第1章 第16話(第23話) ~異世界で幼女ヘブン~
レガ子「作者さま・・・今回は完全に趣味に走りましたね?
見事に性癖がばれていますよ・・・」
作者「うん。
でも楽しかったので、後悔はしていない(汗」
リーゼ「そういえば、最近私の影が薄くなっているような気が・・・」
作者「女神さんの再登場はもう少し先になりそうだから、インパクトのある登場方法でも考えておくか?」
リーゼ「とっても嫌な予感しかしないので、そのご提案はご遠慮したいのですが・・・」
レガ子「薫さまに呼び出されて、慌ててモニターの中から出てきたら素っ裸だった・・・とかは?」
作者「イイね!
もしくは服は着ているけど、出てきたときにまた転んで、スカート中がノーパンだったとか・・」
リーゼ「い~~~やぁ~~~~~~~」
ということで、前回までのおさらいです。
盗賊団のアジトへ突入。
そこで幼女3人と出会う。
主人公、腹を刺されて死にかかる(ナカニダレモイマセンヨ)
エルフの幼女に命を救われる。
幼女らに懐かれた。
「ところでお前たちに言いたい事がある・・・」
女の子たちを含め、全員が俺のほうを見る。
「俺はまだお兄さん(のつもり)だぁーー!」
大声でおじさん説を否定して立ち上がると、貧血によるめまいを覚えて座り込んでしまった。
勢い任せに叫んだだけに、ちょっと恥ずかしい。
「傷は塞ぎましたが、流れた血液までは再生できませんので、無理はしないでください」
エルフの女の子は俺に駆け寄ってそう注意をすると、小さい声で
「お・・・お兄ちゃん」
と言ってくれた。
そして残りの女の子も・・・
「ふむ・・・兄殿か・・・」(人間)
「あんちゃん♪ あんちゃん♪」(ネコミミ)
と、呼び方については納得した様子。
ただ、サイモンとベルだけが「ヤレヤレ・・」といった表情で俺の事を見ていた。
盗賊団のアジトを制圧し終えてしばらくすると、洞窟の外が少々騒がしくなってきた。
時計を見ると、時刻はもう午前8時過ぎだ。
どうやらいつの間にか朝を迎えてしまったらしい。
やがて警備兵と一緒に北門で盗賊らの討伐任務についていたトーマが洞窟の中に入り、俺たちのところまでやってきた。
門の外の掃討が終わったので、兵士たちと一緒にこちらに来てくれたらしい。
ただまぁ・・・
こっちも盗賊はすべて片付けており、戦闘は終わっているんだけどね。
ベルはトーマに「遅いっ!」と文句を言っている。
そのトーマは冷や汗をかきながら、ベルに自分らの事情と、これでも急いで来たことを懸命に説明していた。
傍から見ているとトーマがベルの事を意識しているのが良く分かる。
しかし当のベルは、トーマの事を弟分としてしか見ていないようにも感じる。
〝がんばれ、トーマ君〟
俺は心の中で、彼にエールを贈るのだった。
その頃サイモンは、トーマと一緒に入ってきた警備兵の隊長さんに、この洞窟の説明と、盗賊に捕らえられていた3人の少女について報告をしていた。
その少女たちといえば・・・
ネコミミっ娘とエルフ娘は、大勢の兵士らにビックリして俺にしがみ付いていた。
特にエルフ娘は、人間の大人達にビクビクし、身体を小刻みに震わせながら俺にしがみ付いている。
かなり怯えている様子で、見た感じだと人間恐怖症のようにも思える。
もしかして、盗賊らに酷い事でもされていて、大人が怖いのだろうか?
一瞬、俺の脳裏にエロい虐待を受けている少女らの映像が妄想として浮かぶ。
が・・・
さすがにそんなことをこの娘っ子達に直接訊く勇気は俺にはなかった。
唯一の救いは、人間の女の子が大勢の兵士たちにもまったく動じていなかった事。
10歳児くらいの見た目なのに、見知らぬ大人たちに怯えるどころか「うむ、ご苦労、ご苦労」とか言って、兵士らを労うほど。
この子、もしかして貴族とか上流階級の娘っ子だったりするのだろうか?
