第2章 第3話(第49話) ~増殖し続けるゴブリンとオーク~
最初に・・・・
読者の皆様、ごめんなさい!
思いっきり続編のアップが遅れてしまいました。
原因は、予想外すぎる仕事量の増加(職場の人員不足)による多忙で、執筆時間が思うように作れなかったこと。
(この仕事の多忙は現在も進行中でして・・・)
また、執筆用PCの突然死や、リアルレガ子(愛車・レガシィ)の不整脈(加速時に起こる原因不明の燃料カット)による入院など、執筆に専念できない状態が続いてしまったことも、執筆が遅れている原因のひとつになっています(汗。
(ちなみにリアルレガ子は今も入院中です・・・)
とりあえず今しばらくの間は、更新ペースを〝不定期〟とさせていただきたいと考えております。
物語の続きを楽しみにしていただいている方々にはまことに申し訳ありませんが、ご容赦のほど、よろしくお願いいたします。
現場に居た第5騎士団ともすぐに合流することができ、第5騎士団のダモン部隊長にマロウ騎士団長からの指令書を手渡した。
指令書の内容を読んで、驚きと、戸惑いの表情を見せるダモン部隊長。
そりゃそうだろうな・・・
このレガシィの卑怯すぎる面制圧能力を知らなければ、無理としか思えない内容が其処には書かれているはずなのだから。
「カオルさまといいましたか。
本当に、ここに書かれているようなことが可能なのですか?」
「ああ、あそこに居る精霊のレガ子と、このレガシィという移動式魔導器に搭載した武器があれば、連中の大半をステーキにできるはずだ」
「しかし・・・
あの数ですぞ・・・」
ダモン部隊長が示した先に広がる広大な平原には、すでに500匹は超えるであろうと思われるゴブリンとオークの軍勢が集結していたのだった。
まったくこいつら、どこから沸いて出てきているんだ?
たしか、昼前にロイドで報告を聞いたときは、ゴブリンとオークの軍勢は300匹くらいだったはずだ。
それが今は500匹を超えており、その数はさらに現在進行形で増える一方だ。
「ダモン隊長、ミロス平原の近くにゴブリンやオークの生息地があったりするのですか?」
「いや、そのような報告は今まで聞いたことがない。
本来、こいつらの生息地は帝国領のさらに北側だったはずだ。
だから、ゴブリンやオークが生息地から遠く離れたこんな場所に出現するはずがないんだ」
「ロイドの街で耳にした噂だと、平原の奥にある迷宮の森という場所から出てきているということでしたが」
「ああ、自分らがこの場に到着した時に偵察隊を出したのだが、間違いなくこいつらは迷宮の森から出てきているのは間違いない。
しかし、迷宮の森の中にゴブリンやオークの集落があるなんて話は聞いたことがない」
ふむ・・・
こいつらに攻撃を仕掛ける前に、発生源を調べておいたほうがいいな。
「レガ子、悪いが新しいドローンを奥の森の方に飛ばして、こいつらがどこからやってきているのか調べてくれないか?」
「わかったの。
すでに飛行中の二機は周辺警戒にあたらせるのっ」
レガ子の操作で、レガシィ上部にあるルーフレールの上に新しいドローンが生成され、カタパルト射出の要領で飛び立っていった。
その様子を、第5騎士団のダモン部隊長や団員の騎士らが目を丸くして眺めていた。
しばらくすると、迷宮の森上空を旋回しているドローンからの空撮映像が届き、レガ子がその解析を始めた。
やがて何かを察知したようで、かなり怪訝な表情を浮かべて解析内容を報告し始めた。
「薫さま、この豚ども・・・何もないとこからボーフラのように湧いて出てきているの・・・」
「どういう意味だ?」
「森の中のこの部分・・・、どうやら空間が歪んでいて映像がハッキリしない場所があるの。
この豚どもは、この歪みの中からここに出現してきているのっ」
タブレットに映し出した空撮映像を拡大していくと、確かにまるで靄がかかったかのように映像が霞んでいる地点があり、そこからゴブリンやオークが次々と現れているのが確認できた。
その映像を見ていたリーゼが、何かに気が付いたようでレガ子に指示を出していた。
「レガ子ちゃん、この映像にマナの密度や流れを可視化させるフィルターをかけてもらえないかしら?」
リーゼの指示に合わせてレガ子が操作すると、空撮の映像がモノクロとなり、そこに赤い濃淡で表現された塗り分けと、何かが流れている様子が赤い線上のアニメーションで重ね合わされた。
ゴブリンらが出現している歪みに向かって赤い線が次々と流れ込んでいて、歪みの場所だけが濃い赤で塗りつぶされていた。
「リーゼは何かわかったのか?」
「う~~ん・・・これはおそらく別の場所にいるゴブリンやオークを、一度マナに変換してこの場所に送って再実体化させているんじゃないかしら?
