。
そこで、ミャウが契約した1体を除いた残り9体のワイバーンの騎乗者を第6騎士団から出すかどうかが検討されたが、この件については団員本人の希望確認も必要なことから一時保留となった。
ちなみにミャウが主従契約を結んでしまったワイバーンだが、すんなりと譲ってもらうことが出来た。
というか・・・クリスが言っていたとおり「所有権はカオル殿にあるのでお好きなように」と言われてしまった。
ただ若干6歳のミャウが難なくワイバーンを乗りこなしている姿を見て、先任竜騎士のハンスさんとジャックさんがショックを受けていたようだったが・・・。
ちなみにこの日の晩飯は、遺跡の貯蔵庫から新鮮な野菜や肉を取り出して、長旅で疲れているであろう第6騎士団の人たちを労う事にした。
もっとも俺は食材を第6騎士団の調理担当者に渡しただけで、料理を作るのは彼らなのだが、それでもずっと保存食で我慢してきた彼らにとっては、素晴らしい手土産になったようだ。
ただ建物内のキッチンを使っての調理は、魔力式コンロや魔力式冷蔵庫など彼らが見たこともない設備のオンパレードだっただけに、第6騎士団の調理担当者らをかなり悩ませたようだった・・・。
夕食後、屋敷の外では第6騎士団の隊員らによるセルフ慰労会が続いていたが、俺はレガシィのイベントリを操作してミャウがワイバーンに騎乗する時に使う装備を作っていた。
身体の小さなミャウに負担がかからないよう、胸当てや腰当、籠手やブーツなどのアーマーは、全て軽くて高い強度を持つ龍亀の甲羅を素材に使用。
またハンスさんらに作った装備よりも魔法防御を強化するために、風魔法の魔力結晶をふんだんに融合させただけでなく、万が一に備えたある機能をさらに付加していた。
実はこの機能、ミャウの潜在的な魔法特性が風魔法に寄っていたことが分かった事で、それならば制御可能だろうという思惑から実装したものだ。
「兄ちゃん、ソレがボクの鎧なのかにゃ?」
クリエイトモードのイベントリから飛び出してきたばかりの胸当てを見て、いつの間にか俺の横で見学していたミャウが話しかけてきた。
さらに自分の反対側を見れば、クリスやアリシア、リーゼやレガ子といった旅の仲間たちが集まっていた。
食後の自由時間ぐらい、好きなことをしてゆっくりと過ごしていればいいものを、見ていてもつまらない俺の作業を眺めに来るなんて、どいつこいつも物好きだよなぁ。
「そうだぞ。
胸当てだけでなく籠手やブーツとかも作ってあるから、今後ワイバーンに乗る時は必ず装着しないとダメだぞ」
「う~ん・・・なんか動きの邪魔になりそうなのにゃ。
本当に付けないとダメなのかにゃ?」
「こらこら・・・。
コレにはもしも空でアレから落ちた時にミャウを助ける特殊な効果を付与しているんだから、必ず付けてくれよ」
「みゃっ?」
「ほうぅ・・・特殊な効果とやらは我も興味があるのぅ。
我の分は作ってはくれぬのか?」
「クリスはワイバーンには乗らないだろう」
「いや、ミャウ殿の後ろに乗せてもらって、我も空の散歩を体験する気でおるが?」
「マジか?」
クリスまで飛ぶ気でいることを知って唖然としていると、服の袖が引っ張られている感覚に気が付いた。
振り向いてそちらを見ると、申し訳なさそうにして俯きながら、上目遣いでおねだりをするアリシアの姿があった。
「あのねお兄ちゃん、私も飛びたい・・・の・・・」
ぐふっ。
クリス一人なら〝王族なんだから自重しろ〟とか〝ジョニーさんにお転婆が過ぎると言われるぞ〟とか〝危ないことばかりしていると、王都に帰った時にアリエットさんの説教が長くなるぞ〟とか、イロイロ言い訳を付けて諦めさせることもできたが、アリシアのこのおねだりはダメだ・・・拒める気が全然しねぇ。
「おぃ、カオル殿よ・・・
お主、我に対してなにか失礼なことを考えていなかったか?」
「そんなことはありませんですよ(棒読み)」
クリスの奴は読心術が使えるんじゃないかと思うくらい鋭い時があるからな・・・
気を付けないと・・・。
「薫さまは考えていることが顔に出やすいだけだと思うのっ」
「こらっ、レガ子っ!」
「あと、さっきから心の声がお口からダダ漏れしているのっ」
えっ?