ただ3人とも、俺と一緒じゃないと町に行きたくないと言っており、とりあえず俺がクルマで町に連れ帰る事になった。
「おぉぉぉ!」
「なにコレ? なにコレ?」
初めて乗ったクルマに後部座席で驚きの声を上げる、人間とネコミミの娘っ子。
エルフの女の子はおとなしく座っているが、その目は車内のあちこちをキョロキョロと慌しく見回していた。
ちなみに助手席にはベルが座っており、町に到着後、町長に状況の説明とこの娘っ子たちの処遇について相談してもらう事になっている。
なおサイモンとトーマは、盗賊のアジト内で警備兵らと一緒に資料や証拠物件の押収を手伝っており、兵士らと一緒に引き上げる予定だ。
「このクルマという移動用魔導器なら、あそこの町まですぐに着くから、そこに座っておとなしくしてろよ」
「「「はーい!」」」
なんだろう、突然できた姪っ子の引率をしている気分になってきた。
慣れない戦闘や怪我による疲労から、かなりの眠気が襲ってきていたため、慎重にクルマを運転しながら町まで戻り、町長の屋敷内に停める。
出迎えてくれた町長らにベルが事情を説明し始めたところで、俺の疲労は限界を超え、その場に倒れこんでしまった。
意識を失う瞬間、レガ子と子供たちが駆け寄ってくるのが見えた気がした・・・。
「どうしてこうなった・・・」
大きなベッドの上で目を覚ました俺は、今自分が置かれている状況に困惑していた。
ベッドで寝ている俺の周囲には、洞窟で保護した3人の女の子らが寄り添うように寝ていた。
右側には人間の女の子が・・・
左側にはエルフの女の子が・・・
そしておれの胸に上にはネコミミの女の子が乗っかっていた。
それぞれが俺にしがみ付くようにして静かな寝息を立てている。
だが、困った事に3人ともけっこう肌の露出が多い下着姿だった(汗。
全員が上品なつくりの同じ下着を着ているということは、屋敷の人に借りて着替えたのだろうか?
子供が着るにしてはやや大きめのキャミソールのため、首まわりの隙間からまだ育ってもいないちっぱいが見え隠れしている。
で、俺の息子は朝によくある自然現象を起こしてしまっており、さらに視覚からの追加情報や、ネコミミ娘のフトモモに息子が押し返される触覚情報などが追加され、まずい事により元気になろうとしていた。
いかん・・・
今この状況で娘たちが目を覚ましたらえらい事になる・・・(滝汗。
俺は高まった心を落ちけるために、心の中で魔法の呪文を繰り返し呟くのだった・
『YESロリータNOタッチ・・・YESロリータNOタッチ・・・YESロリータNOタッチ・・・YESロリータNOタッチ・・・・・』
・・・・
・・・・・・・
よしっ、少し収まってきた。
もう少しがんばってみよう。
『煩悩退散、悪霊退散、煩悩退散、悪霊退散、煩悩退散、悪霊退散、煩悩退散、悪霊退散、煩悩退散、悪霊退散・・・・・』
・・・・
・・・・・・
よしっ、あと一息だ。
『どーまん!せーまん!・・・どーまん!せーまん!・・・どーまん!せーまん!・・・どーまん!せーまん!・・・』
・・・・
・・・・・・
どうやら息子はおとなしくなったようだ(汗笑。
「か・・かおるさま・・・」
煩悩を追い払おうと必死に呪文を唱ええていると、すぐ横からレガ子の声が聞こえてきた。
あわてて声の方に組みを動かすと底には、枕元で眠っているレガ子の姿があった。
どうやら先ほどの声は寝言だったようだ。
「どうやら心配をかけてしまったようだな・・・」
涙の後が薄っすらと残るレガ子の寝顔を見ながら、そんなことを思った。
とりあえず今の時間を確認するため、胸ポケットからスマートフォンを取り出す。
スマホを探す時に、胸ポケットの上に居たネコミミ少女のちっぱいに触れてしまったような気がするが、あくまで事故だ。
他意はまったく無い。
・・・・
ほんとだよ?
スマホで時刻を確認すると、すでに夜の9時を過ぎていた。
屋敷に戻ったのが午前9時ごろだったと思うので、どうやら12時間近くも眠ってしまっていたようだ。
スマホの通知欄には、メールが大量に届いていることを知らせる表示が出ていた。
差出人と内容には思い当たるところがいっぱいあるため、恐る恐るメールを確認する。
差出人はやはり友人らと義妹で、いずれも内容を要約すると「異世界なんてうそだろ? いい加減本当の事を言え!」的な事が書かれていた。
ふむ、この状況を信じてもらうにはどうすればいいのだろうか?