いわば転送魔法の一種だと思うの」
そのリーゼの説明を聞いて、後部座席に座っていたクリスが身を乗り出した。
「転送魔法じゃとっ!
そんな高度な魔法は、古の古代魔法王国とともに失われたはずじゃぞ!」
古の魔法を使って、帝国領の北側からやってきたゴブリンとオークの軍勢ねぇ・・・。
こりゃ、この一件にも帝国の魔法技術が何らかの形でかかわっていると見たほうがよさそうだな。
「この歪み・・・転送魔法らしきものの強制停止は可能だと思うか?」
「おそらくこの歪みの中心部分に、マナを受信するための道具があるんじゃないかしら。
それを壊してしまえば、マナになったゴブリンらは二度と実体化できなくなるはずよ」
リーゼの推測を考慮しながら、攻撃の手順を組み立てる。
この出現地点は、幸いにもロケット弾の射程範囲内にある。
であれば、攻撃開始と同時にこの出現地点も潰してしまったほうがいいだろう。
レガシィが一度に同時発射・同時管制制御することができるロケット弾は16発まで。
なので最初の攻撃の時に気化爆弾2発をこの出現地点に割り当て、残り14発のナパーム弾をミロス平原に展開中のゴブリンとオークの群れの北側の縁に撃ち込んで炎の壁を作り、奴らが北側に進軍できないようにする。
着弾後すぐに次弾装填を開始し、今度は群れの西側・・・つまり我々がいる丘に近い部分からナパーム弾を撃ち込んで面制圧していく・・・こんな感じで奴らを焼き殺していくのが、一番安全かつ効率がいい方法ではないだろうか?
おそらく2射目か3射目には、丘の上に隠れているこちらの存在が奴らにもわかってしまうはず。
その時に、炎の中を突き抜けてこちらに向かってきたゴブリンやオークを、俺と騎士団のメンバーらで片づける作戦でいいだろう。
とりあえず、頭の中で考えた作戦を、レガ子とダモン隊長に話して、それぞれの意見を聞く。
ダモン隊長には、レガシィが撃ち出すミサイルのことを、「ファイヤーボールの強力なやつを連続発射することができる・・・」的な説明で伝えておいた。
ダモン隊長は、「要するに遠距離攻撃魔法で一気に焼き殺すわけですね」と言って納得してくれたようだ。
まあ、大まかな点では間違いじゃないので訂正しないでおくことにした。
「最初の気化爆弾2発で、出現ポイントが破壊できなかった場合はどうするの」
「出現ポイントの健在がドローンから確認できた時点で、また気化爆弾を2発追加か、転送装置そのものが確認できれば誘導ミサイルで直接攻撃でいいんじゃないか?」
レガ子が口にした質問にそう答えておく。
まぁ、もしも出現ポイントが最後まで健在だった場合は、同時発射できる16発すべてで集中攻撃するか、俺たちが直接あの場所に向かって破壊するかになるだろ・・・。
とりあえずは、たとえ健在だったとしても定期的に攻撃しておけば、敵の増援を断つ事はできるはずだ。
「カオルさまはどれくらいの数がこちらに向かってくると思います?」
少し考え込んでいたダモン隊長が、俺に意見を求めてきた。
「多く見積もっても、全体数の20%程度ではないかと・・・。
それくらいであれば、自分とダモン隊長の騎士団で何とか対処できるのではないかと思いますが」
こっちには魔銃もあるし、騎士たちは全員弓の装備も持っている。
たとえナパームの炎を抜けてきたのが居ても、この丘を駆け上がってくる途中で相当数を撃ち倒すことができるはずだ。
それに、奴らはナパームの炎を抜けてきた時点ですでに手負いだ。
接近戦になったとしても、こちら側のアドバンテージの方が大きいだろう。
「それにこちらには治療魔法が使える人材もいます。
戦闘で怪我をした騎士が居たら順次後方に下げて、彼女・・・リーゼの治療を受けてください」
「おぉ、それは頼もしいですな。
治療師が後方に控えてくれているのであれば、我々も心置きなく暴れられるというものです」
打ち合わせに参加していた各小隊のリーダー達から、治癒魔法士がこちらに居ることを喜ぶ声が聞こえた。
ちなみに第5騎士団には4人一組の小隊が10組あり、その他にダモン部隊長と2人の副隊長がソロ騎士として各小隊を臨機応変にサポートする戦闘体制をとっている。
なのでこの作戦会議には10人の小隊長が、ダモン部隊長やシモン副隊長、リック副隊長と一緒に参加していた。
ちなみに小隊長は、治癒魔法士として紹介されたりーぜを見て「やった、美人だ!」とか「武勲をあげてお近づきになるぜ」とか「あの豊満に癒されたい」とか、各々が喚起の声を上げていた。
ん???
