第2章 第14話(第60話) ~はぐれオーク~
今回も投稿予定日前日の深夜という、ギリギリまでの執筆になってしまいました(汗。
はやくストックを貯めて、余裕のある執筆活動がしたいものです・・・・。
今回のお話しでは、悪路をかっ飛ばしたせいで子供たちが盛大に車酔いをして、もし映像化されたのであればきれいな虹を吐き出すような展開を描いていますが、悪路で盛大に揺られると同乗者は車酔いしやすくなります。
自分が初めて手に入れた愛車は、日本で初めて発売されたハイラックス4WDで、輸出仕様のピックアップを右ハンドルに直しただけの豪快な形状をしていました。
で、当時は友人を助手席に乗せて千葉県の九十九里海岸の砂浜を大爆走したりしていたのですが、よくその友人が酔ってオートリバースの撒き餌を海岸に放っていました(苦笑)。
昨今は、クルマで入れる砂浜が減って、そういった悪路の爆走はなかなかできなくなってしまいましたが、レガ子の世界を執筆するにあたっては、あの当時の経験がけっこう活用できているのを時折実感しています。
食後・・・満腹感を感じながらミャウが獲ってきた川魚を活け締めにしてイベントリへと入れていると、専用シートに座って偵察用ドローンからの映像を分析していたレガ子が大声を上げた。
「薫さま、マズいのっ!
おそらく先行して群れから離脱したハグレだと思うけど、オークの豚が6匹、次の村に向かって歩いているのっ!」
どうやら、ゆっくりと食後の休憩をしている時間はないようだった。
食事と休憩のために出していた荷物を慌ててイベントリへと収納し、俺たちは次の村へと急ぎ出発した。
しかし急いでいるとはいうものの、この辺りは街道の路面状態がかなり悪く、レガシィは思ったようにスピードを出せないでいた。
「この辺は・・・大きな都市から遠いの・・・で、街道の整備が・・・行き届いておらぬよう・・・じゃな」
身体を固定しているシートベルトを握り締めながら話すクリスの表情は車酔いでかなり辛そうだった。
両隣をみれば、アリシアだけでなく揺れに強いはずのミャウまで顔色が優れない。
お腹いっぱいに食べた食後にこれだけ激しく揺さぶられては、気分が悪くなるのも仕方がない。
「隣村まであと10キロなのっ。
あと15分くらいの辛抱だから、オートリバースは我慢してほしいのっ!」
路面は荒れているが、なんとか時速40キロオーバーを維持しながら走ることはできている。
車酔いになりかけている子供たちには申し訳ないが、もうちょっとだけ我慢してもらおう。
「この場所からミサイルでの攻撃はできないのか?」
「豚どもが村に近すぎてナパームや気化爆弾は危険なのっ。あと通常弾だと、6匹を初撃で確実に仕留められるか分からないのっ」
手負いのオークがへたに残ったりすると、村に入って暴れる可能性も高いか・・・。
「今のペースならギリギリだけど村と豚どもの間に割り込めるの。であれば、直接戦闘の方が確実なのっ!」
そうであれば、これ以上速度を緩めるわけにはいかない。
どうせ深夜0時にはダメージ回復するのだから、今は車体へのダメージには目を瞑ってでも速度を上げるべきだ。
横目で助手席に座っているリーゼと幼竜を見ると、どちらもこの揺れに対するダメージを感じていないようで、普通に悪路の揺れを楽しんでいた。
