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第1章 第11話(第18話) ~補給チートと女神の乳~

レガ子「まさか・・・

    まさか女神様が○○○○だったなんて・・・」


作者「言葉全部を伏字にすると、いろいろな妄想が当てはまってしまい、すごい誤解が生まれてしまいそうだ・・・(汗」




ということで、前回までのおさらいです。


主人公に浮気疑惑発覚。

レガ子も友達(幼馴染枠)からスタート決定。

主人公の呼び方が「オーナーさま」から「薫さま」にジョブチェンジ。

女神リーゼの目的は、魔道帝国内にあるかつての忘れ物の回収。




「そうだ、リーゼ。

 移動に必要なガソリンの補給って、いったいどうなっているんだ?

 お前、レが子に詳しい説明していなかっただろ」


「あぁ、それでしたら・・・」


俺の疑問にリーゼが答えようとした時、スマホが午前0時を告げるアラームを鳴らした。

そしてその次の瞬間、俺の身体と愛車のボディが光り出した。




「なんだこれは!?」

「一体何がおきてるのっ?

 薫さまとあの子レガシィに大量のマナが集まっているのっ!?」


突然の発光現象に慌てる俺とレガ子。

しかしその様子を見ていたリーゼは慌てる様子もなく、落ち着いて出された紅茶を飲んでいた。


「今ちょうど、その補給が行われたみたいですっ♪」


「「へっ?」」


意味不明なリーゼの説明に、同じく意味不明な返事を返す俺とレガ子。

返事の内容がしっかりとハモっていたのは、長年連れ添った間柄が成せる技か・・・。


「あのクルマには、状態復元の加護を掛けさせていただきました。

 毎日午前0時なるとその加護が発動して、周囲のマナを使って対象の状態を加護が記憶してた状態に戻します。

 なので燃料のガソリンは満タンに戻りますし、車体の破損も直ります」


どうやら補給の仕組みは、某アニメに出てきた零時○子と同じ仕掛けだったようだ・・・。


「ちなみに、取得したスキルやそのスキルによる変化、獲得経験値などには影響がないようにしていますのでご安心ください」


それはよかった。

毎日0時に取得したレベルやスキルまで巻き戻ってしまったのでは、いつまでたっても成長できないからな。

というか、毎日0時に完全復元とか凄い魔法なんじゃないか?


「あと、この状態復元の加護はイベントリにも施してあります」


「どういう事だ?」


「薫さん、イベントリの収納リストを確認してみてください。

 それで意味が分かるかと思いますよ」


リーゼに言われたとおり、タブレットPCを立ち上げ、イベントリ・フォルダの中身をチェックしていく。

一見、収納品のリストに変化は無いように見えたが、収納リストの名前をじっくりと見ているうちに大きな違和感に気がついた。


「消費した食料とかが、最初の状態に戻っている・・・・」


そう・・・

PCに表示されていたリストには〝ホーム○ン軒・合わせ味噌(12/12)〟〝インスタントコーヒー「マ○シム・アロマセレクト」(100/100)〟〝グラニュー糖(100/100)〟などと表示されており、食事で使ったカップラーメンやインスタントコーヒー、砂糖などが全て消費前の状態に戻っていたのだった。


「もしかして一度イベントリに登録した物資は、半永久的に補充することができるのか?」


その質問にリーゼは少しだけ考え

「ただ、一定の条件と欠点がありますけれど・・・」

と答えを返してきた。


「それは?」


「まず初めて登録した物は、その時の状態を復元の上限とみなして記憶されます」


「つまり使いかけを登録しても、満杯にはならないということだな?」


「そうです。

 あと状態復元にはマナで復元するためのサンプルとなる現物が残っている必要があります。

 なにで、完全に使い切ってしまったものは復元することができません」


「なるほどね・・・」


それでレガ子に『1日の終わりの時にガソリンを全部使い切らないように』とか言ったのか・・・。

状態復元の加護の説明を聞きながらイベントリのリストを更に見ていると、ある事に気がついた。


「なぁリーゼ、これ復元どころか、増えているんだが・・・・」


「ええ?」


俺の申告を確かめるように、横に来て一緒にリストを覗き込むリーゼ。

その横ではレガ子が「近いの!」とか「離れるの!」とか騒いでいる。


「問題の場所はココだ」


俺が指し示した部分には〝カセットボンベセット6/6〟と〝カセットボンベ(単品)85/100〟という2つのリストが表示されていた。

〝カセットボンベセット6/6〟は元々イベントリに入っていたものが復元されたものだが、〝カセットボンベ(単品)85/100〟はセットのうちの1本を使って昼に冷凍チャーハンを調理した残りをイベントリに登録した時のものだ。

つまり、セットからバラした分が増えているのだ。


指摘を受けるとリーゼは苦笑いをしながら

「これは、システムのバグですねぇ・・」

と頬を指で掻いていた。


「セット物からバラした物をイベントリに入れると、新規物として認識されてしまうようですね・・・

 どうします?

