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魔法の世界

この世界では魔法は当たり前である。


魔法とは生物が持っている魔力によって生み出される現象…と言えばいいだろうか。


この世界の魔法には基本属性が五つある。炎、水、氷、風、電気の五つである。

この基本属性にはランクがあり、低いほうから、初級、低級、下級、中級、上級、超級の六つである。

つまり、魔法は三十種類あると言うことになる。と言ってもこれは基本属性であって、他にも基本属性ではないものも何種類かはあるのだが――。


このようにこの世界では魔法は当たり前。しかし、魔法は何でもできる奇跡のようなものではないのだ。

杖から火の玉を飛ばしたり、口から雷を吐きだしたりなど出来はしないのだ。



「漫画とかはなんでもありだからいいよな」



そんな杖から火の玉を飛ばせない俺、カイエス・バルトは、杖から火の玉を出し戦っている漫画の主人公に対して不満を漏らしたりしている。



「いや、仕事場で漫画読まないでよ」


「あ、すみません」


「まったく、今日入ったばかりの新人が仕事場で漫画読むってどんな神経なのよ」



俺は一昨日、昨日と二日間にわたって行われた、この仕事場の試験に合格し、今日からここで働くことになっているのだ。



「でも、まだ仕事の時間じゃないので大丈夫かなと思いまして」


「仮にもここで働くんだからそんな不真面目でどうするのよ」



先ほどから俺を叱っている女性、リリアさん。特徴は、金髪でポニーテール、さらに眼鏡といかにも出来る女性と言う見た目であることだろう。今日から働く俺の上司にあたる人である。

まあ、今日から入った新人なのだから、仕事場のほぼ全員が上司にあたる人なわけだが―――。



「それにそろそろ、集合の時間よ。さっさと行ってきなさい」


「あ、本当ですね。ではちょっと席外しますね」


「話自体はすぐに終わるから」


「わかりました」



じゃあ、とりあえず、集合場所である所長室に行くとしよう。

漫画を自分の持ってきた、リュックサックにいれ、ソファから立ち上がる。

ってか話『自体』ってなんだ?

そのあとに何かあるのか?

いや、所長の雑談が長引くとかか?

でも、それも話に入るか…。

あの人、変な言い回しして、ちょっと怖くなってきたじゃないか。

まあ、行くことには変わりないし、腹をくくろうではないか。




―――――――――――――――――――――――――――――――――




まあ、歩いて1分程度でたどり着いてしまったわけだが。



(この前に立つと、さすがに少し緊張はするな。一応、面接とか、試験合格した後に会ってはいるけど)


「おい、早く入ってくれ」



そんな声が後ろの方から聞こえた。

後ろに目を向けると、男の子が立っていた。



(ああ、こいつが特別合格の…)



異質と言うほどではないが、その外見は変わっていた。

燃えるような赤い髪の毛が首ほどまであり、にらみつけるような目つきは少しつつけば襲い掛かってきそうな雰囲気を醸し出している。。

まあ、前述までのは別に不思議ではないのだが、何が一番変わっているかって言うと、ここにいるのが不釣り合いなほど背が低く、外見が完璧に子供だったことだ。

その見た目で俺はこいつが今年の特別合格者だと思った。

いや、外見で人を判断するのはいけないな。

成人でも背が低い人もいるし、こいつもその類かもしれない。



「えーと、お前何歳だ?」


「あ?急になんだよ。13歳だけど」



ああ、やっぱりこいつが今年の特別合格者だな。

ここはある程度実力があれば、何歳からでも入れるとは言っていたけど、本当だったんだな。



「ってか早く入ってくれないか。お前が邪魔で入れないんだけど」


「あ、悪いな。先入ってもいいぞ」


「あっそ、じゃあお言葉に甘えて…」



あ、名前聞き忘れた。

まあ、あとで聞けばいいか。


あの子供を先に所長室に入れさせたのはただ単にまだ心の準備ができていなかったからだ。



(むしろ、子供を見たせいで落ち着きかけた心がまた動揺し始めてたんだけどな)



とは言え、そろそろ入らないといけない。

時間はまだ大丈夫だけど、もう全員集合してる可能性もあるのだから。

ってかさっきあの子供が入ったときに、扉の隙間から見えたけど、全員いたような気がする。



(とりあえず、急ぐか)



そうして扉を叩く。



「失礼します!!」


「はい、いらっしゃーい」



その言葉を受け、扉を開け所長室に入る。

言ってきたのは、所長であり、ここで一番偉い人であるウォルフ・コアル。

一度会ってはいるが、やはりあの頭は慣れるものではない。

言っては悪いが、禿なのだ。

髪らしきものが見当たらないぐらいの禿なのだ。

なのに、無精ひげは生えているという、毛根の不思議を感じざるを得ない外見をしている。

あの子供を見たせいかもしれないが、その目つきは優しく感じられた。



さっきの所長の一言ででわかる通り、結構軽い人である。

てっきり、あれは受験者を緊張させないためだと思っていたが、素だったようだ。



(さっき見えた通り全員もういるのな。遅刻したみたいだ…。いや、そんなことはどうでもいいか)


「君で全員そろったな。じゃあ、さっそく話を始めようか。

 今期の魔法法律家(マジックロウヤー)の諸君!!」


今日からここでの仕事が始まる。

初投稿です。頑張れる限り頑張りたいです。文章は極力変にならないように尽力いたします。最初書こうとしたら、世界観とかの説明で1話丸々使いそうだったので、根本的な部分だけ書きました。これからも設定がいろいろ出ると思いますが、覚えやすい文章で書けるよう頑張ります。


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