第2章 第27話(第73話) ~ガレドラゴン退治と拠点建築~
前回との間に2回も番外編が入ったため、投稿にかなり間が空いたように感じてしまいます。
今回はまだ物語の進行がマッタリとしていますが、もうしばらくするとイロイロな事が動き出して慌ただしくなってくると思います。
とりあえずは・・・・
今回、駄女神様はしっかりと働いています(苦笑。
2018年4月24日
遺跡上に建てたた拠点施設の間取り図と3DCGを作ったため、この間取り図に合わせて文中の表現を変更。
さらに文章を数カ所ほど加筆しました。
第5騎士団から別動隊としてやってきたハンスさんら4人と合流した翌日、俺らはレガシィが張っている防御シールドの外側に出て、そこに生息している野生のガレドラゴン狩りをしていた。
現在はレガシィの駐車ポイントから西側を重点的にお掃除中だ。
こちら側から始めたのは、この場所に向かって荒れ地をショートカット中の第6騎士団がやってくると思われるルートがこの西側だったからだ。
ハンスさんとジャックさんの二人は、それぞれが騎乗する青いワイバーンを操り、上空からワイバーンが吐き出すアイスブレスや、ワイバーンの固有攻撃魔法であるアクアカッターを使ってガレドラゴンを攻撃している。
二人に同乗してやってきた騎士のマイクさんとトニーさんは、ワイバーンの攻撃によって深手を負って弱ったガレドラゴンにとどめを刺す役割を地上て担っていた。
ガレドラゴンは結構強力な炎のブレスを吐き出すため、彼らの戦い方は安全性が高く、しかもかなり効率的な方法だった。
一方俺は、昨夜焼き殺したガレドラゴンの死体(ミャウによって炎の魔石の取り出し処理済み)を適当な場所にドローンで運んで囮の撒き餌とし、そこに群がってきたガレドラゴンを狙撃銃型の魔銃・R93 Tactical2を使って倒していた。
R93 Tactical2から撃ち出される風魔法のエアニードルが、1匹、また1匹とガレドラゴンの頭部を撃ち抜き、死体の山を築いていく。
本当であれば、俺よりも射撃センスが高いリーゼもこの的撃ちに参加したがっていたのだが、いまは別の仕事を完遂させるために遺跡の入り口前で女神様固有の大規模クリエイト能力を使っている最中だ。
その仕事とは、遺跡の入り口を隠すために、その入り口を覆うようにして大型の建物・・・俺たちの活動拠点となる巨大な家を文字通り創造する作業だったりもする。
聞けば、この世界での旅の始まりとなった竜の森にも、同じ方法で俺が住んでいたとされる研究所をダミーとして作ったという事だった。
なので今回もその時と同じ方法で、当面の活動拠点となる施設を彼女に作ってもらうことにしたわけだ。
ちなみにリーゼはかなりやる気になっていた。
遺跡の地下施設で見た、魔力で動作する元の世界の家電製品に近いものにかなり刺激を受けたようで、「今なら、魔力動作式の生活家電をイロイロ創れちゃうそうなきがします~」と言いながら、無い胸を張って荒い鼻息を吐いていた。
その後、俺やら子供たちやらに欲しい設備について何やらヒヤリング調査をしていたようだが、俺もつい調子に乗って現代的な快適生活に必要な要望を出してしまっただけに、今ではリーゼがやり過ぎはしないかと少しだけ心配になっていたりもしている。
問題は・・・わずか数時間でとんでもない建物ができたことをどう説明するかだが・・・。
な~に、リーゼが力を使っている現場さえ見られなければ、ハンスさん達にはいくらでも言い訳がきくだろう。
俺が所有していた1回限りの使い捨て魔導器による魔法による建物建設にしてもいいし、遺跡の中にあった技術を使ったことにしてもいい。
どちらにしても、大気中のマナを物質に変換して建物に作り変えるような真似をリーゼが一人でやったなどとは思わないはずだ。
「薫さまっ、そのポイントにいるトカゲ野郎は、今茂みから出てきた2匹で最後なのっ」
「了解っ」
レガ子の指示を聞き、視界にオーバーレイ表示されているレーダーマップで確認したターゲットを順番にR93 Tactical2のスコープに捉えて引き金を引いていく。
最後の1匹が大地に倒れて動かなくなったのを確認し、俺はようやく射撃姿勢を解いた。
「次の密集ブロックはどのあたりなんだ?」
伏せ撃ちの姿勢を続けていたことで固まっていた全身の筋肉を伸ばすように、大きく伸びの動作をしながら、レガ子に次の射撃ポイントの確認をする。
