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傾国の王女  作者: みなと
3/3

3:ハルカ王子の謁見、「「運命の出会い!」」

小国ストロンから戦火を逃れ亡命してきた男装の姫、ハルカ。

彼女は亡命先である大国ウォームの、二人の姫であるベルとカシスから、

男装とも知られずにすさまじい求婚を受けていた・・・



ハルカは故郷である小国ストロンを棄て、

同盟国である大国、ウォームの国に亡命してきた。


ストロンを追い詰めた敵国、ヴィランはウォームとは敵対していないとはいえ、

おおやけにウォームという国がストロンの皇族らを受け入れたとなれば、

ウォームがストロンの仲間とみなされ、ヴィランの次のターゲットとなることは想像にたやすい。

そうした事情もあってハルカらはひそかに入国し、

ウォームの城内の人間にだけ素性を明かすことにした。


              *


亡命してきて、挨拶のためウォームの国王に謁見する日。

ウォームの皇族らが玉座を中心に位置し、こちらを見ている。

ウォームの国王が中央の玉座に座っており、次に王妃が横に座し、

左右に二人の姫ーーベルとカシスが立っていた。


ハルカは、ヴィランといざこざを抱える国であってもストロンを受け入れてくれる

同盟国ウォームの国との謁見ということで、

とにかく第一印象を損ねぬよう、これまでにないほど身なりに気をつかって参上した。


ーーつまり、カンペキに麗しい王子の姿に扮して謁見した。



そんなハルカの姿をひと目見て、惚れない女などこの世にいない。

ハルカが王の間に足を踏み入れ、ふたりを瞳にとらえた瞬間から、

ベルとカシスはハルカに一目惚れしてしまった。


「「ぐぁっ!!」」


二人の姫が突然胸を抑えて苦しみだしたため、

周りに控えていた兵士は剣を取ってふたりに駆け寄ったが、

はたしてその胸に刺さっていたのは、恋の矢だった。兵士たちの目があせりからあきれに変わる。


「「こ、これが・・・運命の出会い!?」」


二人の姫はウォームの春におとずれた恋の矢に貫かれ、

男装の麗人、ハルカに恋に落ちた。


二人の姫がつまみだされたあと、なごやかに会談は進み、

ウォームの大きさに負けぬ寛大さを持つ国王によって、ハルカらは滞在が許されることとなった。


               *


そんなわけで、心配するまでもなく第一印象は最高の状態でハルカらはウォームに迎えられた。







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