第2章 第18話(第64話) ~解体少女ミャウちゃん~
今回はマジでギリギリの執筆となってしまいました。
なにせ、この前書きを書いているのが、掲載予定時間10分前の13時50分・・・・(滝汗。
まだあとがきが残っているので、もしかしたら公開時間が予定の14時を若干過ぎてしまう事態になっているかもしれませんが、その点はご容赦ください・・・(汗
あと、たぶん公開の1時間後くらいに、最後にこのお話しでの経験値ポイント加算のまとめを追加します。
不完全な状態での公開を重ね重ねお詫びいたします。
追記
14時10分くらいに、前述の経験値ポイント加算のまとめ追加を終えることができました。
追記に読まれた方には二度手間をおかけするようになってしまい、申し訳ありませんでした。
「ぶい~っ!」
声の方を見れば、リーゼがテェアを抱えながら大げさな動作でVサインを作った手を振っていた。
「あのお気楽女神様に〝反省〟という習慣を覚えさせるのが、この旅の一番の難関なんじゃないだろうか・・・」
そんなことを思いながら射撃姿勢を解いて岩から降りると、そこには満面の笑みを浮かべたミャウが、汚れてもいい作業着に着替えて、かわいらしい幼女の外見には似つかわしくない大型のナイフを持って立っていた。
「この後はボクの解体の腕の見せどこニャっ♪」
そういえばここにも一人いたな・・・。
育った環境の違いによる価値観の違いを見事に体現している娘っ子が・・・。
元の世界の6歳児の常識と比べると眩暈を起こしそうなほどに逞しすぎる異世界幼女に、俺は大きなため息をつくしかなかった。
「ミャウ、本当に危なくないのか?」
「大丈夫だニャ。
村ではこれよりも大きなナイフを使って獲物の解体をいっぱいやったニャ」
そう言って笑うと、ミャウは俺から借りた(というか奪われた)大型のサバイバルナイフを空中に投げてクルクルと回転させながらキャッチする動作を繰り返していた。
「た、頼むから、そのナイフは普通に握っていてくれ。
今にもミャウの可愛い手に刺さるんじゃないかと、見ているだけでハラハラしてくるから」
「わ・・・わかったのニャ。
だから泣かないでほしいのニャ・・・」
涙ながらの懇願が通じたのが、ミャウがおとなしく引き下がってくれた。
ミャウとしては、ようやく自分が活躍できるチャンスがやってきてテンションが上がっているらしいのだが、活躍の場の内容が内容だけにこちらとしては心臓に悪い。
「まったく、カオル殿はちょっと心配しすぎなのじゃ」
「そうだよお兄ちゃん、村だと私たちくらいの歳から家事のお手伝いするのは普通なんだから」
えっと・・・魔物の解体が〝家事〟の一部なんですね・・・(汗
「わたしだって、村では冬の前に行う豚さんの解体とか干し肉づくりは毎年手伝っていたんだからねっ」
アリシアが無い胸を強調するように胸を張った。
アリシアは行動の一つ一つが可愛いよなぁ。
見た目はアレでも、実年齢はちびっ子らの中では一番年上の18歳なんだけどね・・・(苦笑。
「我だって、その気になれば魔物解体の1匹や2匹くらい・・・」
クリスが妙なところで対抗意識を燃やしてそんな物騒なことを言い出し始めた。
「クリスは、お願いだからマジで危ない真似はやめてくれっ」
「なぜじゃ!」
「もし魔物の解体なんかでクリスが怪我をして、そのことがテオさんとかマロウさんに知られたら、俺の命がいろいろな意味で危険そうだからだっ!」
姪っ子のクリスにダダ甘のマロウさんのことだ、クリスにケガでもさせたら本気で怒りかねない。
ロイドの城壁門でクリスのお茶目な策略からマロウさんと対峙した事があったが、今だから分かるがあの時のマロウさんは本気の目じゃなかった。
とてもじゃないが本気で怒った時のマロウさんには勝てる気がしないし、何よりもその師匠だというテオさんに本気になられるのが一番怖い・・(汗。
「むぅ・・・まったく、どいつもこいつも我に対して過保護すぎるのじゃ」
いや・・・だってあなたこの国のお姫様でしょ?
