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プロローグ 第7話 ~レガ子の身体のひ・み・つ~

プロローグ編最後のお話です。


前回のお話は、主人公の性癖暴露がメイン(笑。

レガ子はレベルが100になると、等身大での肉体具現化が可能になるらしい。


「レガ子、人間サイズになる事ができると思いますよ」


「え?」


「女神様が言っていました。レガ子のレベルが100になれば、人間のサイズでの実体化が可能になるって」


「えぇぇ!?」




それってどういうこと?

レガ子の質量が単純に増えて大きくなるって事なのか?



今までまったく疑問に思わなかったけれど・・・

そもそもレガ子って、どういう仕組みや構造で実体化しているんだ?


たしか本体はこっちレガシィだって言っていたよな。


ということは、某アニメに登場したメ○タルモデルみたいな存在なのか?



レガ子の姿を眺めながら考え事をしていると、このおバカがまた妙な勘違いを始めやがった。


「レガ子が大きくなるのが待てないからって、そんなネットリとした眼差しで視姦しなくても」

(モジモジ)


「ちげーよ!

 ただ単に、レガ子の身体ってどうなっているのかが気になっただけだよ!」


で、返事をしてから〝しまった〟と思った。

頭の中のお花畑が常に満開開花中のレガ子にこの言い方だと、さらなる誤解を生む可能性があったからだ。


予想どおりレガ子は頬を赤く染めると


「レガ子の身体に興味があるだなんて・・・

 言ってくれれはレガ子はいつだって・・・」


などと意味不明な事を言いながら、よりにもよって目の前でワンピースのボタンをはすして服を脱ぎ始めやがった。


ストリップを始めたレガ子の頭を鷲掴みにして握り、その行動を止める。

そして反対側の手の指で服の上からレガ子の身体を突いたり、手足を摘まんだりして、レガ子の身体の触感を確認してみる。


う~~ん、柔らかいし、ちゃんと体温もある。

触って見た感じは人間の身体と同じような気がしなくも無い。

レガ子のことは生物として認識してもいいのだろうか?


「なぁ、レガ子の身体のつくりって、俺たち人間と同じで・・・・」


と言いかけてレガ子を見たら、俺の手の中で目を回して気絶していた。

やばい・・・

頭を握った力が強すぎたか?(汗




しばらくして目を覚ましたレガ子に平謝り。


最初はかなり機嫌が悪かったが、頭を撫でたり、頬を撫でたりしながら、ひたすらレガ子を褒めて持ち上げると、その気になって機嫌を直してくれた。


よかった・・・

レガ子が単純な性格のおバカで。




「レガ子のこの身体は、生物としての実体があるわけではないですよ」


「そうなのか?」


「はい。

 この身体は、任意の座標に魔力を集めて物質に変換して構築し、この姿を実体化させているだけです。

 なので・・・・・」


突然、目の前のレガ子が光と粒子となって消えた。

そして次の瞬間、その光の粒子がフロンとガラスの外側・・・レガシィのボンネットの上に集まりレガ子の姿となった。


「このように別の場所に実体化の座標を移動させることも可能です」


すると今度はふわりと空中に浮き上がると、そのまま運転席のドアガラスの外側に空中移動。

ドアガラスを下げてくれと要求してきたので、素直にガラスを下げてレガ子を室内に再度招き入れた。


「また実体化の座標は空中でもかまわないため、こんな感じで空中を飛びながら移動することもできますよ」


レガ子はふわふわと浮きながら俺の膝の上あたりまで移動。

そして、そのまま膝の上にペタンと女の子座りで着地してきた。


レース付きのピンクか・・・・


着地の瞬間、風でめくれたスカートから一瞬パンツが見えたが、余計なことを言うのはやめておこう。


雑念をごまかすようにレガ子の頭を撫でてやると、見ているこっちが恥ずかしくなるような笑顔を向けてくる。


「えへへへへ、空を飛べたことを褒められちゃいました♪」


そういう意味ではなかったのだが・・・

まぁいい、そういうことにしておこう。


「こうして触ってみると、ちゃんと髪の毛一本いっぽんの感触があるし、膝に乗っているレガ子の体重や体温だって感じる。

 凄い技術だな。

 魔力で作っていると言っていたけれど、身体の構築はゴーレムみたいな原理で考えればいいのか?」


某アニメに出てきたメン○ルモデルみたいなものだろうか?


