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第2章 第8話(第54話) ~転送装置~

久しぶりに予約投稿機能を使ってみました。


とりあえず次回のお話も、今回と同じように土曜日の午後2時に予約投稿する予定にしています。

当分の間は、この週一のペースを目標に執筆を頑張りたいと思います。


ここのところ、クリスちゃんとのフラグ建築がかなり進んでしまいましたので、この先はしばらく他の娘っ子との絡みを重視していきたいと思っています。

さて・・・

次にフラグが立つのはどの娘っ子になることやら・・・

 しばらくして宴もたけなわとなってきた頃、騎士たちの宴席に出張していたリーゼが泣きながら戻ってきた。

 服に土汚れをつけて、胸の部分を両手で隠すようにして戻ってきた姿に、一瞬「間違いが起きたか!?」と焦ってしまったのだが・・・。


「ふぇぇぇ~~ん。みんなの前で転んで、またパッドをばら撒いちゃったよぉ~~~(号泣)」


 という情けない泣き声を聞いて、一気に脱力してしまった。

 まさか、最後の最後でお約束を発動させてポンコツぶりを露呈させるとは・・・。


 ふと子供たちやレガ子の方を見ると、全員が何とも言えない微妙な表情を浮かべているのが分かった。

 たぶん俺も似たような感じで苦笑いをしているんだろう・・・。


 そんなこんなで、宴会の夜は更けていくのだった。





 翌朝、宴会であまり酔えなかったこともあって日の出とともに早起きしてしまった俺は、昨晩のゴミ(空き缶)を精製炉モードのイベントリに突っ込んで、アルミのインゴットに作り変えていた。

 本当ならば空き缶をきれいに洗浄してから作業をしたかったのだが、しばらく野営生活が続くことを考えると水は貴重品だ。

 なのでウォーターサーバーに蓄えてあるミネラルウォーターを少しだけ使い、軽く洗っただけの空き缶を次々とイベントリに放り込んだ。


「ビール臭いインゴットができたりしないよな・・・」


 とりあえず出来上がったアルミのインゴットを手に取って匂いを嗅いでみる。

 ・・・

 うん、特に酒臭くないし、大丈夫そうだ。



 次に手に取ったのは、昨日クリスが預かってきた黒い魔石がついた首飾り。

 これはジェネラル種らが身に着けていた全身防御と治癒魔法が付加された魔導器なのだが、これの解析を自分が任されていた。

 で、反対側の手に持ったタブレットPCには、コレの解析結果が表示されていた。


 実はこの首飾りの解析は、新兵器(?)の自動解析プログラムを使って昨晩の宴会中から行っていた。

 その解析結果は、どうやら夜中には出ていたらしい。

 ちなみにこの自動解析プログラムは、宴会でやらかしていじける前のリーゼが即興で作ってくれたものだ。

 ポンコツ女神なんだけれど、魔法や魔導関連の開発者としての腕は超一流みたいなんだよなぁ。


 そのリーゼは、今もテントの中でいじけて丸くなっている。

 そういえば同じテントの中でシクシクと一晩中ずっと泣かれていたことも、俺が熟睡できずに早起きしてしまった理由でもある。

 自業自得ではあるのだが、可哀想なのでそこは責めないであげることにした。



「しかし・・・なんだ? この禍々しい呪いの数々は・・・」


 タブレットPCの画面には、解析結果として〝隷属〟〝狂乱〟〝意識消滅〟などといった呪いの種類が表示されている。

 ちなみにこれらの呪いは首飾り側に付加されているもので、全身防御と治癒については破壊した黒い魔石が担っていたようだ。


「あとは報告書だけれど・・・まいったなぁ、俺この世界の文字なんて書けないぞ」


 日常生活の会話や文字の理解は、この世界に連れてこられた時にリーゼが付けてくれた〝異言語理解の加護〟の力でどうにかなってきたが、さすがに報告書を書くとなると加護の力だけではどうにもならない。

