託児所での日常
レイは、1歳になってわたしが仕事に復帰することが決まると、託児所に預けられるようになった。
託児所には、レイのロッカーがあって、そこには着替えやオムツが入れられていた。
レイの日課は、ロッカーから着替えをすべて出すことだった。
かたづけられると、大泣きしてはロッカーから服を出すことを繰り返す。
そのあとは、お部屋の室内ジャングルジムに行き、滑り台に座って、みんなの動きを眺めたり、窓から電車やバスを見下ろして過ごす。
レイの行っていた託児所は大通りのビルの中にあって、外で遊ぶところがなかった。
お天気が良いと、近くの公園や駅前、商店街のアーケード内をベビーカーに乗ってお散歩に行っていた。
でもレイくん、先生に話しかけてご機嫌でお散歩してても、ポカポカしてるし、適度な振動でどんどん気持ちよくなって、気づくとお布団の中なんです。
あ、あと。大きいお兄ちゃんたちが来るときは戦いごっこがあるんです。その中に混じって戦おうとするんだけど、すぐに転ばされて、悔しいから積み木を武器に立ち上がったのに、簡単に倒されました。
仕方ないから。お姉ちゃんグループのおままごとに混ざろう。
ん? なぜ頭をナデナデ? かわいい?
なんかおままごと違う。
もう、先生とお話しする。
・・・つまんない。
先生、この中入れて?
スッゴクおっきなおもちゃ箱があるんだ。
この中のお人形さんたちと遊ぶ。
んー、この中、暖かくって気持ちいい。
おやすみなさい。
ん? あのこ1人おやつずーるーいー。レイくんにも。
あーん。
何でたべさせてくれないのよー。
レイくんのおやつは食べちゃったけど、あのこのも食べたかったな・・・。