昼に思いっきりキツイお酒を飲んでいたから、車酔いして吐くなら絶対にこの二人だと思っていたのだがなぁ・・・。
人(?)は見かけによらない・・・という事なのだろうな。
「薫さまっ、豚どもが見えてきたのっ!」
村に近づくにつれて路面状態が良くなっていったため、徐々に速度を上げることができたのが幸いした。
俺たちは村の1キロ手前で、6匹で行軍していたオークの群れの前に出ることができた。
そしてそのまま、村への進行を阻止するようにレガシィを進路上に割り込ませて停車させる。
すぐにレガシィから降りてオークの群れと正対し、戦闘態勢に入る俺とレガ子。
次の瞬間、レガシィの後部座席のドアが勢いよく開き、車内から子供たちが飛び出して村の方向に向かって走りだした。
そしてレガシィからやや離れたところで屈みこむと、全員が見事なオートリバースをしていた・・・(汗。
お前ら・・・よく我慢したな・・・
あとで口直しのジュースとかあげるから、もうちょっと我慢していてくれよ。
ちなみに今は、幼竜を腕に抱いたリーゼが後を追って駆け寄り、子供たちの背中をさするなどして回復させようと頑張っていた。
「ぐぬぬぬ・・・ちびっ子たちの仇はレガ子が取ってあげるから、そこで成仏しているといいのっ」
食後すぐに無茶な走りをすることになったのは、たしかにこのオークどもの所為だけど、子供たちは死んでいないからな。
発言に訂正のツッコミを入れようと思ってレガ子の方を振り向くと、闘志をメラメラと燃やして不気味な笑みを浮かべた妖精さんが、炎のオーラを身にまとって空中に浮かんでいた。
「午前中は暴れそこなったから、ちょうどいい八つ当たり相手なのっ」
「いやいや、岩熊を相手に大暴れしていただろうが!」
「2匹くらいのクマ野郎では不完全燃焼なのっ。
それに、その後のモグラ野郎にはイラつかされたから、逆にストレス溜まりまくりなのっ!」
あぁ・・・あの角土龍相手のモグラたたきゲームはなぁ・・・。
レガ子のヤツ最後の方はブチ切れて、穴という穴にナパーム弾叩き込もうとしていたからなぁ・・・。
「大部分の豚はレガ子が相手してあげるから、薫さまはのんびり戦ってくれればいいのっ」
そう言うとレガ子は身体の周囲に無数の魔方陣を展開。
その数は50以上はあるのではないだろうか。
すべての魔方陣の中心には、ファイヤーボールの火球が浮かび上がっていた。
ロイド手前の街でメイベルさんを助けるために盗賊たちと対峙した時と同じような状況だが、レガ子が生成する魔方陣の数は、あの時と比べるとかなり増えていた。
これがレベルアップによる攻撃力の増加というやつなのだろう。
こうなったレガ子を止めるのはもはや不可能だと判断し、俺はレガ子が撃ち漏らしたオークにだけ対応することを決めて紅雨を抜いて構えた。
「ふっふっふっふっ、こんがりと見事なロースト豚に変えてあげるの。
そしてローストされた後は、薫さまが紅雨で肉をそぎ落としてドネルケバブにしてあげるから安心してほしいのっ」
「嫌だよっ! そんな役はっ!!」
それにオークのロースト肉なんか食いたくないよ。
レガ子と10メートルほどの距離で対峙しているオークたちは、レガ子が放つ異様な殺気とプレッシャーを感じでその歩みを止め、皆が緊迫した様子を浮かべていた。
やがてその中のリーダー格と思われるオークが咆哮を上げると、6匹が一斉に襲い掛かってきた。