 さてどうしたものか・・・。

 いっそのことクリスに自分の正体を明かして、日本語で書いた報告書を翻訳して書き直してもらうことも考えないといけないかもしれない。

 (クリスらちびっ子たちは、レガ子から〝異言語理解の加護〟をもらっているので、日本語の読み聞きができる)


 報告書の件はとりあえず後回しにすることに決め、俺は皆が起きだす前に朝食の準備に取り掛かることにしたのだった。





 数時間後――俺たちはレガシィを走らせ、ゴブリンたちが出現していた転送装置があった場所まで移動していた。

 迷宮の森は手付かずの樹海みたいな場所のため、レガシィで入れたのは森の入り口付近まで。

 そこからはレガシィに残ったレガ子が操るドローンの誘導によって、徒歩で転送装置のところまで移動することになった。


「あんちゃん、ねえちゃん、ここ滑りやすいから気を付けるにゃ」


 ちなみに徒歩移動中の俺の横には、リーゼとミャウが同伴している。


 最初はちびっ子たち全員をレガシィに置いてくるつもりだったのだが、ミャウに「あんちゃん、森にいる危険な生き物とか分かるかにゃ?」と言われ、サバイバル経験豊富なミャウに付き添ってもらうことになってしまった。

 ちなみにミャウは、住んでいた獣人族の村で父親に鍛えられたらしく、6歳にしてすでに毒蛇や毒蜘蛛の対処方法や、万が一の時の応急処置方法などをしっかりと学んでいた。


 気化爆弾の爆風で散乱した木の塊などに足を取られて時折転びそうになっている俺と違って、歩きにくい森の原生林の中を軽い足取りで進んでいくミャウ。

 もはや完全に俺の方が足手まといな状態だったりもする・・・(汗。



「到着だにゃぁ~~♪」


 15分ほど森の中を歩いて目的の場所にたどり着いた。

 その場所はちょっとした広場のように人工的に切りかれており、中央に50センチ四方のピラミッドのミニチュアみたいなものが置かれ、その稜線の延長線上にある四方に弦鳴楽器のハープによく似た高さ1メートルほどの物体が配置されていた。


「なんだ・・・これは・・・」


 ハープ状の物体に触れてみると、その材質は普通の金属とは少し違った感触を感じた。

 なんとなくであるが、俺やレガ子がクリエイトした武器と同じで、魔力を通すことで何らかの作用をする金属のように思えた。

 ハープでいう支柱にあたる部分の上、〝柱頭〟と呼ばれる部分にはエメラルドグリーンに輝く拳大の魔石が取り付けらえている。

 また、実際の弦鳴楽器としてのハープに比べれば太いが、弦によく似た金属製のワイヤーも張られていた。


 レガ子が放った気化爆弾による攻撃は、4つあるこのバープ型魔導器のうち3つを破壊していた。

 完全な状態で残っていた1つ以外は、魔石が落ちたり、ネックや支柱、弦などがどこかしら破損していた。



 念話でレガ子に指示を送り、ドローンに搭載したカメラで装置の正確な位置関係を計測。

 加えて各々の装置の画像を各方向から記録撮影していく。


「なぁ、リーゼはこの装置についてどう思う?」


 リーゼは出発時こそ昨晩の精神的ダメージを引きずっていたのだが、森の中を歩いているうちになんとか復活してくれたようで、今では興味深げに目の前にある魔導器らしき物体を調べている。


「う~~ん、たぶんこの弦のような部分が転送魔法で送られてきたマナ情報の受信機で、こっちの緑の魔石は自然界のマナから魔力を生成する変換炉――じゃないかしら?

