表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/41

みんなでちったいふにゃふにゃデー

誤字修正しました(`・ω・´)ゞ


「ふにゃぁ~♡」

あれ。起き掛けに、いきなりのふにゃドアップ。しかもーー


「ふにゃ、またちったいバージョンか」

成獣のふにゃふにゃは、たまにこうなるのだ。不調の時や冬になるとたびたびこうなる。


だが、ちったいひなのような姿になったふにゃも、かわいい~~~っっ!!!


ふにゃに抱き着こうとすれば。


あれ?

俺の手、短い?


それに、ちったい?

これって、まさか!!


「ウイもふにゃふにゃバージョンでちったくなってるにゃぁ~♡」


「やっぱりぃっ!」


「わふにゃっ♡ウイにーに、ちったいにゃぁっ!」

「わふにゃっ♡ウイにーに、ふにゃふにゃにゃぁっ!」

相変わらず息ぴったりのふにゃふにゃのひな・ふうくんとすうくんがかわいい。


それに、今日はふたりとも同じサイズ。

とてとてとて。


脚が短いから、歩きづらい。


ぽてっ


あ、シーツに足をひっかけて転んじゃった。


「ウイにーに、だいじょぶにゃぁ?」

ふうくんがふわもふお手手を差し伸べてくれる。


「うぅっ!ふうくん、ありがとっ!」

にーに感激っ!!


「いい子、いい子にゃぁ~♡」

更には、普段俺がやってあげているようにすうくんが俺の頭をなでなでしてくれる。


わぁ♡至福の時。


「全く。ちったいバージョンの時は、慎重に歩きなんし」

と、特徴的な口調と共にやってきたのはふにゃの三つ子のお兄さんで、淡い金色の毛並みのふにゃふにゃ・はにゃさんだ。はにゃさんももれなくちったいバージョン。


「はにゃにーにもちったいにゃぁっ♡」

すかさずふにゃが突撃し、


「わふにゃっ!!」

はにゃさんにしては珍しくふにゃふにゃ語が出てしまった。そしてぽふりとふにゃと一緒にベッドの上に転がるはにゃさん。


「はにゃ、かわいい♡」

するとはにゃさんのあるじのひわくんがやってくる。ひわくんは魔族角の男の子で、地球で言う中学生くらい。そしてふにゃふにゃのはにゃさんが大好きだ。


「はにゃ、抱っこさせて」


「うむぅ。ちょっとだけじゃ」

と、言いつつもふにゃがはにゃさんの上から良ければ、自らとてとてと近づいて、


「はにゃっ!!」

あ、転んだ。


「はにゃにーにも転んだにゃぁー」

と、ふにゃ。


「うむぅ」

何だか不満げだが、そんなところもかわいい。ちったいバージョンデーあるあるである。


「わぁい、ちったいはにゃ♡」

ひわくんは満足げにはにゃさんを抱き上げ頭をなでなでしている。

ふにゃと同じたれ耳スタイルのわふたんお耳がぴくぴく揺れていて。あぁいう時はだいたい喜んでいるのだ。ふふ、はにゃさんはツンデレだからなぁ。


和やかに見ていると、不意にお部屋の扉がノックされる。そこから入ってきたのは、女子部屋を使っているひわくんと同い年の女の子・ファラちゃんとそのお兄さんのフィーリェさんだ。ふたりとも狐耳しっぽの獣人族だ。


そしてファラちゃんの腕にはかわいらしい白い毛並みのふにゃふにゃが抱っこされている。

その姿を見たふにゃは。


「ひにゃねーねもちったいにゃぁっ♡」

そう、彼女はふにゃとはにゃさんの三つ子のきょうだい。はにゃさんが長男で、ひにゃさんが二番目の真ん中、ふにゃが末っ子。毛並みの色は違うが、正真正銘一緒に産まれた三つ子のふにゃふにゃである。


「ひにゃねーねもちったくなったから、連れてきてみたの」

と、ファラちゃんは早速ベッドに腰掛け、ひにゃさんをベッドの上に下ろしてあげる。ひにゃさんのあるじであるフィーリェさんもベッドの上に腰を下ろし、ひにゃさんの頭をなでなでする。


「ふふっ、嬉しい♡」

ひにゃさんは嬉しそうに微笑む。


「お兄ちゃんばっかりずるい~」

そう言って、ファラちゃんがひにゃさんに手を伸ばすと、すっとフィーリェさんが手を放す。

こういうところ、いいお兄さんだよなぁ。俺もにーに力、しっかり伸ばさなきゃ。


ファラちゃんがひにゃさんをなでなでしていると、フィーリェさんは指を伸ばして、ひにゃさんのほっぺをふにふに。そしてその指を、ひにゃさんがふわもふお手手で追っかける。


ふにゃぁ~~~っっ!!!


なにあのかわいいシチュエーションっっ!!!


俺もやりたいっ!!


試しにふにゃに、ふにゃぁっ


ふわもふお手手を近づければ。


ぱしゅっ


おぉ、ふにゃのふわもふ両手に捕まった。


「次、ふにゃにゃぁ~」

そう言って、ふにゃがふわもふお手手をぶんぶんするので。


「ほにゃああぁぁぁっっ!!!」

と、気合を入れてジャンプすると、

ふにゃにゃっと、ふにゃごとベッドに押し倒してしまいーー


『何してるにゃぁ??』

と、現役の双子のふにゃふにゃのひなに首を傾げられてしまった。


「全く。汝はまだまだ子どもじゃのぅ」

と、はにゃさんから判定を受けてしまったのであった。


「わふにゃっ!?」

それに驚くふにゃ。


「と言うか、もうすぐご飯の時間じゃろう。きょうはちったいからご飯は作れぬが、そろそろ下のリビングに行くえ?」

やっぱり、はにゃさんはちったくなってもみんなのお兄さんで。フィーリェさんが俺の婚約者のモモちゃんを呼んできてくれ、満足気に俺とふにゃを抱き上げる。


―――婚約者に俺、抱っこされてるー。でもモモちゃんは満足そうだから、いいよね?


ひわくんはそのままはにゃさんを、ファラちゃんはひにゃさんを、フィーリェさんはふうくんとすうくんを抱っこし、今日も早速リビングに向かうのであった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