「次はそこから北に800メートル先の場所に撒き餌を置いているのっ。
でもここはちょっと集まっている数が多いからレガ子がナパームで一気に片付けるのっ」
「周囲への延焼の危険性は無いんだよな?」
「見渡す限り岩場だから大丈夫なのっ」
「近くに味方は?」
「ハンスさん達はそこら更に西側でトカゲ狩りをしているから問題ないのっ」
「ちなみにそのポイントにはどれくらいのガレドラゴンが集まっているんだ?」
「50匹くらいが餌をめぐって大乱闘中なのっ」
「うげぇ・・・」
50匹もの大群になったガレドラゴンが一カ所に集まり、一塊の密集状態になっている絵を想像して気分が悪くなる。
たしかにそれだけの数と密度のがあると、ライフルでの狙撃でクリアにするのは時間がかかって手間だ。
「わかった、その場所の処理はレガ子に一任するから好きにやってくれ。
ただし・・・やり過ぎるなよ」
「わかっているのっ。
無駄弾は経験値がもったいないのっ」
レガ子からの返事が聞こえたのと同時に、レガシィの駐車場所から2本のミサイルが飛翔し、俺のいる場所から北に800メートル先に着弾し大きな火柱を生み出していた。
あの場所では今、50匹近くのガレドラゴンが高温の炎に焼かれている事だろう。
かろうじて炎から生き残れた個体が居たとしても、次に襲い掛かる局地的な酸欠地獄で息絶えるはずだ。
その間にも4機のドローンはフルに活動しており、周辺警戒と同時に、倒したガレドラゴンの死体を吊り下げてミャウの所に運んでいる。
運ばれたガレドラゴンからは、ミャウの手によって魔石が優先的に取り出されており、手が空く時間があれば革や爪といったアイテムの処理もしていいことになっていた。
魔石の取り出しについては、ミャウからの要望に俺が折れた感じだが、サポートにアリシアを付けて安全に配慮するように言い聞かせてある。
ちなみにリーゼの傍にはクリスをサポートに付けていて、建築する建物の仕様についてアドバイスするようにお願いしていた。
予定通りに作業が進めば、リーゼの方はお昼ごろには建築作業が終わるそうだ。
そうなれば、午後からはリーゼの射撃も戦力として期待できるはずだ。
お昼時、少し早めに討伐作業を切り上げてレガシィの所にまで戻って、皆の昼食を作っていると、討伐任務を切り上げて戻ってきたハンスさんらが、俺のすぐ後ろにそびえ建っている3階建ての巨大な建物を見て目を丸くしていた。
「あの・・・カオル様。
その建物って、朝はありませんでしたよね?」
「そうだね」
「この短時間の間に、どうやれば・・・このような大きな建築物ができるのでしょうか?」
まぁ、そうだよね・・・。
ふつうは驚くよね・・・。
なにせ、わずか4時間くらいで結構大きな木造3階建てで、しかも俺が元いた世界の建築様式によく似た建物が出来上がっているんだものね。
さて、ここからは俺がどれだけ上手に嘘を付けるかにかかっているわけだ。
「もともと旅の途中で定住地を見つけたら使おうと思っていた自動組み立て式の簡易住宅をレガシィに積んていたんだけどね、この遺跡にあった似たような発想の道具と組み合わせたら、けっこう本格的な家が1軒分だけ作れる魔導器ができあがったので試したんだよ。
なので、午前中はその作業を助手のリーゼに任せて、遺跡の入り口を覆うように建物を作ってみたんだ」
「はぁ・・・」
ハンスさんたちから呆れたような返事と視線が返ってきた。
う~~ん・・・
あともう一押しが必要かな。
「クリスが言うには、どうやら俺はココの研究責任者にされそうだからね、どうせならという事でココに使ってしまう事にしたんだ」
「ま、まぁ・・・この遺跡の出入り口は、カオル殿とアリシア殿でしか今のところ開けることができないのでな、そうなれば自動的にこの場の管理はカオル殿に任せるしかないじゃろ。
それにこの人事については、父上や伯父上には一応話は通してある。
いずれ正式な通達として、伝達されることになろう」
俺のセリフにクリスが説明を加えてフォローしてくれた。
それにまぁ・・・嘘は言っていないしな・・・作り方以外は・・・。
「まぁ、もはやカオル様の作り出す魔導器や技術が常識はずれなことには驚きませんけどね・・・。
では、この場所はいずれカオル様の赴任地という事になるのですね?」
「赴任地というか・・・結婚後は我もここに住むぞ」
「えっ?