むしろ今が自由すぎているような気がするのですが・・・(汗。
「そんな心配をしている暇があるのなら、さっさと害虫掃除が終わった遺跡に移動するのっ。
それと、もしテオさんを怒らした時は、あの子の防御結界内に閉じこもってやり過ごすことを推奨するのっ」
いつまでたっても移動しようとしない俺たちに、痺れを切らしたレガ子がレガシィの中からかっ飛んで来た。
そうか・・・レガ子でもテオさんには太刀打ちできないと感じているんだな・・・(汗。
「もうリーゼさまは魔銃を片づけて乗り込んで待っているのっ」
レガシィの方を見ると、リーゼが使っていたR93 LRS1は後部荷物室にすでに固定されており、彼女自身はすでに助手席に座って幼竜のテェアと戯れながら俺たちの戻りを待っていた。
「はいはい・・・」
両手を腰の位置に当てるポーズでわざとらしい怒りのポーズを作っているレガ子に返事をし、岩の上から射撃時に敷いていた一人用のアウトドアマットを回収して、撤収する準備を整える。
「クルマに戻るからお前たちも暇つぶしで使っていた荷物はちゃんと片づけろよ。
あと、ミャウはそのナイフをちゃんと鞘に入れてしまっておけ!」
「はいニャ」
「うむ」
「は~いっ」
ちびっ子らは元気よく返事をすると、俺とリーゼがガレドラゴンを撃っていた時に遊んでいたオセロなどのゲームボードを片づけはじめた。
そういえばガレドラゴンを撃ちながら考え込んでしまっていたので、ちびっ子らのオセロの腕前とかを確認できなかったな。
「勝敗の順位はどうなったんだ?」
「わたしがいちば~~ん♪」
俺はてっきり天才肌のクリスがトップだと思い込んでいたので、アリシアが1位の成績だった事に驚いてしまった。
「ミャウが2番なんだニャっ」
「えっ?」
「うぅぅぅぅ・・・・」
予想の全く逆をいった結果に驚きの声を上げた俺に、クリスが物凄く悔しそうな表情を浮かべて呻いた。
おぉ、このクリスの悔し顔は貴重だ。
できる事ならスマホのカメラに納めておきたい。
「クリスちゃんは打ち方が堅実すぎて、狙いが読めちゃうんだもん」
「だニャっ」
「ぐっ・・・」
あぁ・・・アレか?
クリスはあの真面目過ぎる性格がゲームだと仇になるタイプなのか・・・。
「まぁ、そう落ち込むな。
あれだ・・・クリスの場合は、一つか二つぐらい弱点があった方が可愛げがあると思うぞ」
そう言いながら、撤収の荷物を抱えた腕とは反対側の手で、クリスの頭をポンと軽く叩いた後に撫でてあげる。
「むぅ・・・可愛いと言われたのに、これほど嬉しくないのは初めてじゃ・・・」
少しばかりふくれっ面になったクリスに苦笑しながらレガシィのところまで移動し、自分の荷物や子供たちが運んできた遊具をイベントリへと収納する。
俺が狙撃に使っていたR93 Tactical2は、リーゼが荷室に置いていたR93 LRS1の横に置き、走行時に暴れないようにタイラップで巻き取った状態のトノカバーへと固定した。
「さて、遺跡の入り口まで移動しよう」
すべての荷物を片づけたことを確認してレガシィのドライバーズシートに乗り込んだ俺は、遺跡までの残り500メートルほどを走るために愛車のエンジンを掛けるのだった。
「薫さまは、周辺に残っているトカゲの卵を壊してきてほいいのっ」
数分後、遺跡の入り口に到着したレガシィから降りた俺にレガ子がそう言った。
「卵?」
「そうなのっ。
ココに近づいて分かったのだけど、この周辺にはあそこに転がっているトカゲ野郎の卵がいっぱいあることが分かったのっ」
「いくつくらいなんだ?」
「ざっと80個くらいなのっ」
「うげぇ・・・」
それなりに多い数に少々ウンザリした返事をかえす。
「防御フィールドの内側で孵化されると面倒なのっ。
場所の情報は薫さまの視界にAR転送するから、小さいほうの魔銃でプチプチと潰してきてほしいのっ」
まぁ、あれだけの数のガレドラゴンが居たのだから、当然ココには巣もあれば、そこには卵もあるよなぁ。
たしかにくつろいでいる最中に孵化したチビトカゲが襲ってくると厄介だな。