するとレガ子は若干考える仕草をして、その例えを訂正してきた。


「どちらかといえば、質量を持った立体映像ホログラムみたいな感じでしょうか。

 像を作るのに必要なのが光ではなく魔力だと考えていただけると、原理的には一番しっくりとくるのではないかとおもいます」


メン○ルモデルかと思ったら、ロ○トユ○バースのキャ○ルかよっ。


「レガ子の現レベルでの性能ですと、この子レガシィから500メートルくらい離れた場所までなら実体化できると思います」


「ほぅ・・・・」


「どうやらレガ子のレガルが上がると、実体を出力するための能力がアップして、より遠くにまで実体化できたりするみたいです」


「で、レベル100になれば、人間大のレガ子を実体化させるだけの能力に機能が進化するというわけか」


「おそらくは・・・」


ということは、もしレガ子のレベルが1000とかにまで成長できたら、ゴジ○大の実体化も可能になるのだろうか?

元の世界に巨大化した美少女が戦う「ラグ○ストライクエンジ○ルズ」というブラウザゲームがあったが、おもわずそのゲームの世界にレガ子をはめ込んだ映像を想像してしまった(苦笑。


それはさておき・・・

レガ子の身体に隠された脅威のテクノロジーに感心しながら、その凄さを確かめるようにレガ子の身体を触りまくっていたら、なんだかレガ子が発情したような状態になってきた。

いかん、また変なスイッチがはいってしまったようだ。


「な・の・でぇ♪

 オーナーさまの性剣がレガ子に入ってきても、レガ子が裂けてしまうような心配は無いんですよぉ♪」


よりにもよってこのおバカは、俺の膝の上に座りながら、俺のズボンのファスナーに手をかけやがった。


なので、胸のポケットからスマートフォンを取り出し、その側面をレガ子の頭に振り下ろした。


「ぎゃん!」


「で、俺の聖剣を食らってみた感想はあるか?」


スマホの画面に某ゲームの聖剣の画像を表示したのを見せながら、レガ子に説教。


「くすん・・・

 痛すぎます。

 ツッコミに武器の使用は禁止ですぅ(涙」


いい加減、懲りるのいうことを学習して欲しいのだが・・・。




約10分後

何事もなかったかのように立ち直ったレガ子がレベルアップの提案をしてきた。


「女神様の話では、レガ子の場合敵を倒す以外にも、この子レガシィでこの世界を走ることで経験値が入るそうです。

 1kmの走行で経験値が1加算されるそうです。

 最初のレベルアップの必要経験値は10となっていますので、まずは10km走りましょう!」


そうだな・・・

この場所でいつまでもレガ子と不毛な漫才を続けているくらいなら、行動した方がはるかにマシだろう。


「ま・・・せっかく愛車と一緒に異世界に来ちまったわけだしな。

 どうせなら異世界の各地を巡って、ドライブを楽しむことにしましょうかね」


「オーナーさま、嬉しいです♪

 レガ子、一生ついていきます♪」


というか、お前がいないとドライブできないからな・・・。


「が・・・・

 その前に・・・・」


「その前に?」


レガ子がクビをかしげて聞き返す。


「俺は少しばかりうしろで仮眠する!」


「えぇぇぇ!」


そもそも元の世界にいた時から、強行軍で運転していたからあまり寝ていないんだよ。

先ほど取り出したスマホの画面に表示されていた時刻は午前5時。

本来の予定であれば、BBQオフの会場に到着して仮眠を取っていたはずの時間だ。


「こっちの世界の道の路面状況も分からないのに、こんな薄暗い中での運転なんか出来るか!

 とりあえず4~5時間は寝る。

 適当な時間になったら起こしてくれ」


「じゃぁ♪レガ子も一緒に・・・・ひっ!」


スマホを取り出すと、短い悲鳴を上げて後ずさるレガ子。

さっきの〝聖剣〟がかなりトラウマになっているらしい。


WiFi接続でネットに繋がっていることを確認し、参加するはずだったBBQオフのメンバーらにメール送信。


『丑三つ時に山道走っていたら、悪霊に出会って、気が付けば異世界。なのでBBQオフに食材届けられなくなった。スマン。』


はたして連中がこの文面を信じてくれるかどうか・・・・

・・・

・・・・・

多分無理だろうなぁ・・・・


この後におそらく返ってくるであろう友人らからの非難のメールを想像してため息をつくと、俺はラゲッジルームに敷かれた神具に潜り込み、抱き枕を抱えて眠ることにした。


「じゃぁ、防御フィールドやらをよろしく~~」


そして目を閉じる。

目が覚めた時に、元の世界に戻っていることを祈って。





今回で状況説明が主となったプロローグ編は終了です。

次回から実際の異世界ドライブがスタートしますが、レガ子が当初の予定以上に脱線してくれているので、ちゃんとしたドライブになるのか今から不安です。


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