 それで――中央にあるのがマナ情報を基に元の実態を復元する再構成のための装置。

 受信したマナ情報をピラミッド上部のキャップストーンに四方から送っていたんだとおもうわ」


 ピラミッド型の魔導器に近づき、キャップストーンに刻まれた魔法文字を眺めるリーゼ。

 やがてキャップストーンに掌をかざし魔力を送る仕草を見せると、キャップストーンが発光し始め、彼女の近くに1体のゴブリンが現れた。


「きゃっ!」


 リーゼが突然出現したゴブリンに驚いて悲鳴をあげた。

 俺は左手でミャウを引き寄せて身体の後ろに隠すと、右手で腰のホルターから魔銃を抜いてゴブリンに対してトリガーを引いていた。

 当のゴブリンは、突然の出来事にほぼ何のリアクションもすることなく、魔銃から放たれた雷光弾を身体に受けて絶命した。


「はにゃぁ~びっくりしたぁ。

 薫さん、この魔導器まだ生きていますね」


 リーゼは自分の足元に倒れたゴブリンに対してこれといった興味や感情を見せることなく、すぐに魔導器に興味の対象を移していた。

 初めて彼女に会って話をした時にレガ子が『人間よりも遥かに長い時を生きる私たち精霊や神様は、命に対する認識がオーナーさまたちとはかなり違う』とか言っていたが、本当に生き物への関心が薄いようだ。

 あのゴブリンを殺した俺が言う事ではないのだろうが、リーゼにはもう少し生き物の命を大切にする気持ちを育んでもらいたいと思ってしまう。


「でも、受信装置は壊れていただろ?」


 俺はリーゼの報告に、横に鎮座している壊れたハープ型の魔導器を指さした。


「たぶんその受信装置、1台で転送1体分なんだと思います。

 なので、そこの壊れていない受信装置から情報が送られてたのではないでしょうか?」


 マジか?

