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第1章 第32話(第39話) ~救援~

久しぶりの戦闘シーンになります。


相変わらずのレガ子無双になってしまったのですが・・・

まぁ、各々のキャラの戦闘能力を見ると、倒した敵の配分はこんな感じが妥当なのではないでしょうかね?(苦笑)


ということで、前回までのおさらいです。


サージ村を9時ごろに出発。

速度を出して途中の村を一気に通過していく、移動無双を発揮。

3つ目の村を過ぎたところで、前方に異変を感知。


 職業柄メイベルさんが旅慣れており、そして俺たちがサージ村で2泊しているとはいえ、いくらなんでも追いついていないのはおかしい。

 途中通過した村に滞在中であることも考えられるが、あの商売熱心なメイベルさんが意味もなく小さな村に滞在しているとは考えにくい。


 そんなことを考えながら運転をしていると、レガ子が前方に異変を感知して声を上げた。


「薫さま、前方1.5キロメートル先に奇妙な集団がいるの」


「奇妙な集団?」


「8人ほどの集団を、13人ほどの集団が取り囲んでいるみたいなの」


 おいおい、それってもしかして・・・


「しかも8人の中の一人は生体波長に登録があるの。

 メイベルさんなのっ!」


 どうやら嫌な予感が的中してしまったみたいだ。





「メイベルさんたちの状況を詳しくスキャンできないか?」


「走りながらだと、メイベルさんたちのグループが馬車らしき物体の中に集まっていて、取り囲んでいるほうの何人かが馬に乗っているくらいしか分からないの。

 一度停車して、少し時間をかけて再スキャンすれば、もう少し詳しい状況が分かると思うの」


 どうする?

 一度停車して、詳しい状況を把握してから突っ込むか?

 そもそもメイベルさんたちは、そんな時間的な余裕がある状況なのか?


「メイベルさんたちが立て篭もっている馬車をカバーする形で、防御結界張れるか?」


「ギリギリに寄せて横付けすれば可能だと思うのっ」


「じゃ、このまま突っ込むっ!

