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エピローグ

次回でコウの話に一段落がつきます。

 四月席は洞窟にいた。

 ルウラを抱きかかえながら、奥に進むと、やせて不健康そうな女がいた。

「ひ、ひいいい」

「怯えるな」

 女は目の下に隈を作り、白衣に身を包んでいた。

「私はお前に危害を加えるつもりはない」

「ほ、ほんと、……う、に?」

「ああ、本当だ。お願いごとをしにきただけだ」

 女が激しくに首を縦に振る。本当にこの女は扱いやすい。

「い、言うことを聞く。わ、わたしは、一月席様が、く、くるま、来るまで、死ねない」

「お前が私のいう事を聞いてくれる限り、お前の命を約束しよう」

 四月席の言葉に女は安堵の吐息を漏らす。

 オールはルウラを洞窟にある手術台に乗せる。

 すでに考えることを放棄してしまった十月席は何の反応も返さなかった。

 人形のような彼女の頬を四月は大切そうに撫でる。

「よ、ようぼう……は?」

「十月席を七月席にぶつけるようにしてくれ。催眠、暗示。それらを駆使してな。ただし、身体を弄ることは許さんぞ」

 女はまたも何度も首を振ると早速、準備に取り掛かった。

 それを見てオールはこの場を後にしようと歩き始める。

「そうだ」

 四月が振り返ると女はまたも身体をこわばらせた。

「な、なにか?」

「お前はどうして一月席にそれほど従っているのだ?」

「あ、あの方が……我が主ゆえ……」

「それは神の言葉ではないな。十一月席。ノーベンバー・エイル」

「う、うるさい……はやく……帰れ。……気が散る」

 陰鬱な表情のまま、九月席は四月席を追っ払う。

 研究対象があると気が強くなる癖は相変わらずだ。

 十月席という飛び切りの研究対象を手にし、興奮しているのだろう。

 改造の神。

 彼女はそう呼ばれていた。


それでは次回『喰神咆哮』でお会いしましょう!多分、3ヶ月以内には…

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