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3-2

 それから現在まで、十二年経った。私の病気は治らず、障害として残った。会社はとうに休職期間が切れて解雇され、ずっと働けず今に至っている。


 病気の症状は改善されてきた部分もあるが、逆にひどくなった部分もある。対人緊張がその一つで、家族以外の人と話すのがかなり負担になった。例を挙げると美容室で美容師と話すことすら苦痛で、緊張してしまう。自然と私は友人に会うのを避けるようになった。ただ、Kとだけは唯一年に二、三回会い続けた。


 Kと会い続けたのは、彼がほどよいペースで会話をしてくれ、私が気を遣わずに済むなどという理由もあったが、一番はここで誰とも会わなくなったら本当に引きこもりになりかねないと考えたからだ。Kの方がそんな私との付き合いに対してどう思っているのか、聞いたことがないのでよく分からないが――少なくとも嫌そうな素振りは一切見せずにKは付き合いを続けてくれた。


 幸い二〇一七年ごろから対人緊張の症状は緩和されてきて、今ではK以外の友人知人とも若干ながら会えるようになっている。

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