どのみち会社に申請していた有給休暇はあと1日で終了してしまう。
このまま放置しておいても、明後日には無断欠勤により、俺の所在が掴めないと騒ぎになるはずだ。
問題は・・・
中途半端にネット経由で連絡が取れてしまうため、異世界への失踪という事実が、あっちの世界に残った者から見たときに胡散臭いものになってしまっている点だ。
まぁ、悩んだところでなるようにしかならない。
考えるだけ無駄だと、今は諦めることにした。
そう思った時、ちょっとしたいたずら心から、美少女達に囲まれて寝ている今の姿を自撮りして返信メールに添付してしまった。
タイトルは・・・
『異世界で幼女ヘブン♪ 人間、ネコミミ、エルフ、精霊に囲まれたハーレムなう!』
予想どおり凄い勢いで返信が返ってきた。
しかもその内容は・・・
『さっさと自首しろ!』
『ついに犯罪者になったか・・・』
『通報しました!』
『いつかやると思っていた』
などなど、俺の人望の無さを見事に表現した内容だった(涙。
ふっ・・・
これで元の世界には(いろいろな意味で)絶対に帰れなくなったな・・・。
スマホをいじりながらそんなことを考えていると、胸の上に乗っかって寝ていたネコミミ少女が目を覚ました。
「あんちゃんが生き返ったにゃん♪」
いや、死んでないからな。
「むっ、兄殿起きたか」
「お兄ちゃん・・・もう平気?」
ネコミミ少女が騒ぎ出したことで、残りのエルフ少女と人間の少女も目を覚ました。
3人とも俺が目を覚ましたと、比較的元気そうなことを喜んでくれていた。
今は出会ったばかりの俺の事を、そこまで純粋に心配してくれていた事が嬉しかった。
「で?
お前たちなんで俺にくっついて寝ていたんだ?
あととりあえず、ネコミミは上から降りてくれ・・・」
「ボクの名前は、ミャウだにゃ。
ネコミミじゃないにゃん」
ミャウと名乗ったネコミミの女の子は、名前で呼ばなかった事に文句をいいならも、ちゃんと俺の上から降りてベッドの脇に移動してくれた。
こげ茶色の髪の毛はショートとセミロングの中間くらいの長さで、眉毛の上で切りそろえられたぱっつん系のヘアスタイルが活発そうな雰囲気を出していて、けっこうかわいらしい。
頭の部分には髪の毛と同じ色の毛に覆われたネコミミが出ていて、左耳の先っぽ部分が白くなっているのがチャームポイントでもある。
俺の事をジーッと見つめている金色の瞳は、まさにネコそのものだ。
「そういえば、お前たちの名前や年齢とかを訊いていなかったな」
「ミャウは6歳だにゃん」
「え? そんなに小さい子だったのか?」
身体的な見た目が10歳くらいだったのでかなり驚いた。
そして俺は先ほど6歳の幼女の胸に触れてドギマギしてしまったのか(汗。
「なんだお主、獣人は子供の成長が早いのを知らんのか?
10歳までに人間での15歳くらいまで成長して、そこからはほぼ人間と同じに歳を取るんじゃよ」
俺の疑問に人間の女の子がこたえてくれた。
「あぁ、我の名はクリスじゃ。
本当は長ったらしいフルネームがあるのじゃが、クリスでかまわん。
歳は見た目どおりの10歳じゃ」
クリスは腰まであるウェーブが掛かった長い金髪が印象的。
両肩から前に出している髪はロール状に形を整えており、確かに貴族のお嬢様といった雰囲気を漂わせている。
意志の強そうなエメラルドグリーンの瞳がキレイで、大人になったらかなりの美人さんになる事だろう。
ただ、なぜかしゃべり方が古臭くて、態度がやや尊大なのが気になるところだ。
「ちなみにお主と一緒に寝ていたのは、他の大人たちが信用できぬゆえな・・・。
外で倒れたお主が屋敷の者によって寝室に運ばれた時に付いてきて、そのまま寝てしまったというわけじゃ。
これで納得がいったかのう?」
「完全に納得したわけではないが、状況は理解した。
お前らも似たような理由なのか?」
そう問いかけると、残りの二人も頷いた。
もしかして3人ともあそこに居たのはけっこう訳アリなのか?