こちらには子供たちも居ることだし、安全確保は完璧にやっておくべきだろう。
そう考え、H&K USP用の予備弾倉と魔力結晶化BB弾をイベントリから少し多めに取り出し、サバイバルベストのポケットへとねじ込んだ。
「じゃぁ、ボクたちは兄ちゃんらが倒したガレドラゴンから魔石を取り出しているニャ」
そう言ってミャウは近場に転がっていたガレドラゴンの死体へと駆け寄ると・・・
「毒の袋があるのは顎の下の部分だから、まずはその少し下で首を切り落とすニャっ」
次の瞬間、ミャウに言われてイベントリから出しておいた小型の戦斧(倒したオークからの戦利品)を手に握り振り上げると、一気にガレドラゴンの首元へと振り下ろした。
まるでギロチンで切り落とされた首の様に、地面を転がるガレドラゴンの頭部。
そして戦斧を振り下ろした瞬間のミャウの表情が野生的な妖しさと美しさを見せていたことに気が付き、少しだけドキッとしてしまった。
「戦斧って、あんなにも軽そうに扱える重さだったっけ?」
小型とはいえ戦斧を軽々と振り上げていたミャウにちょっとした違和感を感じて、おもわず声に出して呟いていた。
それを隣で聞いていたクリスがその疑問に答えてくれた。
「なんじゃ、カオル殿は知らんのか?
獣人族が全力を出すと、人間の4、5倍の筋力を発揮するのじゃぞ」
「マジでか?」
俺の返答にクリスは大きく頷いた。
「じゃぁ、次は魔石を取り出すニャっ。
魔石は、胸の中央付近にある痣のようになった模様の下にあるニャ」
今度は俺が預けた大型のサバイバルナイフを取り出し、鞘から抜くと、その刃を先ほど言っていた胸の模様部分のすぐ横に突き刺した。
そして痣の部分を革を下の肉質部ごとくり抜く様にして切り出すと、その胸にあけた穴に手を突っ込み、ガレドラゴンの身体の中から赤く輝くルビーのような塊を取り出した。
「コレが、ガレドラゴンが体内に持っている炎の魔石ニャん♪」
ミャウは俺のところに飛び込むように移動してくると、その取り出した炎の魔石を持ってきて差し出してきた。
それを受け取り手に取ると、魔石から今までに感じたことがないほどの質量の炎属性の魔力が流れ込んできた。
その魔力量は、レガ子が作り出した魔力結晶化BB弾の比ではなかった。
「すごい魔力だな・・・」
「ソレを加工して紅雨の柄に融合させて魔力を活用したら、きっとすごい威力にアップすると思うのっ」
俺と一緒に炎の魔石を覗き込んでいたレガ子が、またとんでもない武装の魔改造案を思い浮かべたみたいだ。
が、正直なところ今以上に紅雨のポテンシャルが上がっても、今の俺には使いこなせる自信が全くない。
「その改造案は、俺の技量がもっと上がるまで封印しておいてくれ」
「なんでかなの」
「今の俺だと、強力な力を制御できずに暴走させてしまいそうだからだよ」
「残念なのっ。
でも、たしかに薫さまはたまに調子に乗りすぎてやらかす癖があるから、納得したの」
「うぐぅ」
ある意味付き合の長いレガ子に自分のやらかし癖を指摘され、うめき声をあげた。
レガ子との会話に気を取られていると、ミャウが俺の腹の部分におでこをグリグリと当てはじめた。
何だろうとおもってミャウの顔を覗き込むと、その目が何かを期待している子供のそれになっていた。
これは、間違いなく褒めてほしがっているな。
「ミャウはすごいな。
俺には倒した魔物から素材を取り出すとか難しくて無理だからね。
ありがとう」
そういって、ミャウの頭をいっぱい撫でてあげる。
するとミャウの表情が徐々にふやけはじめた。
まるですり寄ってきた飼いネコを指先でくすぐった時に見せる満足した時の表情に似ていて、ちょっとクセになりそうな可愛さだ。
1、2分間ほど撫でているとミャウも満足したのか、俺から離れてクリス達の方に戻って行った。
おれはその後ろを歩いてゆっくりと追う。
子供たちに近づき、クリスに手にしていた炎の魔石を手渡す。
「クリスには、ミャウが取り出した魔石の管理を頼む。
整理用の箱をクルマの後ろに出しておくから、それを使ってくれ」