 レガ子は、停車と同時に結界の展開を頼むっ!!」


 今のレガシィの速度は、のんびり気味に走っていたため時速35キロほどだった。

 しかし、俺がアクセルを踏み込むと、ツインターボユニットのプライマリータービンから加吸気音が聞こえ始め、クルマは一気に鋭い加速を開始した。

 Aピラーに取り付けてあるブースト計の針が長時間加圧側を示しているのを見たのは、この世界に来てから初めてかもしれない。

 速度計はまだ70キロほどしか示していないが、デコボコが多い異世界の悪路だとスピードを出すと車体の跳ね上がりが酷くて、俺の運転の腕だとこれが限界だ。

 プロのラリードライバーの運転テクニックの凄さを改めて実感する。


「か、カオル殿、飛ばしすぎじゃっ!」


 急激な揺れに、後部座席のちびっ子らが悲鳴を上げる。

 しかし今は、それにかまってあげられる余裕は無い。


「揺れで舌を噛むから、ちびっ子どもは口を閉じてろよっ」


 だが、時速70キロも出ていれば、1.5キロメートルなどという距離を走るのはあっという間だ。

 すぐにレガ子が報告した状況に置かれている馬車が見え、その周りを複数の人間が包囲しているのが見えた。

 包囲している人間から、馬車に向けて弓矢による攻撃が行われているのも確認できた。

 これで周囲の人間は、盗賊の類の襲撃者とみて間違いないだろう。




 レガシィのエンジンが奏でる爆音に気が付いた襲撃者らが振り返ってこちらを見た。

 そして、その一人が馬車への横付けコースの間に立っていた。


「薫さま、前面にピンポイントバリアを張るので、このまま突っ込むのっ」


 馬車横に停車するための制動距離も考慮し、ギアを低速に落としてエンジンブレーキを掛ける。

 それにより減速と同時にレガシィのエンジン回転数が一気に跳ね上がり、まるで獣の咆哮のような音を轟かせながら走行ライン上にいた襲撃者の一人を跳ね飛ばした。


 減速し始めていたとはいえ、50~60キロの速度で跳ね飛ばされたのだ、おそらく無事ではすまないだろう。


 そして次の瞬間ブレーキペダルを一気に踏み込む。

 一瞬タイヤがロックしてスリップしたものの、すぐにABSアンチロックブレーキシステムが動作し、スリップを回避する。

 俺は車体が横滑りなどしないようにハンドルを操作しながら、馬車に当てないように注意してレガシィをその横に停車させた。

 レガシィと馬車の間には助手席側の人が乗り降りするためのドアを開ける隙間だけを残し、ほぼピッタリと車を馬車に寄せることに成功していた。


 そして停車と同時にレガ子が防御結界を展開し、レガシィと馬車を結界の内側に取り込んだ。




 馬車を襲っていた連中は、轟音と共に見たことも無い物体が突然乱入してきたことに呆然とし、攻撃する事も忘れてただ立ち尽くしてこちらを見ていた。


「ちびっ子たちはここを動くなよ。

 レガ子は、状況に合わせて魔法攻撃を頼む。

 リーゼは、馬車の中に怪我人がいたら、魔法での治療を頼みたい」


 俺はそれぞれに指示を出すと、運転席のドアを開けて外に出て、襲撃者らと向き合った。


 クルマから出てきた俺の姿を見て、我に返った襲撃者らが弓矢による攻撃を再開するが、レガ子による防御結界に阻まれ、空中で壁に当たったかのように弾かれていく。



「もしかてカオルさんか!?」


 馬車の中から緊張した表情のメイベルさんが顔を出して話しかけてきた。


「トラブルに遭遇しているようなので勝手に助太刀に入りましたが、お邪魔でしたか?」


「そないなことあらへん。

 カオルさんらがその移動用魔導器で来てくれて助かったわぁ~~」


 防御結界で守られている今の状況を理解したのだろう、メイベルさんの表情が和らいだ。

 まぁ彼女はベルドの町で俺やレガ子の活躍を知っているからな。

 防御結界のことも含め、レガシィの特殊能力については町の人たちの噂話になっていたようだし。


「で、これはいったいどういった状況なんですか?」


「突然あいつらに襲われてなぁ。

 こっちは馬車に篭って弓の反撃による防戦しかできへんし、そろそろ鏃の在庫も心許なくなってきていて、この先どうしようか悩んでいたところだったんやわ」


「もしかして、俺たちが来なかったら結構やばかったりしていました?」


「商売道具の積荷全部を奪われて、しかも私はこんなにも若くて美人やからなぁ・・・。

 きっと盗賊たちのおもちゃにされて、偉い辱めを受けていたかもしれへんなぁ」


 メイベルさんが辱められている姿をすこしだけ脳裏に妄想。

 うん、助けに入れて良かった。


「メイベルさん、こいつら殺しちゃってもいいのかなの。

 あと、薫さまはエッチな妄想禁止なのっ!」


 レガシィの屋根の上に浮かんで、おそらく攻撃魔法を撃ち込む相手の優先順序を考えているのであろうレガ子が、物騒な事をメイベルさんに聞くと同時に、なぜか俺がしていた妄想をピタリと言い当ててきやがった。


「薫さまがエッチなことを考えている時は、表情に出やすいのっ」


 ああ・・・

 そうですか・・・


「盗賊は全員殺してしまってもかまわないが、馬は2~3頭怪我をさせずに生け捕りにしてもらえんか?

 馬車を引いていた馬が真っ先に殺られてしまったから、この先馬車を引く馬の代わりがいるんよ。

 あと・・・なんだ、カオルさんは私の身体に興味があるんか?