二人が自己紹介をしてくれたので、俺は残ったエルフの女の子の方を見た。
彼女は横にすわって俺の服の端を握ったまま、恥ずかしそうに名前を教えてくれた。
「わたしは・・・
アリシア・・・、アリシア・エル・エステルといいます。
こんな見た目だけど・・・・じゅ・・・18歳です」
「え?
えぇぇ?」
俺の驚いた声に、真っ赤になってますます恥ずかしそうに身を縮めるアリシア。
雰囲気や態度から、3人の中で一番年下だと持っていたのに逆だったと?
しかも18歳って、エロゲのヒロインができる年齢だよ?
まさか本当に〝本作品の登場人物は18歳以上です〟とかいうナレーションが当てはまる幼女に出会えるとは・・・。
異世界・・・恐るべし・・・。
「あぁ、エルフ族は獣人とは逆に成長がものすごく遅いんじゃよ。
我のような人間の10~20倍は寿命があるし、成長速度もソレと同じくらいゆっくりじゃ」
アリシアの年齢に驚いていると、クリスがまた説明をしてくれた。
そういえばメイベル商店のメイベルさんも、見た目が15歳くらいで、実年齢が29歳だったっけ。
もっともメイベルさんはハーフエルフだが。
「あと、これはエルフ族全般に言えることじゃが、精神年齢は実年齢よりも見た目に引っ張られている事が多い」
クリスの補足に、改めてアリシアを見てみる。
握ったシーツに顔半分を隠して真っ赤になっているアリシアを見ると、たしかに18歳のしぐさには見えない。
「はぅぅぅぅ・・・・
そんなに見つめないでください・・・
おにいちゃん・・・」
「ぐはっ!」
真っ赤になって、俺の視線から身を隠すようにシーツに包まるアリシア。
シーツの隙間から顔を出しての「おにいちゃん」攻撃に、俺のハートは撃沈寸前になっていた。
だってさぁ・・・
親の再婚でできた義妹(愚妹)だって「おにいちゃん」だなんて呼んでくれなかったんだぜ。
これで落ちないお兄ちゃんがいたら、きっとそいつはお兄ちゃんになる資格などないに違いない。
そんな事を考えながら、俺は先ほど愚妹から届いていたメールの内容を思い出していた。
そこには「バカ兄貴の変態。死ね!」とだけ書かれていた。
そういえば愚妹も18歳だったっけ・・・・
可能ならばアリシアとトレードしたいくらいだ。
「うみゅ?
かおるさま・・・?」
3人の自己紹介を聞いていると、その騒がしさからレガ子も目が覚めてしまったようだ。
起き上がると、俺の存在を確認して、俺の胸に飛びついてきた。
「よかったです。
薫様が倒れたとき、レガ子はもうどうしようかと・・・」
そして胸の中で泣き出すレガ子。
そんなレガ子の頭を撫でながら慰めていると、急に空腹感を感じて腹の虫が鳴ってしまった。
そしてその音に釣られたのか、3人の娘っ子たちの腹の虫も続けて鳴った。
真近で鳴った俺の腹の音にビックリし、その続いた3重奏を聞いて笑い出すレガ子。
「女中さんに何か作ってもらいますね。
薫さまたちは、このお部屋で待っていてください」
そう言って飛び上がると、そのまま部屋の外へと飛んで行ってしまった。
俺は飛び去って行ったレガ子から3人の娘っ子たちに視線を移し
「じゃぁ飯でも食いながら、盗賊に捕まっていた理由とかを聞かせてもいいかな?」
と彼女たちに問いかけた。
(現実世界の)妹「もしもし警察ですか?
実は兄が・・・・・・・・・」
薫「や~~め~~ろぉ~~~」
レガ子「いやいや、そもそもの原因は薫さまが作っていますから」
ミャウ「ボク、おっぱい触られたにゃ♪」
アリシア「お兄ちゃんが・・・触りたいのなら・・・・・いいよ?」
クレア「これは、我も参加すべきなのか?」
ハーレム展開ってすばらしいですよね?(ぇwwwww
次回からの3話分は、それぞれの幼女視点での境遇解説になる予定です。
各幼女の気持ちになって、彼女らの視点で書いていますが・・・・
これがやたらと難易度が高くて苦労しています・・・・(滝汗。