 とすると、この装置は一度に4体の魔物をこの場所に実体化させていたのか。

 でもそれなら、あの異常な増え方もある程度説明できそうな気がする。


「だけど動作したのはさっきの一度きりで、今はまた沈黙してるよな?」


「この実体化装置を動かすには、ものすごい量の魔力が必要みたいですね。

 おそらく――四方向にある受信装置から送られる魔力がないとダメなんじゃないかと。

 先ほどは、わたしがこの装置に魔力を注いでしまったので動いたのでしょうね」


 自分の行動がさっきの現象を引き起こしたことを軽い口調で告げるリーゼ。

 あまり反省の色が見えないのは、彼女が女神ゆえにあまり危機感を感じていないからなのだろう。

 おそらくその反省しないお気軽な性格が、ドジを繰り返す原因になっているとは思うのだが・・・。


「とりあえず、今後は装置に何かするときは事前に相談してからにしてくれ。

 で――また同じことが起きるのを防ぐために、コイツも壊した方がいいと思うか?」


 そう言って、唯一無傷でのこっていた受信装置のハープ型魔導器に向けて魔銃を構えた。


「う~~ん、壊れていないものを無意味に壊すのはもったいないです。

 ブラッドさんが独学でどこまで魔導の知識を高めたのかも知りたいですし、壊すのは無しにしましょう」


 生命が壊れることには無頓着なのに、機械が意味なく壊れるのは嫌なのね・・・。

 彼女がレガシィに施したレベルアップのシステムにしてもそうだけど、やっぱリーゼは機械オタク的なところがあるよなぁ。


「じゃぁ、どうするんだ?」


「受信装置の上に乗っている緑の魔石を外しちゃいましょう。

 あれが魔力の供給源ですから、外しちゃえば電池を抜いたリモコンと同じで送受信できませんよ」


「分かりやすい例えをありがとう・・・よっ」


 無傷だったハープ型魔導器に近づき、支柱部分の上にあるエメラルドグリーンの魔石を引っこ抜いた。

 魔石の下側の部分に穴があけられていて、その穴に支柱から飛び出た突起部分が嵌っていた構造になっていた。


「で、そっちはどうするんだ?」


「実体化装置の方は、レガシィの中で一度分析してから、上のキャップストーンを外してしまった方がいいと思います。

 生命体をマナに分解してから再度元の生命体に戻すのは、かなり高度な技なんです。

 なので、分解してからだと正確な分析ができない可能性がありますね」


「そうなのか?」


「そうですっ。

 薫さんに出会った時に、あのクルマごとマナに分解してこっちの世界に再構築できたのは、私が女神だからこそできた大技なんですよっ」


 リーゼがいきなり危険な発言をしたので、おもわずミャウのいる方向を見る。

 ミャウはやや離れた場所に在る木に登って周囲を見渡していて、こっちの話しは聞こえていないようだった。


「こらっ、近くにミャウもいるんだから、俺たちの正体がバレるような発言は・・・」


「あはっ、ごめんなさ~~い。

 でも、なんとなくなんですが、あの娘たちになら私たちの正体を明かしても平気なような気がするんですよねぇ」


 あまりにもあっけらかんとしたリーゼの態度に溜息が出る。

 まあ、それは俺も感じてはいるんだけれどね・・・。


「となると、問題はこの装置をどうやってレガシィのところまで運ぶかだよなぁ・・・」


 ハープ型魔導器に両手を回して、抱えるようにして持ち上げてみる。

 重さは・・・20~30キロくらいといったところか。

 俺とリーゼで一緒に運べば持って行けないことはないが、あの足場の道のりを何往復もすることを考えるとうんざりしてしまう。


 いっそ第5騎士団のメンバーらに手伝ってもらうか?


 そんな考えが頭に浮かんだ時、レガ子からの念話が飛び込んできた。


『その悩みなら、レガ子にお任せなのっ!』


「どうするつもりだ?」


『ふっふっふっ、ようやくドローンの拡張機能が試せる時が来たのっ!』


 その瞬間、俺たちの頭上に3機のドローンがホバリング飛行で降下してきた。

 3機のドローンは三角形を描くような位置関係での編隊飛行を保ったままハープ型魔導器に近づくと、それぞれがワイヤーを射出してハープ型魔道器に貼り付かせると、そのまま上昇してハープ型魔導器を吊り上げてしまった。