「マジでか?」
「マジでなのっ」
壊れたブリキのおもちゃが動くように、ギギギと音が鳴るかのごとくクリスの方を向く。
そこには眉間に青筋を立て、いかにもご機嫌がナナメになっているお姫様の姿が・・・。
「では、カオル殿には我の鎧を作ってもらうために、まずは風呂場で採寸でもしてもらおうかのぅ」
彼女は意地悪そうな笑顔を浮かべて、そんな提案を口にしてきた。
そして、その笑顔はすぐにドスの効いた睨みへと変わり・・・。
「昼間に我の髪を洗髪してくれる約束をしたことを、よもや忘れたわけではあるまいな?」
「忘れたかったですが、覚えております・・・」
10歳の少女の眼力に負けて、敬語で頭を垂れる30歳男性・・・。
実に惨めである・・・。
そのままクリエイト作業を切り上げさせられ、クリスに腕を引かれて風呂場へと連行されていく俺を、レガ子が嬉しそうに追いかけてきた。
「採寸をするなら、記録係が必要だと思うのっ♪」
お前、俺を助ける気はまったく無いんだな・・・。
「あっ、クリスちゃんずるい~。
私も一緒に入るよ~~」
「アリシア殿は、昼間にカオル殿と一緒に入って堪能しておったではないか」
「うん、でももう1回入るよっ。
今度は自分だけで髪の毛を洗うのに挑戦したいし。
ミャウちゃんもおいでっ、お兄ちゃんと一緒にお風呂入ろっ♪」
「はいなのにゃっ♪」
俺らの後を追うように、アリシアとミャウも建物へと移動を始めた。
レガシィの脇に一人残されたリーゼがどうしようか悩んでいると、レガ子がとんでもない提案を彼女に投げかけやがった。
「ほらっ、リーゼさまも一緒に入るのっ!」
「えっ、ええっっ!!」
「ばっ、ばかレガ子っ!
リーゼは大人の女性じゃないかっ」
子供たちとだけなら、まだ俺の中で言い訳も成り立つ(ような気がする)が、さすがにリーゼと一緒にお風呂はアウトだと思う。
「いくら幼児並みの貧乳体型とはいえ、一応大人の女性なんだし・・・」
「かっち~~ん。
わかりました、私もいっしょにはいることにしますぅ~」
あれっ?
リーゼさんは何で急に怒り出して、一緒に入る気になったの?
「薫さま・・・また思っていたことが口からダダ漏れしていたのに気が付いてないのっ」
「あっ、しまったぁぁぁ!」
女性陣を引き連れて大浴場へと入ってく俺の姿が第6騎士団の騎士らに目撃され、それがすぐに部隊全体に伝達された。
そして、いい感じにお酒が入っていた若い独身騎士らを中心に嫉妬の呪詛が風呂場へと注がれていたらしいが、この時の俺はそれを知る術がなかった。
ただそんな騎士団員の中で、ジョニーさんだけが「あのクリス様がねぇ・・・」と大笑いしていたそうだ。
薫「そういえばアリエットさんていくつなんだ?」
クリス「アリエットはジョニーの3つ下なのでな、今は22歳じゃな」
薫「するとジョニーさんは25歳なのか・・。
じゃなくて、22歳で身内から〝行き遅れ〟とか言われるのってひどくないか?」
クリス「何を言っておる、この世界の国々では、女は16くらいまでに嫁ぎ先を決めるのが普通じゃ。
アリエットは売り時をとっくに逃してしまった余りものすぎるのじゃ」
アリエット「く~~り~~す~~さ~~まぁ~~~(フシャー)」
クリス「あ、アリエット・・・・どうしてココにっ(滝汗)」
アリエット「なかなか出番が無いので、作者様を脅して後書きに出させてもらったんですよ。
というか、だ~れが行き遅れのBBAですってぇ~~」
クリス「BBAとまでは言っておらんのじゃ・・・(ガタブル)」
アリエット「作者様っ、早めにクリス様の再教育をしたいと考えていますので、さっさと物語を王都まで進めてくださいっ!」
作者「えっ!?」
クリス「(スケッチブックに手書きで)頼むから時間をかけて王都に戻るようにしてほしいのじゃ」
作者「・・・あぁ、善処するように頑張るよ(汗)」
レガ子「はたしてクリスちゃんの運命はっ!」
アリシア、ミャウ「「チャンチャン♪」」