 きちんと助けてくれたら、私が直接お礼をしても・・・」


「「「間に合ってますから、結構です(にゃ)(じゃ)!」」」


 メイベルさんからの美味しい提案を、なぜか車内のお子様たちが声をそろえて、大声で断ってくれた(涙)。

 しかも、普段はおとなしくて小声でしか話さないアリシアが一番大きな声を出していたようにも聞こえた。

 もしかして、同じハーフエルフとしてメイベルさんに変な対抗意識を燃やしていないか?(汗)。




 そんな緊張感のかけらも無いやり取りをしている間も、防御結界の外側では盗賊らによる弓の攻撃が続いていた。


 俺はクルマから降りたリーゼが、馬車の中で怪我人の治療を始めたのを確認してから、反撃のための指示を出した。


「今から反撃を行うために防御結界を一度解きます。

 なので、また鏃が飛んできますのでメイベルさんたちは馬車の中に隠れていてください」


 メイベルさんは俺からの指示に頷くと、「頑張ってや~」と手を振って馬車の中に引っ込んでいった。


「俺は前方前衛にいる馬に乗った2人を魔銃コイツで撃つから、レガ子は後衛の弓兵の駆除を最初に頼めるか?」


「任せてなのっ!

 面制圧で、あっという間に無力化して見せるの。

 ファイヤーアロー・ファランクス・シフトなのっ!!」


 返事をしたレガ子の周囲の空中に、ファイヤーアローの発射口となる無数の小さな魔方陣が浮かび上がった。

 その数、約30個。

 金色に輝く無数の魔方陣の中央に浮かんでいるレガ子の姿は、神々しいほどに輝いて見える。



 俺は太腿部分に取り付けたホルスターから魔銃となったH&K USPを抜き、その先端に魔力弾の圧縮・加速呪文が施してあるサプレッサーを取り付けた。


 同じ人間を直接攻撃して殺すのは、これが二度目。

 前回は自分も死にかけていたため、無我夢中で相手を殺してしまったが、今度は心を決めて人間を殺さなければならない。

 万が一にも俺が倒されてしまったら、メイベルさんだけでなく、ちびっ子たちやリーゼまでもが危険に晒される事になる。

 もはや迷いは許されない。


 覚悟を決めるように左手を前に出し、その先に楯状の防御結界を作り出すと、その結界の中に銃身ほどの大きさの穴をイメージして開ける。

 そしてその穴に魔銃の銃身を差込、その狙いをまず右側にいる騎馬兵に定めた。


「レガ子、3つ数えたらミッションスタートだっ!」


「ハイなのっ!」


 3、2、1・・・

 カウントダウン直後、レガ子が防御結界を解いた気配を察知し、最初の騎兵に魔銃の攻撃を放つ。

 マガジンの中に入れている魔力結晶化BB弾は、青いアイスアロー用だ。

 そして1発目の着弾を確認することなく、2発目をその隣にいる騎兵に狙いを移して発射。

 さらにその着弾を確かめることなく、それぞれが乗っていた馬の足元の地面に数発ずつ打ち込み、馬が逃げないように足元を氷漬けにする。

 馬の足が凍傷になるかもしれないが、それはあとでリーゼにでも治療してもらえばいいだろう。

 全てを撃ち終えて、馬に乗っていた騎兵に視線を移すと、そこには上半身が氷漬けになり馬の後方に吹き飛ばされた2人の盗賊の姿があった。


 俺の後ろでは、レガ子が防御結界の解除と同時に無数のファイヤーアローを一斉発射しており、その全てが弓なりの軌道を描いて後方で弓を構えていた敵に襲い掛かっていた。

 その数、敵の弓兵一人に対して、ファイヤーアロー4発。

 まさに〝面制圧〟そのものだ。

 無数のファイヤーアローはほぼ同時に着弾し、爆発の轟音とすさまじい爆風を巻き起こしていた。


 思いもしていなかった魔法による攻撃に呆然となっていた騎兵のひとりが、剣を抜いて俺の方に突進してきた。

 すかさず魔銃をホルスターに納めなおし、腰に差してある紅雨べにさめをロード2で抜刀して刀身に灼熱の炎を纏った剣を振るう。

 突然目の前に現れた、高温の炎に馬が怯え暴れだし、上に乗っていた盗賊を振り落とす。

 突進の勢いのまま、俺の方に飛んできた盗賊を紅雨べにさめで斬ると、そいつの生死を確かめることなく、残りの盗賊に向かって紅雨べにさめを構えなおした。

 生死を確かめなかったのには理由がある。

 なぜなら斬った瞬間、視界の隅にそいつの首が飛んでいくのが見えたからだ。

 アレで生きていたら、そいつはデュラハン確定だ。


 レガ子の攻撃で弓兵7人全てを片付け、俺が3人を始末。

 (プラス、レガシィで轢き殺したのが1人)