「了解したのじゃ」
続いてアリシアの顔を見て、その頭に手を乗せる。
「アリシアは解体の経験があるようだから、ミャウを手伝いをお願いする。
3人のお姉ちゃんとして、ミャウが怪我しないように気を付けてあげてくれ」
「うん。アリシアがんばるっ」
最後にミャウの方を見て「頑張るのはいいが、無理と無茶だけはするな」と念を押して、レガシィの荷室へと移動し、魔石保管用の箱を取り出す。
取り出した箱は、パーツや工具の整理用として常に2~3個は積んでいた折り畳み式のマルチウェイボックスだったのだが、引き伸ばすだけで板状だった物体が立体的な箱になるのを見てクリスが目を丸くしていた。
「リーゼには子供たちのお目付け役を頼みたいが、かまないか?」
「問題ないですよ~。
でも、見ているだけだと退屈なので、缶ビール出しておいてくださいね~」
「この飲兵衛が・・・」
通常運転の駄女神さまぶりに苦笑いしながら、クーラーボックスで冷やしておいた缶ビールを二つほど出しておいてあげる。
二つなのは、リーゼとその頭に乗っている幼竜の分だ。
おそらく今日はこの場所で野宿になるだろうから、もうお酒を飲ませてしまってもかまわないだろう。
細々とした準備を終えてレガシィの防御フィールド内に残されたガレドラゴンの卵を処理するために俺がこの場を離れようとしていた時には、すでにミャウは5体目の魔石取り出しを終えている所だった。
仕事早いよ・・・(汗。
ガレドラゴンの卵は岩場の窪みとか草地の中とかに点在して隠されていたが、レガ子から送られてくる索敵レーダー情報が正確なので、探し出して潰していく事はさほど難しい作業ではなかった。
とはいえ、半径100メートルほどにまで拡大して展開させている防御フィールド内の卵を魔獣(H&K USP)で撃って破壊し、エリア内を清掃していくのは結構疲れる作業だった。
それでも2時間半ほどで作業を終え、レガシィの所に戻ると、そこには首を切り落とされたガレドラゴンの山が積み上げられていた。
しかも、倒した87匹すべての魔石取り出しを終えてしまったようで、ミャウは血まみれになりながらガレドラゴンの革剥ぎ作業の真っ最中だった(汗。
「兄ちゃんの戻りが遅かったから、町で売れる素材の取り出しも始めちゃったニャ」
戻ってきた俺の姿を見つけたミャウが血まみれの両手を振りながら笑顔で作業延長の報告を告げていた。
その横にいるクリスやアリシアは苦笑いを浮かべている。
はあ・・・。
やっぱりミャウは革剥ぎをあきらめていなかったな・・・。
「あははは・・・。
でもお兄ちゃん、ミャウちゃんの解体の腕は確かですよ。
わたしの村の大人たちと比べても遜色ない正確さだとおもいます」
近づいてきた俺に、アリシアがそんなフォローを入れてきた。
「たしかにな・・・このはぎ取った革を商会に持って行けば、処理の良さを褒められるのではないかと思うぞ」
クリスも続けてフォローを入れてきた。
クリスの横に積まれているガレドラゴンの革の敷物もどきを見ると、すでに12匹も処理を終えていることが分かった。
その隣には、切り落としたガレドラゴンの爪まであった。
ミャウの解体作業って、どれだけ早いんだよ・・・(汗。
レガシィから見て遺跡の反対側の遠方には、後で燃やして処理するために処理済みの頭や本体がドローンに吊り下げられて運ばれ、小さな山を築いていた。
俺が近づくとミャウが少しだけ怯えた表情を見せた。
ああ・・・これはきっと約束を破って革剥ぎまで始めたことを怒られると思っているな。
そのまま何も言わずにミャウの頭に手を伸ばすと、ミャウは首を少し引っ込めるような動作をして目を瞑った。
俺はそのままミャウの頭に手を置くと、腰を落としてミャウの目線にまで屈んで、優しく髪の毛を撫でてあげた。
「頑張ったな、ミャウ。
ここまでできる子だとは正直思っていなかったから驚いたよ。
ミャウの技量を過小評価していたことは素直に謝らないといけないな」