「醜い豚は消毒なのっ!」
ひどい掛け声と共に一斉に放たれたファイヤーボールの火球がオークらの群れを襲う。
大量の火球が集中してオークらに降り注ぎ、周囲の地面からは逃げ場がないほどの密度で火柱が上がっている。
その激しい爆音と煙に「これで決着がついたか・・・」と気を抜いた次の瞬間、その土煙を突破して3匹のオークが飛び出し、手にした斧を振り上げてちらへと迫ってきた。
しかも、3匹ともなぜか無傷だ。
「おい、なんで盛大に撃ち漏らしているんだよ!?」
慌てて紅雨を構えなおしてオークが振り下ろした斧の攻撃を受け止める。
「この豚3匹、例の防御魔法がかかった首輪をしていやがるのっ!」
残り2匹の攻撃を防御結界で防いだレガ子は、そう叫びながら2メートルほど後退してオークとの距離を取ろうとしていた。
身体が小さく軽すぎるレガ子は接近戦には向かない。
得意の魔法攻撃を仕掛けるためには敵との距離を取った方が有利なのだが、オークの方もレガ子の意図を知って瞬時に距離をつめながら攻撃を仕掛け続けていた。
「頭のいい豚は大嫌いなのっ」
こいつらに攻撃を通すためには、防御魔法を発動している首輪を壊すしかない。
俺もレガ子も首輪を狙って幾度となく攻撃を仕掛けるが、1対1の戦いでは思うように陽動がかけられず、首輪への攻撃はすべて防がれてしまっていた。
戦いに慣れていた第5騎士団の連中でさえ、防御魔法付きのオークとは2対1で戦っていたのだ。
基本的に能力に頼った力押しの戦い方しかしらない俺やレガ子には、今のこの状況はかなりマズイ状況だといえる。
ちっ、こうなったら紅雨を全力の魔力で強化して、オークが纏っている防御フィールドごと叩き斬るしかないな。
紅雨の全力は周囲に与える熱量も大きい。
発動させる前にレガ子や子供たちとの位置関係を確認するためにオークと切り結びながら振り返ると、レガ子が相手をしていたはずの1匹がその攻撃対象をリーゼや子供たちに変更し、向きを変えて移動を開始したところだった。
「リーゼっ! 防御結界でオークを足止めしながら、子供たちと一緒に逃げろっ!」
俺の叫び声を聞いて自分らの方へと向かい始めたオークに気が付き、オークの進路上に次々と防御結界の壁を作り出していくリーゼ。
オークは彼女の作り出す結界に当たると、回り込んで近づこうとする。
さらにその進路上にも結界を作るリーゼ。
すでにこの繰り返しで、いたちごっこの状況になっていた。
しかもリーゼの足元には怯えた子供たちが貼り付いてしまっていて、彼女自身がその場から動くことができなくなっていた。
「オ・・ンナ・・・、ムネ・・・ウ・・スイ・・ケド、オカ・・・ス」
「わぁぁぁ、わたしは人外の種族には興味はないんですよぉぉぉ~!
あと、胸の事は言わないでぇぇ~~!!」
オークが興奮して自分に向かってきていた理由を知り、途端にリーゼがパニックになりかけていた。
俺もレガ子も、今自分が相手をしているオークへの決め手に欠けてしまっていて、助けに行きたくても身動きが取れない。
こうなったら、リーゼの作った防御結界の強度を信じで、今自分が相手をしているオークごとあっちのオークに灼熱の炎を飛ばすしかないか?
でも、もしリーゼの防御結界が炎に耐えられなかったら、彼女や子供たちはどうなる?