豊満だと???
聞こえてきたリーゼの評価に違和感を感じた俺は、振り返って後ろに立っているはずの彼女を見ると、そこには初めて彼女と会ったときと同じように、何重もの胸パッドで偽乳を作り上げて微笑むリーゼの姿があった。
うわぁ・・・
この人(神様)、また見栄を張る気だよ・・・。
「か・お・る・さ・ま、何か?」
笑顔を引きつらせたリーゼが〝余計なことを言うんじゃないぞ!〟と女神の力を使って魂レベルでの無言の圧力をかけてきた。
「ナンデモナイデスヨ・・・」
リーゼからのプレッシャーに冷や汗を流しながら視線を会議の場へ戻そうとした俺の目に、レガシィの中でドン引きしている子供達の姿が映った。
リーゼさん・・・
もしかして子供達の目の前で詰め物してたのかよ・・・。
視線を会議に参加していた第5騎士団のメンバーらに向けなおすと、羨望のまなざしでりーぜを見つめる小隊長らや、おそらく微妙な表情を浮かべているであろう俺を見て怪訝な表情をしているダモン部隊長の姿が映ったが、今はせっかく上がった騎士たちの士気を下げる必要はないと判断。
リーゼの胸の秘密は何も口にしないことにした。
まぁ、ぽんこつ女神様のことだ、俺がバラさなくても、きっとお約束どおりに自爆してくれることだろう・・・。
作戦開始は30分後と決まった。
作戦内容は概ね当初の立案どおりとなり、俺達の存在に気づいて丘に向けて進撃してきた敵は、当初はこの場所が持つ地の利を生かして、高所からの弓の攻撃でけん制。
ある程度の距離まで抜けてくる敵ができたら、剣による近接戦闘に切り替える手はずになっている。
今は各騎士らは小隊単位に分かれて、戦闘の準備を整えているところだ。
レガシィは、レガ子の運転で自分らよりも後方に設定したミサイルの発射ポイントに移動。
そのすぐ横には、怪我人が出た時に手当てを行う簡易の医療テントが作られ、中ではリーゼを中心にして、同じように治療魔法の心得があるアリシアと、ネコ娘のミャウが準備の手伝いをしている。
で、残ったクリスはどうしているかというと・・・
「この丸い粒を、カオル殿が捨てたこのマガジンとやらのこの溝に規定数だけ詰めて、最後に詰め終わったマガジンをこのポケットに入れればいいのじゃな?」
魔銃に使用する魔力結晶化したBB弾を使用済マガジンへの再チャージ方法を聴いていたクリスが、すぐ隣で教えていた俺に聞き返してきた。
「そう、それでいいんだが・・・」
「が? なんじゃ?」
「クリスたちは、奥にあるクルマの中に避難していていいんだぞ?」
俺としては、子供達にはこの場所でおそらく一番安全な場所に避難していてもらった方が、安心して戦えるのだが・・・。
「何を言うか、馬鹿者っ!
フローリアス王家の姫たる我が、安全な場所に隠れていて兵士らの士気が保てるわけがなかろうと、何度言わせる気じゃ!」
そうなのだ・・・
この国の支配階級の人間は、イザという時に率先して国民の盾として戦場に赴くよう幼い頃から教育されているそうで、特に王家の第一皇女でもあるクリスに至ってはその気構えが特に強かった。
そのためなのか、俺がどんなに頼んでも騎士団が戦っている戦闘中にレガシィの中でジッと座って待っているのは嫌だと言って譲らなかった。
放っておくと、ダモン隊長と一緒に戦いにまで参加しそうな勢いだったため、半ば強引に俺のサポートをお願いすることになったのだが・・・。
「はぁ・・・
クリスが手伝ってもいいのは、近接戦闘になる前までだからな。
俺や騎士団の人達が剣を抜いて突進し始めたら、必ずクルマのところまで戻って、以後は救護テントの中でリーゼの手伝いに徹すること。
これは絶対に約束してくれ!」
だいたい戦う相手はオークやゴブリンなんだ。
俺の世界の常識(?)でオークやゴブリンといえば、捕まえた人間の女性に性的なひどいことをする生き物と相場が決まっている。
なので、万が一にもクリスがつかまって「くっころ」の展開になることだけは避けなくてはならない。
「じゃがな、我は・・・」
まだ納得がいかずに食い下がろうとするクリスの頭に手を置き、さらさらの金髪を撫でながら腰を落として、クリスと目線の高さを合わせた。
「王家・・・クリスの代理として俺が最前線で戦う。だからクリスには俺が安心して戦えるように、安然な場所から見守っていてほしんだよ」
「ず、ずるぞカオル殿・・・そのように言われては、我は後方に下がらざるえないではないか・・・」
下を向いたまま顔をあげようとしないクリス。