怒られるばかりと思っていたミャウは、一瞬だけキョトンとした表情になって実を見開いた後、目に涙を浮かべながら笑顔を作った。
「うん。ボクがんばったニャん。
兄ちゃんが褒めてくれてすごくうれしいニャん♪」
嬉しさのあまり俺に飛びつこうとしたミャウの頭を軽く鷲掴みにして静止させる。
「なんでだニャん!」
すぐにミャウが抗議の声を上げたので、血まみれの手や身体を指さし「その状態で抱きつかれるのは嫌だ」と笑いながら教えてあげる。
「むぅぅ・・・」
ミャウは少しだけふくれっ面になったが、素直に納得して抱きつくのを諦めてくれた。
「まだ革剥ぎができていないガレドラゴンも多いけど、もうすぐ日が暮れるから今日はここまでにしよう。
遺跡の入り口横に、遺跡の壁から湧水が流れ落ちている天然のシャワーがあったから、ミャウはそこで血を洗い流して身体をきれいにしてくること。
そのままだと、夕飯は抜きだからなっ」
そう言うと、ミャウは解体中だった13匹目を慌てて処理しはじめた。
「いっぱい力を使って腹ペコだからご飯抜きは嫌だニャ!
これを片づけて、すぐに水浴びしてくるニャぁ!!」
違う意味で涙目になりながら作業を再開したミャウにその場にいた全員が苦笑いしながら、後片付けの準備を始めるのだった。
子供たちがリーゼの引率で水浴びをしに行っているうちに、俺は残ったガレドラゴンの死体をイベントリへと放り込む作業を黙々と続けていた。
ミャウが13匹を処理してくれたが、未処理のガレドラゴンは84匹も残っていたのだ。
最後の1匹をイベントリへと入れ終えた頃には、正直なところ腰がかなり痛くなりかけていた。
で・・・イベントリへと収納し終えて気が付いただが、俺が先日身につけた【アイテム分解】のスキルでガレドラゴンの死体を処理することができた。
しかもスキルで処理した後の死体を取り出してみたら、革は切れ目のないまるで着ぐるみのような状態になっており、爪は切り落としではなく骨との付け根から抜いたようなきれいな状態で分離されていた。
「これ・・・店に持って行ったら別の意味でどうやって解体したのかいろいろと聞かれそうだよな・・・」
着ぐるみの外側状態になった革を持ちあげて眺めながら苦笑いしていると、子供たちが水浴びから戻ってくる声が聞こえてきた。
俺はイベントリから排出された骨や肉の部分をずた袋に入れてまとめると、廃棄場へと運んでもらうようにレガ子に頼み、子供たちと入れ替わるように自分の身を清めるために水浴び場へと向かうことにした。
頭の中では今晩の夕飯のメニューを考えながら、心は明日の遺跡探索を思って高揚しているのを感じていた。
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今回の獲得ポイント(レガシィの経験値基準)
●移動走行距離ポイント:1ポイント
●撃破ポイント
〇ガレドラゴンの卵:996ポイント(12ポイント×83個)
●消費ポイント
〇ドローン生成(追加分):-2ポイント(-1ポイント×2機)
現時点での総ポイント数:1万4432ポイント
(1万3700ポイント到達のためレベル14へ昇格確定)
(1万8500ポイント到達でレベル15へ昇格)
※レガ子の獲得ポイント:レガシィの経験値基準から-86ポイント
(武器クリエイトによる消費分など)
(1万3700ポイント到達のためレベル14へ昇格確定)
※主人公の獲得ポイント:レガシィの経験値基準から-60ポイント
(装備クリエイトによる消費分など)
(1万3700ポイント到達のためレベル14へ昇格確定)
レガ子「今回は、公開が間に合わないんじゃないかと心配したのっ」
作者「げほんげほんごほん・・・」
薫「どうやら、作者は風邪が悪化して執筆どころではなかったようだな」
作者「げほんげほん」
アリシア「作者のおじちゃん、苦しそうなの・・・」
作者「げほんげほん」
クリス「どうやら、おっさん扱いするな・・・と言っているようじゃが、よくわからんな」
作者「しくしくしく・・・」
ミャウ「泣いているだけは分かったのニャ♪」