俺が攻め方に悩みながら戦っていた時、それは突然起こった。
リーゼが抱きかかえていた幼竜が「ピィィィ」と大きな声で鳴いたと同時に、大きく開けた口が眩いばかりの光を発した。
そして次の瞬間、リーゼに迫ろうとしていたオークの頭は、身に纏っていた防御フィールドごと吹き飛ばされていた。
「「「へっ・・・?」」」
俺も、レガ子も、リーゼも・・・子供たちを含めた全員が何が起きたのかが分からないまま唖然として頭が無くなったオークを眺めていると、再度幼竜が「ピィィィ」と鳴き、今度はレガ子が相手をしていたオークの頭が防御フィールドごと消し飛んだ。
突然起こった予想外の出来事に敵も味方も呆然となった一瞬、俺の身体は無意識のうちにこのチャンスを活かすべく動いていた。
紅雨の刀身を鞘に収めなおす時間はないと判断し、最大限に高めた自身の魔力のみを紅雨へと送り込む。
刀身が纏う火力が最大限になると同時に、左切上の要領でオークの左下から右肩へと斬り上げるような太刀筋で首輪に付いている魔石を狙い刀を振るった。
オークも俺の不意打ちに反応して身を仰け反らしてかわそうとしたが、紅雨の刀身の先が首輪をかすめ魔石を砕いていた。
そして俺は紅雨の刀身が魔石に届くと確信した瞬間、左手を紅雨から離し、太腿部分に取り付けていたホルスターから魔銃(H&K USP)を抜いて、目の前にいるオークの腹めがけて腰だめで連射していた。
メタボ判定確実な、当たり判定面積が大きい腹の中央に4、5発の火炎弾を受けたオークは、その場で内臓を撒き散らして地面に膝を付きそのまま倒れた。
俺は、眼下に倒れているオークが絶命していることを確認すると、紅雨を鞘に収めてようやく戦闘態勢を解いた。
振り返れば、幼竜を抱えたリーゼが地面に座り込んで半泣きになっていた。
そんな彼女を取り囲むように子供たちが抱きつき、自分らを守ってくれたことへの感謝を伝えているようだった。
「トンビに油揚げを掻っ攫われた時のおキツネさまの気持ちが少しだけわかったの」
意味不明なことを言いながらレガ子がゆっくりと飛んできた。
「あのチビ竜が倒したオークの経験値はノーカウントになっていたの」
そう言うと、レガ子はレガシィの中から持ってきたタブレットPCの画面を俺に見せた。
そこに表示されていた戦闘による獲得経験値は、オーク4匹分だけだった。
第5騎士団の連中と一緒に戦った時は倒した敵の総数が多すぎて気にもしていなかったが、どうやら第三者がパーティメンバーだったとしても、俺とレガ子が倒した敵しかポイント加算されない仕組みのようだ。
「で、さっきのおキツネさまって?」
「実家の裏にある神社の付喪神さまが、『お供えの油揚げをカラスに食われた~』と言って泣きながらちょくちょく遊びに来ていたのっ」
「あの稲荷神社か・・・って、あそこってちゃんとした付喪神がいたのか?」
「もう何百年も前からご本尊に取りついている付喪神さまらしいの。魂の形は薫さまが好きそうなキツネ耳のロリババアだったのっ」
ほぅ・・・あの寂れた神社にそんな素晴らしい神様が住んでいたのか、向こうにいた時に姿を見ることができなかったのが残念だ。
次に義妹にメールする時に、神社へのお供えを高級な油揚げにするように頼んで・・・
「チューボー時代の薫さまが、拾ってきたエロ本を神社の裏で隠れて読んでいた話もおキツネさまから聞いたのっ」
「おいっ!」
高級な油揚げは無しだ。義妹へのメールには、唐辛子をたっぷりと含ませた油揚げを供えるようにと書いておくことにしよう。
地面に転がっているオークの死体から首輪を回収しながら、リーゼたちの元へと向かう。
俺が倒したオークの首飾りは魔石を破壊してしまったが、幼竜の攻撃(?)で頭を消し飛ばされたオークらが付けていた首飾りは完全に無傷の状態で回収することができた。
これを解析すれば、防御魔法を付与した装備品とかが俺にも作れるようになるかもしれない。
俺が彼女たちの所に歩み寄った時には、子供たちは少し離れた場所でアリシアが抱き上げている幼竜の頭を撫でて感謝を伝えているところだった。