 これで敵の残りは2人・・・と思っていたら、なぜか残りの敵はたった一人に減っていた。

 どうやら面制圧攻撃の時に、余っていたファイヤーアロー2発を、一番後方で馬に乗って指示を出していた盗賊の親玉に当てていたらしい(苦笑)。

 一人残された最後の盗賊は、武器を捨てて馬を下りると、そのまま両手を挙げて降伏してきた。


 一瞬で13人も居た仲間を全滅させられたのだから、まぁ賢明な判断だろう。




 降伏してきた盗賊の処置と馬集めは、4人いるメイベルさんの護衛隊の人たちに任せ、俺は残った馬車の乗客らの様子を見に行った。

 馬車の中には、メイベルさんのほかに乗客2人(ともにメイベル商会の従業員)と馭者ぎょしゃが1人おり、襲撃による死人は居ないとの事。

 護衛隊の人たちは皆それなりの怪我をしていたそうなのだが、全員リーゼの治療魔法で全回復していた。

 どうもリーゼは、防御結界が解除された瞬間に飛んできていた鏃を、馬車の側面を強化する魔法を行使して防いでくれていたらしい。

 なので、俺たちが救援に入ったとき以降は怪我人が出なかったそうだ。

 普段はポンコツの癖に、ちゃんとやる時には期待以上の仕事をしてくれる女性だったようだ(苦笑)。


 馬車の被害も、馬2頭を殺されてしまった以外には破損なども無く、代わりの馬は盗賊らの馬が4頭も手に入ったため、逆に「馬2頭分儲かったわぁ~」とメイベルさんは喜んでいた。


 ほんと・・・メイベルさんは商魂逞しいなぁ・・・(汗笑)。


 ちなみに盗賊の親玉が乗っていたお馬さんは、レガ子の無慈悲な攻撃によって、親玉と一緒にあの世に旅立っていました・・・(汗笑)


 俺が足元を氷漬けにしてしまった馬の凍傷は、いまリーゼが治療している最中だ。

 というか、リーゼはやたらと馬に懐かれていた。

 もしかして動物にはリーゼがこの世界の神様であることが本能的に分かっているのかもしれない。




「カオルさん、ありがとうなぁ。

 ほんま助かったで」


「たまたま通りがかったら、知り合いが襲われていたので助けただけですよ。

 あたり前のことをしただけなので、そんなに頭を下げないでください」


 周囲の片づけが一段落した頃を見計らって、メイベルさんが深々と頭を下げてお礼を言ってきたので、慌ててそれをフォローする。

 彼女が頭を下げたときに、服の胸元からAカップ以上Bカップ未満のお胸さんが見えてしまったことに慌てたわけではない。

 そっか・・・この世界にはブラジャーは無いから、みんなノーブラなのか・・・。


 ちなみに、斜め後ろに居るレガ子の視線が痛い・・・(汗)。


「命の恩人をただ働きさせてしまったとなっては、同業他社にメイベル商会が笑われてしまう。

 この報酬はどのような形で払えばええかの?」


 さて困った・・・

 お金も物も特に欲しいものが無いんだが・・・


「なんなら、本当に私が直接お礼をしてもええんやけど・・・後ろで睨んでいる妖精さんや子供たちに呪い殺されそうやから、残念だけどソレは諦めるわ」


 俺も後方からものすごいプレッシャーを感じていたんだけど、これはレガ子だけの力ではなかったのか・・・(滝汗)。


「そうですねぇ・・・それでは、また空瓶をいくつか譲っていただけませんか?

 今度は計量用の小瓶だけでなく、大・中・小のさまざまな大きさの保存瓶を織り交ぜて用意してもらいたいんですが」


「それくらいお安い御用やけれど、そんな安いものだけでいいのかい?」


 その時、馬の治療を終えたリーゼがこちらに歩いてくるのが見えたので、御礼の品にもう一品加える事にした。


「では、少し高級なお酒を頂けますか?