『魔導器をレガシィのそばに下ろしたらまた戻ってくるので、薫さまたちはその回収袋に散らばった破損部品を集めておいてほしいの』


 レガ子からそう念話が飛んでくると同時に、上空に残っていた4機目のドローンから麻袋が落ちてきた。

 どうやらレガ子は今、操作上限にあたる4機のドローンを射出して動かしているらしい。


『そのドローンは、そのまま上空警戒に当たらせるの』


 俺は高度を上げて視界から消えていったドローンを見送ると、地面に落ちていた麻袋を拾い上げ、リーゼとミャウにレガ子からの指示を伝えた。

 戻ってきたドローンが別の魔導器を運んでいくのを横目で眺めながら、3人で黙々と落ちている魔道器の破片を回収していく。

 ドローンが3往復目を終えるころには、パーツ拾いを終えてしまいやる事がなくなってしまった。


「あんちゃん、コレはどうすのにゃ?」


 ミャウが地面に転がっていたゴブリンのフレッシュな死体を指さした。


 あぁ、どうしようかソレ・・・。

 一体くらいの死体なら、森の中に放置しておいてもかまわないだろう。

 たぶん森に棲んでいる野生動物が美味しく処理してくれるはずだ。

 この周辺に気化爆弾の直撃で四散したはずの死体がないのも、おそらく野生動物が食料にしたからだと思われる。


「ソレは森に棲む動物さんたちへのお供え物として置いていこう」


「わかったのニャ。

 でも、ゴブが持っている武器や刃物は動物たちが怪我すると危ないから、回収しておくのニャ」


 そう言うとミャウは、ゴブリンが手にしていた戦斧と、身に着けていた装備を剥いで麻袋の中に入れていった。

 その様子はまるで手慣れた追剥のようだったが、こっちの世界では死体からの装備回収は普通の事らしい。

 異世界の幼女は逞しすぎるだろっ(汗。



 最後に残ったピラミッド型魔導器がドローンに運ばれていくのを確認してから、俺たちも麻袋を持ってレガシィの場所へと戻ることにした。

 帰り道には案内役のドローンはいなかったのだが、ミャウが道順を覚えているというので、彼女の後ろを付いていくことにした。

 俺やリーゼには方向すら分からない森の中で、迷うことなくレガシィが待つ場所まで戻れたのは、間違いなくミャウが身につけている獣人としての能力のおかげだろう。



 レガシィの横には運ばれてきた魔導器らが鎮座していた。

 それらを一つずつ持ち上げてイベントリに収納し、魔石付き首飾りの分析に使用した自動解析プログラムを走らせる。


 その後は、その場所で遅めの昼食と休憩を取り、レガシィで平原まで戻った。

 すでに日は傾きかけており、騎士団が行っていた片づけ活動(死体集め)も今日の分はひと段落したところのようだった。




「ダモン隊長お疲れ様です。

 そろそろ焼きますか?」


 騎士たちの作業を指揮していたダモン隊長に近づき、集めた死体を焼くタイミングを伺う。

 ちなみに今日の作業には、昨晩合流した商隊の人たちも加わって手伝ってくれていて、今日1日だけで半分くらいの死体を数カ所に集めることができていた。


 商隊のリーダーの話しでは、第5騎士団がこの後ロイドに戻るのであれば、一緒に行動した方がこの先の難所とかも安全なのでお手伝いしたいということだった。

 彼らが言う難所とは、街道が渓谷の底になっている例の場所の事。

 あそこに巣くっていた盗賊らはすでにこの世にはいないのだが、せっかくの労働力を手放すのも惜しいので黙っておくことにしたのはここだけの話だ(苦笑)。


「カオルさま、お疲れさまでした。 

 装置の確認と分析は終わったのですか?」


「装置は回収して、レガシィのイベントリに収納してきましたので、あとで分析します」


「そうですか。

 こちらも商隊の人たちが手伝ってくれたおかげで、半分近くを片づけることができました。

 なので、今日はそろそろ作業を終了しようかと思っていたところです」


「わかりました。

 では全員が丘の上に避難したら焼くことにしましょう」




 約1時間後・・・

 第5騎士団、商隊、そして俺たち全員が平原が見渡せる丘の上に集まっていた。

 特に商隊の人たちは、昨晩の武勇伝でしか聞いていなかったレガ子の絨毯爆撃攻撃を自分の目で見られるとあって、かなり興奮した様子だ。


 そのレガ子も、今回はレガシィを平原が見渡せる丘の縁に停め、自分の目でナパームの爆炎が確認できるとテンションを上げていた。

 まぁ昨日の戦闘では、レガ子はドローンから送られてくる映像でしか見てなかったからね・・・。

 レガ子が興奮している気持ちも分かるのだが、自分の愛車が戦闘狂である事実を改めて知らされる身としては複雑な気分なんだよなぁ・・・(汗)。



『汚物は消毒なのっ!!』


 もはやコメントのしようがないレガ子の掛け声と共に、レガシィのルーフレール上の射出口から16発のナパーム弾が勢いよく飛び出していった。

 それらは、8カ所に集められた死体置き場に2発ずつ着弾し、盛大な送り火を平原に作り出していた。


 その様子を初めて見た商隊の人たちは言葉を発するのも忘れて、大火災となっている平原の惨状とレガシィ(レガ子)を交互に見比べていた。

 きっと彼らの目には、レガ子が圧倒的な力を見せつけた魔王のように映っているのではないだろうか――そう考えると、冷や汗が止まらなくなるのを感じるのだった。




レガ子「汚物は消毒なのっ!!」


薫「・・・・(汗)」


作者「今回のお話(装置回収)は、最初は書くかどうか迷っていたんだよね」


ミャウ「ボクは久しぶりに森の中を歩けて楽しかったニャん♪」


リーゼ「では、どうして書くことにしたんです?」


作者「今回のお話で回収した装置の素材が、この先重要アイテムになりそうなんでね・・・(苦笑)」


ミャウ「わかったのにゃ。きっとゴブの斧だにゃん」


作者「いやいやいや・・・それはない・・・」

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