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ぼた餅から棚

作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
掲載日:2026/09/28

ばあちゃんが遺した形見のボタン。それを押した瞬間、俺の部屋で信じられない事態が巻き起こる――! 棚からぼた餅……ではなく「ぼた餅(ボタン)から棚」が飛び出す、家具に埋もれたカオスな日常をお楽しみください。

ばあちゃんの形見のボタンを押した瞬間、部屋の壁をぶち破って「ニトリの爆走スチールラック」が爆音とともにスライディング入場してきた。

何かがおかしいと確信した俺は、恐る恐るボタンを連打してみたが、連動して飛び出してくるのは「コミック用アクリル棚」「北欧風無垢材チェスト」、果ては「IKEAの組み立て説明書(スウェーデン語版)」という謎の家具フェスティバル。部屋が完全に家具屋のバックヤードと化し、絶望しながら壁埋め込み型クローゼットを眺めると、その扉の横には小さな赤いボタンと「緊急停止(ただし本棚が出ます)」という謎のラベルが貼られていた。

家具の怒涛の暴力と理不尽な世界観を描いた本作ですが、執筆中は部屋のレイアウト変更について考えさせられる日々でした。

おばあちゃんの形見という感動的なアイテムから一転、部屋が家具屋のバックヤード化する絶望感を楽しんでいただけたなら幸いです。果たして主人公はあの赤いボタンを押さずに無事脱出できたのか……次はぜひ、DIY知識を身につけた彼の逆襲編でお会いしましょう

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