なのでリーゼは一人で地面に座り込んでいた。
「怪我とかしてないか?」
そう言ってリーゼに手を差し出し、彼女の手を握って立ち上がらせる。
すると彼女は半泣き状態のまま俺の胸に飛び込んできた。
クッション性のない薄い胸が押し当てられるが、これはこれでいいものである。
「おがざれるかとおもひまじたぁぁぁぁぁ」
泣くリーゼを落ち着かせるために、とりあえず彼女の後頭部を撫でてあげる。
「実体化で力の制限を受けているとはいえ、リーゼは神様なんだからオーク1匹くらいどうとでもできただろうに」
「わたし一人なら実体化を解いて消えたり、天上から神様モードで天罰を与えることは簡単にできるけど・・・、それだと・・・あの子たちを見捨てることになっちゃうじゃないですかぁ」
少し前までは世界樹を守るためなら異世界の一つや二つを簡単に切り捨てると言っていた女神様が、今はたった3人の子供たちを切り捨てられなくなっていた変化に、俺は少しだけ嬉しく感じていた。
彼女をこの旅に誘ったことは無駄ではなかったと、あらためて思った。
「ありがとうな・・・子供たちを守ってくれて」
「最終的に守ってくれたのは・・・テェアちゃんですけれどねぇ・・・」
少しだけ泣き止んだリーゼは、そう言って子供たちと一緒に遊んでいる幼竜の方を見た。
彼女とレガ子が対峙していたオークの頭を防御フィールドごと消し飛ばしたのは、間違いなくあの幼竜の力で間違いないだろう。
俺やレガ子の攻撃どころか、レガシィから発射したミサイルの爆発でさえもダメージを与えることができなかった防御フィールドを簡単に砕くとは・・・成長したらどんな竜になることやら。
「薫さまとリーゼさまは、そろそろ抱き合うのをやめてほしいのっ。
そこの村から村人たちがちかづいているのっ」
レガ子に指摘されて、慌てて身体を離すリーゼ。
「昨日から、薫さまとリーゼさまの様子がなんかおかしいのっ」
ぎくっ・・・(汗)。
レガ子の鋭い詮索で、リーゼとの昨日のキスを思い出してしまった。
「たとえ女神さまでも、第一婦人の地位は譲らないのっ!」
「お前は何の話をしているんだ?」
「女神さまも薫さまのハーレム要員に加わりそうな予感がしたので、くぎを刺しておいたのっ」
あはははは・・・まさかねぇ。
いくらなんでも神様までとかないだろう?
リーゼと顔を見合わせて苦笑いしていると、村からやってきた人たちの声が徐々に大きくなってきた。
あれだけ大きな爆発音をさせて戦っていたのだから、そりゃ様子を見に来るよな。
「クリス、村の人達への説明を一緒に頼めるか?
それと、まだ日が高いけれど、今日はあの村に泊まることにしよう」
あと二つ三つ先の村まで移動することはできるが、盛大にクルマ酔いした子供たちを休ませてあげたいしな。
そう言って俺はクリスを伴って村人たちの方へと歩き出したのだった。
******************************************
今回の獲得ポイント(経験値)
●移動走行距離ポイント:19ポイント
●撃破ポイント
〇オーク:72ポイント(18ポイント×4匹)
現時点での総ポイント数:1万1343ポイント
(1万3700ポイント到達でレベル14へ昇格)
レガ子「そういえば小学生の頃の薫さまが、神社の境内で同級生の幼馴染に告白してフラれたという話しをおキツネさまから聞いたのっ」
薫「うわぁぁぁぁぁぁ、それは俺の最大のトラウマなんだぁぁぁぁ!」
リーゼ「もしかしてその時の心の傷が原因で、年下趣味に・・・」
薫「おいっ!」
クリス「しかし、その幼馴染とやらには感謝せねばならんな」
ミャウ「ニャンでかにゃ?」
クリス「もしもその時にカオル殿の告白が受け入れられていたら、今ここにカオル殿は来ていなかったかもしれんじゃろ?」
アリシア「たしかにそうかも・・・」
子供たち「カオル殿を(あんちゃんを)(お兄ちゃんを)フッてくれてありがとう!」
薫「うぅぅぅぅ・・・悪意のない子供たちの言葉が心に痛い・・・(涙」