 彼女がけっこうな酒好きなんですよ」


「わかった。

 この書状をロイドにあるメイベル商会の支店で見せてくれ。

 カオルさんが今希望したものを無償で提供するように書いておいた」


 そう言いながらメイベルさんは、メイベル商会専用と思われる透かしの入った用紙に指示を書き込んで、書名、蝋印をして俺に手渡してくれた。


「本当であれば、私が一緒に支店に行ってお渡しするのが筋なのやけれど、この件の処理で次の村で何泊かすることになると思う。

 投降してきた盗賊の尋問も、一応我々の手でしないとあかんしね」


「その尋問、私がやりましょうか?」


 俺たちの元に戻ってきたリーゼが、ニコニコしながらそんな事を言い出した。


「私、こう見えても精神攻撃系の魔法も得意なんですよ。

 魔法で暗示にかけて、短時間で全て白状させられると思います」


 ニコニコしながらそう提案をするリーゼの微笑が、ちょっと怖いです・・・。





 約30分後、リーゼの目の前には、泣きながら親兄弟の名前を叫んで懺悔してる盗賊の姿があった。

 リーゼ・・・あなた一体どんなエグイ暗示をコイツにかけたんだ?(汗)

 あまりの手際の良さに、メイベルさんだけでなく子供たちまで引いていたぞ・・・。




 盗賊の自供によると、北からやってきた新参者の大規模盗賊団(例の帝国の偽装盗賊団)に縄張りを荒らされて、ここしばらくロイド←→ベルド間の街道で仕事(襲撃)が出来ていなかったらしい。

 そこに馬車1台という小規模で移動しているメイベル商会の専用馬車が通りかかったので、格好の獲物だと思ったそうだ。


 メイベルさんによると、普段は馬車3台くらいの小隊を組んで移動するらしいのだが、ロイド←→ベルド間の街道においては例の大規模盗賊団によって馬屋が荒らされてしまった関係で交換用の馬が不足し、大きな馬車部隊が今回は組めなかったそうだ。




 さらに30分後・・・

 馬車を修理して先に出発したメイベルさんらを追いかけるように、俺たちもレガシィでロイドの街を目指して走り出した。


 先ほどの尋問がよほど楽しかったのか、助手席ではリーゼがご機嫌で微笑んでいた。


「人間の方々の心の中を覗き見るのって、本当に楽しいですよねっ♪」


 いや・・・

 ソレは単なる覗き趣味なだけではないでしょうか・・・。


「お兄ちゃん・・・わたしリーゼさんだけは絶対に敵に回してはいけないと分かったの・・・」


 後部座席からのアリシアの呟きに、レガ子を含めた全員が深く頷いていた。

 俺もそれには同意する。

 それはリーゼが女神という事を差し引いても、彼女の心の闇があまりにも深そうな気がしたからだ。




 走り出して数分後、先行していたメイベル商会の馬車を倍以上の速度で抜いていったレガシィを見て、メイベルさんが「あの移動用魔導器、うちの商会で欲しいわぁ!」などと馬車の中で叫んでいたそうなのだが、俺がそのことを知るのは、商会の護衛部隊の人たちと再会するかなり先のことだった。




レガ子「久々に全力全開で暴れられてスッキリしたのっ♪」


薫「レガ子のマップ攻撃が激しすぎて、主人公が活躍できません・・・」


作者「スパロボ大戦でマップ兵器連発すると、そういう感じで主人公ユニットの経験値がまったく稼げない事あるよね(苦笑)」


リーゼ「私・・・まったく活躍できませんでした・・・」


その他全員「「「え?・・・・」」」


リーゼ「私の精神系魔法がマップ兵器として使えれば、もっと平和的に争いを回避できるはずのですが・・・」


作者「戦いの後に、廃人しか残らない様な予感がするから、自重しようね・・・(汗)」


その他全員「「「うん、うん・・・・」」」

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