 修正したほうがいいですか?」


「いや・・・このままにしておいてくれ・・・」


リーゼの提案を俺はすぐに断った。

なぜなら、このバグを上手に利用すれば、物資を増やすことが可能になるからだ。

この世界の文明度を考えれば、塩とか砂糖とかは商売の種になりそうだ。

近くの町に行ったら、小分け用の容器を買ったほうがいいかもしれない。


食料などの物資とは別に、もう一つ気になったことがあったので、そのフォルダーも確認してみる。


「よかった・・・

 生き返ったりしていなかった・・・」


そこには〝草原の狼ステッペンウルフ・死体〟という名前が5つ表示されていた。

それを見たリーゼは・・・

「ちなみに生きている物はイベントリに入れられませんからね」

と忠告してくれた。



「そういえば、加護の発動時になんで薫さまの身体まで光ったのですか?」


俺と一緒にイベントリのリストをチェックしていたリーゼに、レが子が先ほどの現象での疑問点を質問してきた。

たしかにそれは俺も気になる。


しかしリーゼから帰ってきた答えは

「だって薫さんもあのクルマの一部(部品)じゃないですかぁ」

という、とっても残念なものだった・・・。


俺はガックリと項垂れながら、リーゼに人間に戻してもらえないかと訪ねた。

しかしリーゼからの返事は、その為には俺やレガ子、このクルマレガシィを再度霊脈の中に取り込まなくてはならないため、現時点ではかなり難しいというもの。

やってやれないことはないらしいが、そうするとほぼ間違いなく存在が帝国のブラッド皇帝に感知されてしまうそうだ。

どうやら俺が人間に戻るためにも、帝国とブラッド皇帝は倒さないといけなくなってしまった。


「でも、薫さんのためにも今の状態のままがいいと思いますよ?」


そんな俺を慰めるためなのか、リーゼがそんな事を言ってきた。


「どうしてだ?」


「だってレガ子ちゃん、この先どんなに頑張っても回復系のスキルは取れませんから・・・。

 もし薫さんが大怪我や病気をされた時も、今の状態なら0時に全快できますよ」


どうも有機生命体でないレガ子は、生命の蘇生に関わる魔法は使えないらしい。

そうなると、たしかに0時に全回復できるのは助かる。


問題点があるとすれば・・・

「0時から遠い時間帯に怪我とかしないように気を付けないと・・・か」


加護の発動まで何時間も傷みなどに耐えて苦しむ状況だけにはならないようにしよう・・・(汗。


「あっ、でもわたし回復系の魔法ならこの世界でも使えますから、その時はお助けしますね」


その言葉を聞いた時が、リーゼが女神に見えた初めての瞬間だったのはナイショだ(苦笑。

リーゼには極力パーティメンバーに入ってもらえるよう、仕事の調整を頑張ってもらう。





とりあえずは今後の行動方針も決まった。

物資補給の憂いも無くなった。

となればレベルアップのためにも、明日からの異世界ドライブを楽しむことにしよう。


当面の目的地は、100km先にあるという町だな。




「ではわたしは、お仕事を片付けに一度世界樹の中にもどりますね」


そう言ってリーゼは立ち上がり、ナビモニターから帰還するためにレガシィに向かって歩き始めた。

が・・・

3歩目で盛大にコケた・・・

「にゃうん」と情けない悲鳴を上げながら見事にコケた・・・。


前のめりに倒れたリーゼは、あの巨乳から大地に倒れ込んだ。

しかし胸が地面で押しつぶされる瞬間、服の隙間から大量のパッドが飛び出してきた。


「「え? えぇぇ!?」」


それをみて驚きの声を上げる俺とレガ子。

地面から上半身を起こしたリーゼの胸は、見事なほど薄いちっぱいに変わっていたのだった。


しばらく放心状態だったリーゼは、自分の周囲に散らばったパッドを見て状況を把握。

縮んだ(?)胸を両腕で隠しながらパニックに陥っていた。


「わぁぁぁぁぁ、

 見ないでください、

 見ないでください、

 見ないでくださ~~い!」


必死に周囲のパッドをかき集めるリーゼ。


「女神の威厳がぁ、女神の威厳がぁ~~」

と泣きながらパッドの大半を集めて抱えると、ナビモニターの中に飛び込んで消えていった。



そっか・・・

本当は貧乳ちっぱいだったから、俺が貧乳好きと知って顔を赤くしていたのか・・・。


俺はリーゼが取りこぼしていったパッドを拾い、帰った後のナビモニターを見ながら

「明日、ホットラインアプリ使って慰めておこう・・・」

と思うのだった。



ちなみにレガ子は・・・

「ライバル出現なの、

 ライバル出現なの・・・」

と、ワケのわからん事をブツブツと言い続けていた。


やっと補給方法の謎まで物語を進める事ができました。

プロローグから数ええて18話分使って、異世界での最初の1日がやっと終わりました。(汗www


主だった設定説明は終わりましたので、次回あたりから日程が進むのが早くなる・・・はず。



女神リーゼの乳オチは、最初から考えていた落とし方だったので、上手くまとまって(?)良かったです(ぇwwww


ちなみに作者はちっぱい派です。

なので、そう簡単に巨乳キャラはレギュラーに起用しませんよ(マテwww


女神リーゼ「わたし、そんな理由で大恥かかされたんですか?(しくしくしく)」

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