姫様、ココに住むおつもりですか?」
「当り前じゃろっ!
なぜ結婚してすぐに別居せねばならんのじゃ!」
「だってここ、何も無いですよ・・・
姫様が住むには不便過ぎませんか?」
「あの建物が研究所として稼働すれば、研究員や警備隊員などの住居も必要になるのじゃぞ。
そもそもこの場所には遺跡の研究を行うために小さな町を作ることが、すでに決まっておったのじゃ。
そのために、大規模な工兵部隊も先行している第6騎士団の後を追ってこの場所に向かっているそうじゃ」
今は荒れ地しかないこの場所に町を作ると聞いて、騎士の面々が周囲を見回した後、盛大なため息をついた。
「まさかこの任務が、そんな大事につながっているとは・・・」
ジャックさんの呟きには、語尾に「俺たちロイドに帰れるのか?」という疑問が付いていた。
「心配するな、ここに工兵隊が到着し次第、お主たちはロイドに戻すよう伯父上には言ってある。
というか、お主らに戻ってもらわんと、昨夜話した〝祭り〟の準備が進まんじゃろうが」
クリスの言葉に〝祭り〟という単語が出たのを聞いて、その祭りで主役を務めることになっているハンスさんの顔が引きつっていた。
「あそこの建物の一部は、到着した第6騎士団と工兵隊に貸し出すつもりじゃ。
拠点となる建物がすでにあるだけでも、かなり町の建設作業が楽になるはずじゃぞ」
クリスがそう話をしたタイミングで、昼飯の準備を任されていたアリシアから準備完了の声がかかった。
「今日のお昼ご飯は、お兄ちゃん特製の〝カツカレー〟という食べ物なんだよっ♪」
まぁ、カレーの具材となる野菜やご飯用のお米の下準備は朝のうちにしておいたからね。
あとは実際に鍋や釜に火を入れて煮焚きするだけだし、ビッグホーンの肉を牛カツ風に揚げるのもさほど手間ではなかったしな。
大人数の食事の準備としては、比較的楽な方だったと思っている。
アリシアの声と一緒に漂ってきたカレーの臭いに誘われるように、皆が調理場の方へと移動していく。
家の件は心配していたほど不審には思われなかったのだが、「カオル様だしなぁ・・・」の一言で片づけられてしまったのにちょっと傷ついたのはナイショだ。
この国で育った騎士の人たちにとって、カレーは初めて食べる料理だったようだ。
最初こそ、その見た目と口に含んだ時の辛さに戸惑っていたようだが、食べ進めるうちにすっかり気に入ってくれたようで、全員がおかわりをして2杯分を平らげていた。
ちなみに子供たちにはちょっと辛さが強かったようだが、それでも残すことなく食べてくれた。
元々は大人の男性だけのキャンプで使う予定だったので、カレーのルウは辛口用しか持ってきていなかったからなぁ・・・次にカレーを作る時はハチミツとかが手に入った時にしよう。
「婿殿と合流して、何が良かったかといえば、食事の質が格段に良くなったことだよな」
「まったくだ。
騎士団の行軍中に出る食事は、基本的に塩気が多い干し肉とかの保存食だからなぁ・・・」
マイクさんとトニーさんが、先ほどの昼飯を思い出しながら、騎士甲冑を着込んでいた。
彼らが身につけているのは、防御力と動きやすさを両立させたハーフプレート呼ばれるタイプらしいが、身につけるのはかなり大変そうだ。
下着のように着ている鎖帷子もそうだが、重量がかなりあるので俺はとてもじゃないが着て動ける気がしない。
ワイバーンに騎乗しているハンスさんとジャックさんは、さらに軽量さを追求したライトアーマー系の防具を身につけていた。
ミロス平原で一緒に戦った時には、二人ともハーフプレートを装備していたはずだったので、おそらく竜騎兵になったことで装備を変更したのだろう。
ただ、高い高度を飛ぶようになれば防寒性も必要になるからなぁ・・・。
今度、竜騎兵用に魔石を使った防具を考えてあげようと思う。
「カオル様、準備ができました」
出撃準備を整え終わったハンスさんが声をかけてきた。
「じゃぁ、今度は研究所の裏手側に当たる北側方面のガレドラゴンを駆除しよう。
こっちのエリアにいる個体数はどれくらいなんだ?」
「西側とほぼ同じで、最大でも200くらいなのっ」
ドローンからの索敵結果をもとに、おおよその生息数を教えてくれた。
おおよそというのは、撒き餌を使うために本来想定していた奥行よりも深い場所からもガレドラゴンを引き寄せてしまうため、当初の索敵数よりも駆除エリアに入ってくる数が多くなってしまうからだ。
