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エピローグ16 【【芳一】達のその後】16/【茉城 那瑶(ましろ なよう)】との馴れ初め5

 【芳一】は出来たら、【メアリー】の娘、4姉妹全員の師匠になって欲しいとの事だった。

 やはり、【那瑶】だけ特別扱いする訳にはいかないと言うことである。

 【芳一】への熱は間違いなく【那瑶】が一番なのだろうが、だからと言って彼女の姉達が【芳一】への思いがないと言う訳でもない。

 また、【那瑶】からのラブコールを【芳一】が受け入れるかどうかは未定なので、他の姉妹と差を付けて対応するのは避けた方が良いと判断していた。

 だが、【芳一】は知っている。

 【那瑶】が【芳一】のために用意された【存在】であると言う事を。

 【第1覇王/ファースト・オーバーロード】の【梁平】からそう、聞かされている。

 名前を聞いた時、確信していた。

 彼女は自分の特別だと。

 また、彼女の思いも本物だと。

 それが解っていながら、一歩踏み出さないのは恋愛面での【芳一】の臆病さであり、世間体を気にした弱さである。

 誰に批判されようとも1人の女性を愛すると言う自覚がまだ無いのである。

 【芳一】と【那瑶】の年の差は離れすぎている。

 先延ばしにすれば、【那瑶】が一人で居る時間がそれだけ長くなる。

 彼女を幸せにするには出来るだけ一緒に居て幸せだと思ってもらう事。

 それに尽きる。

 その思いやりと誠意を見せられるほど、【芳一】は恋愛に特化した性格ではない。

 【愛】よりも【夢】を選んできた人間。

 【夢】よりも【愛】を優先させるための勇気も覚悟も足りていない。

 【芳一】は勘違いしている。

 それは【0】か【100】の二択だと思っていると言う事だ。

 【愛】半分、【夢】半分でも良いのだ。

 なんなら【愛】しながら共に【夢】を追ったって良い。

 だが、元カノ達との経験から、自分を取るか夢を取るかを決めなくてはならない・・・

 そう、思いこんでいるのである。

 【夢】を共に歩んでくれる【女性】の存在を信じていないのである。

 【女性】と言えば、【夢】を追わない現実主義者。

 そう思っているのだ。

 確かに女性の中には

「いつまでも夢ばっかり見ていないで現実を見てよ」

 と思う者も多いだろう。

 だが、確実に、

「一緒に夢の実現に向けて頑張ろう」

 と言ってくれる女性は存在する。

 ただ、今までその子に出逢って無かっただけなのだ。

 そして、【那瑶】こそがその子なのだ。

 【那瑶】はまだ若く、【想像】のコツがわかっていない。

 だが、教えればすぐに吸収し、自分の想像力を高めて【芳一】の良き理解者であり協力者であり伴走者になってくれるはずである。

 彼女はそう言う存在として生まれたのだから。

 全ては【芳一】が彼女を信じ、一歩を踏み出す。

 それだけの問題なのである。

 【芳一】と【那瑶】はまだ出逢っていない。

 出逢うきっかけが出来ただけである。

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