俺は、泣かせたか怒らせたかをしてしまったのではないかと心配になり、クリスに顔を近づけその表情を覗き見ようとしたのだが・・・。
顔を近づけた瞬間を狙ったかのようにすばやく動いたクリスの両手で両頬を掴まれてしまった。
「しかし、実に良い言質が取れた。
カオル殿には、先ほどの言葉の責任、しかと取ってもらうからな」
顔を上げたクリスはニヤリを俺に対して微笑むと、いきなりその唇を俺の口元に押し付けてきた。
30年モノのファーストキスを10歳の少女に突然奪われて動転する俺。
そんな俺のことなどお構いなしに熱烈なキスをし終えたクリスは、戦いの準備をしている騎士達の方を向き大きな声で宣言した。
「この度の戦には、我、クラリス・フォン・フローリアスの名代として、我の婚約者でもあるカオル・キサラギ殿が諸兄らと共に最前線で戦う。
カオル殿は、魔導器を生み出す魔導器製作者ではあるが、かの者が生み出した魔導器による攻撃は絶大な威力を秘めている。この困難な戦力差を打ち破り、必ずや諸兄らを勝利へと導いてくれると信じておる。
我は、混戦となった折には残念ながら後方へと下がるが、怪我をした者は遠慮なく我のところに来るが良い。フローリアス王家の姫である我が直々に手当てしてやるぞ」
クリスの突然の婚約宣言に、騎士達は一瞬驚きの表情を見せていたが、すぐにその顔は笑顔へと変わり、それぞれが戦意を奮い立たせるかのようにクリスに言葉を返していた。
「姫様、ご婚約おめでとうございます!」
「賢者クラリス姫のお墨付きなら楽勝ですな!」
「婿殿、期待していますよ!」
「我々だけでアレを殲滅して、ロイドに凱旋しましょう!」
「うぅぅ・・・俺達のクラリス姫が婚約だなんて・・・」
最後の方の返事は聞かなかったことにしよう・・・。
でも、この異世界にもちゃんと少女愛好家の社会人が居るのがこの目で確認できてちょっと安心したよ(苦笑)。
作戦開始1分前、俺とクリス、そしてダモン隊長を中心にして、各騎士たちは丘の上に横一列に並び弓を構えていた。
それぞれの顔には、これから始まるであろう壮大な戦力差の戦闘への緊張が現れていた。
彼らが敬愛する姫君のクリスがいくら太鼓判を押そうが、アレだけの大群の大半を後方で待機している鉄の塊からの魔法攻撃で殲滅できるとは、そうそう信じられなくても無理はない。
自分の横にいるクリスの表情も、緊張からかなり強張っているのがわかった。
そして、俺自身もかなり緊張していた。
魔銃を握る右手が汗ばんでいる。
自分の緊張を解く意味も含めて、横に居るクリスの髪の毛でも撫でようかと考えていた頭の中に、念話によるレガ子からの声が響いた。
「薫さま、攻撃開始の30秒前なのっ!」
その声を聞いた俺は、事前に取り決めていたとおりに魔銃を握った右手を高く上げて、ダモン隊長や周囲の騎士らに攻撃30秒前を伝えた。
その合図を受けて、自分を含めたほぼ全員(敵監視役の騎士を除く)が、後方に待機しているレガ子とレガシィの方を見た。
「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1・・・」
カウントダウンが終わると同時に、レガシィの天井部分から16発のロケット弾が噴煙を上げながら敵集団の方向へと飛翔していった。
最初の着弾まではほんの数十秒。
その場に居た全員が、ロケットの噴煙を目で追いながら着弾する瞬間を目撃していた。
敵集団の北側部分、街道に近い場所から順番にナパーム弾が炸裂し、その場に居たオークやゴブリンもろとも焼きながら、炎の壁を集団の外周部に作り出しつつあった。
その様子を見ていたダモン隊長が、周囲にいる部下らに檄を飛ばした。
「第5騎士団のひよっ子ども、ここからは戦争の時間だ!」
レガ子「あまりにも間が開きすぎて、レガ子捨てられたかと思ったのっ!(プンプン(怒))」
作者「すまん・・・」
レガ子「しかも現実世界のレガ子まで居なくなってるなんて、どういうことなのかな? かなっ?」
作者「発進加速時の速度信号に時速100キロオーバーのありえないノイズが混じる原因が、修理工場でもスバルディーラーでも分からず、手を焼いているようで・・・(汗)。でも、今日交換用のエンジンコンピュータが修理工場に届いたみたいだから、これで直れば・・・」
レガ子「この物語が完結する前に、リアルレガ子を捨てたら化けて出るのっ!。あと、代車のプレ子に浮気しちゃだめなのっ!」
作者「はい。この物語も、リアルレガ子も、どちらも投げ出さないようにがんばりますっ(汗)」