「では午前中と同じで、比較的小さな群れは騎士の方々に処理をお願いします。
大きな群れは、我々が遠距離射撃で排除もしくは個体数を減らします」
「わかった」
騎士らはワイバーンに二人乗りをすると、戦闘ポイントを探すために飛び立った。
良い狩場を見つけたら、その近くで地上班を下ろして、午前と同じように戦うつもりのようだ。
俺の方には今回からリーゼが狙撃班に参加する。
リーゼは、もはや自分の愛銃と化しつつあるR93 LRS1の銃身を撫でながら幸せそうな笑みを浮かべていた。
そっちの銃に付けているスコープ【NIGHTFORCE NSX12-42X56】の性能引き出すような超長距離狙撃はリーゼにしかできないから、もうR93 LRS1はリーゼの愛銃でいいんだけどね・・・。
「薫さま、10分ほど前に置いた餌場にトカゲ野郎が群がってきているので、ソコの処理をお願いするのっ。
リーゼさまには、そことは別のえさ場をお願いしたいのっ」
レガ子の指示に従って、自分が担当する餌場を見渡せる射撃ポイントに就く。
餌場と俺との距離は650メートルくらいだ。
リーゼの方はどの位置に陣取ったのかが気になったのでレーダーマップで確認すると、えさ場から1000メートルも離れた場所で伏せ撃ちの体勢をとっているのが分かった。
まぁ、あの人の腕前なら1000メールでもそうそう外さないだろう。
でも、やっぱりちょっと悔しい・・・。
「とりあえず倒した数だけでも負けないように頑張ろう」
そんなことを考えながら、俺はトカゲ退治に集中することにしたのだった。
その日の夕刻・・・。
全員が出来立てホヤホヤの建物に入り、1階にあるリビングルームでその日の戦果を確認し合っていた。
リビングには建物と一緒にクリエイトして作ったと思われるソファーやテーブル、ピアノなどの家具が備え付けられていた。
しかもサイドボードには、遺跡地下に保管されていた古代王国製のお酒まで飾られている。
いったいいつの間に持ち出したんだ?
ちなみにリーゼの説明では、部屋に備え付けの暖炉は炎の魔石で動作する仕組みになっているそうだ。
さらにここにはリーゼが創った謎の薄型テレビも置かれているが、画面が映っていないため誰も気にする様子が無いのには安心した。
「我々は4人の合計で、午前が31匹、午後が35匹でした」
「レガ子は、午前が81匹、午後が55匹だったのっ」
「俺は、午前が53匹で、午後は63匹だな」
「私は午後だけでしたので、今日の戦果は92匹だけですね。
あと少しで3桁に達しただけに残念です・・・」
ポンコツ女神の射撃能力は、やはりチート級だった。
餌場に釣られていない個体まで、射手範囲内に居れば容赦なく超長距離狙撃で倒しまくっていた。
その有効射程距離・・・約2000メートル。
なので、本来は駆除範囲ではない奥地の方にいたガレドラゴンまで、かなりの数を狩っていたようだ。
とりあえず残りは遺跡の東側の駆除だけだ。
南側にはガレドラゴンはほとんど生息していないため、そっちはうろついている個体を適当に駆除するだけで済むはずだ。
「とりあえず、夕飯にしようか。
今日は3階にある広いテラスでバーべーキューをしようとおもっている」
異世界に連れてこられる前・・・友人らとのキャンプで行うバーベキューのためにレガシィに積んでいた食材がやっと日の目を見る日が来たことに、俺は少しばかり感動していた。
皆を引き連れて建物の3階へと移動する。
外はすでに日が落ちて、アタリはすっかりと暗くなってしまったが、この建物は各部屋や廊下の天井全体が魔力による発光現象で光るようになっており、建物の中はまるで昼間のような明るさを保っている。
「天井の発光は、壁のスイッチでオン・オフができて~、しかも調光もできるんですよ~♪」
自分が創った設備の数々を自慢したいのだろう・・・ハイテンションなリーゼがいろいろと説明してくれる。
しかし俺は、彼女がうっかりと自分の正体につながりかねない発言をしでかさないかと、ハラハラしながらその後を歩いていた。
やがて、テラスへつながる洋室に入り、その先にある目的地のテラスへと出る。
レガシィを入れたビルトインガレージ部分の上に作られたこのテラスには、キャンプ用の大型バーベキューコンロが置かれ、その中にはすでに着火した炭が入れられて、焼くための素材が置かれるのを待っている状態だ。
ちなみにバーベキューコンロの半分には網を乗せ、残り半分には鉄板を乗せてある。
テラス横の洋室内には食材を乗せたテーブルが置かれ、日本から持ってきていた牛肉や豚肉、鶏肉やソーセージに加えて、こちらの世界で入手したビックホーンのステーキ肉といった数多くの肉類のほか、付け合わせになるように様々な野菜類もカットして皿の上に盛られていた。
さらには締めで使えるように焼きそばの麺も用意してある。
あとは各自が好きな食材をバーベキューコンロに焼いて、好みのタレに付けて食べるだけだ。
それぞれが思い思いの食材を小皿に乗せて、コンロの上に乗せて焼き、和気あいあいの雰囲気の中で食べめた。
途中、一部の子供(主にミャウ)が肉ばかり食べていることに気が付き、俺は焼いた野菜をその人物の皿に乗せたりして世話を焼きながら、自分の食事を進めていった。
食事を始めてから一時間ほどが過ぎた頃には、騎士の人たちや子供たちも、好きなものを腹いっぱい食べることができて満足した様子で、各々が椅子などに座ってくつろいでいた。
大人たちにはリーゼが持ち出してきたお酒が入ったりもしたが、その日の宴は大きなトラブルもなく静かに幕を閉じた。
しかしこの時の俺は知る由もなかった。
東の空からこちらに向かって、悪意の塊が迫っていたことを・・・。
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今回の獲得ポイント(レガシィの経験値基準)
●移動走行距離ポイント:0ポイント
●撃破ポイント
〇ガレドラゴン:1万2096ポイント(48ポイント×252匹)
〇ガレドラゴンの卵:1236ポイント(12ポイント×103個)
●消費ポイント
〇ナパーム弾生成:-12ポイント(-1ポイント×12発)
〇ドローン生成:-8ポイント(-1ポイント×8機)
現時点での総ポイント数:2万9851ポイント
(1万8500ポイント到達でレベル15へ昇格達成)
(2万5000ポイント到達でレベル16へ昇格達成)
(レベル14へ昇格済で権利未使用)
※レガ子の獲得ポイント:レガシィの経験値基準から-61ポイント
(武器クリエイトによる消費分など)
(1万8500ポイント到達でレベル15へ昇格達成)
(2万5000ポイント到達でレベル16へ昇格達成)
(レベル14へ昇格済で権利未使用)
※主人公の獲得ポイント:レガシィの経験値基準から-35ポイント
(装備クリエイトによる消費分など)
(1万8500ポイント到達でレベル15へ昇格達成)
(2万5000ポイント到達でレベル16へ昇格達成)
(レベル14へ昇格済で権利未使用)
レベルアップに必要な獲得経験値の数値の続き。
(レベル15までの分は、第2章 第9話(第55話)に書いています)
(異世界での走行は1Kmに付き1ポイントが自動的に付与されます)
レベル15 18500ポイント
レベル16 25000ポイント
レベル17 32000ポイント
レベル18 40000ポイント
レベル19 48000ポイント
レベル20 56000ポイント
レベル21 65000ポイント
レベル22 74000ポイント
レベル23 81000ポイント
レベル24 90000ポイント
リーゼ「もう働きたくないでござる~~」
薫「いきなりそのセリフかよっ」
りーぜ「だって、今回は私・・・朝から夕方まで、みっちりと8時間くらい働いていましたよ~」
薫「いや・・・それって元の世界の社会人なら普通の事なんだけど・・・」
リーゼ「私は~、優秀なニートになりたいんですぅ~~」
コリーゼ「ほぅ・・・そんなだらけたことを言うのはどの口でしょうか?」
リーゼ「ぎくっ!」
コリーゼ「薫様・・・8時間とは言わずに、18時間くらいおねえさまをこき使って構いませんよ(にっこり)」
薫「それだと俺のチームがブラック企業になってしまうんだが・・・(汗)」
コリーゼ「大丈夫です。個人経営者の女神に労働基準法は適応されませんかっ(ニコニコ)」
リーゼ「ガクガクブルブル・・・」
・・・・・・
・・・・
・・
レガ子「という、やたらとリアルな初夢を見たのですよっ」
リーゼ「勘弁してください・・・」




