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執事・クヌギの朝のひととき

※今回は執事のクヌギさんのひとときをお届けします(`・ω・´)ゞ※


―――ぶるっ


「ん、やはり朝は冷えますね」


「ふぃ~ぅ~」


「ゆりふぃうむ。あなたはまだぬくぬくしていていいのですよ」


「ふぃう?」


「やれやれ、俺と来たいんですか?」


「ふぃうっ!」


「でしたら、一緒に行きましょうか」


「ふぃ~ぅ~」


まだ肌寒い夜明け前。布団からのそりと這い出た私は早速寝巻から執事服に着替えます。ですが元旦ですし、寒いのでここは。


ぽふっ


もふっ


神獣の女王・ユリフィウスである母譲りの狐耳と5本のふわもふしっぽをもふりと出します。今日の執事服はユリフィウスしっぽ対応で後ろの丈が長めの燕尾服です。もちろんしっぽをしまっても問題ないデザインになっている万能執事服です。


最近はウイが喜んでくれるのでいつでもふわもふユリフィウスしっぽをだせるようにこの執事服を身に着けることが増えましたね。


もふりっ、もふっ


ふわもふ5本しっぽを試しにもふっと揺らしてみれば。


「ふぃ~ぅ~」

もふっもふっ


ゆりふぃうむも真似をしてしっぽを揺らします。


「ふふっ、あなたも相変わらずのふわもふ心地ですね」


もふっとゆりふぃうむを抱っこしてみれば。重さは軽々としているものの、ふにゃいむたちより一回り大きなゆりふぃうむはその後ろに生えた5本しっぽもあってとってももっふりしています。


「あったかいですね」


「ふぃ~ぅ~♡」


ゆりふぃうむのぬくぬくに癒されながらもリビングルームに出てみれば。


「うむ、おはようじゃ。あるじさまよ」

おや、夜行性のアウリオアサシェルカのシェルカが既に起きていたようです。てか、夜中起きているのでこれから寝るところでしょうが。


「温かいですね」


「うむ。少し女子部屋の寝室で読書でもしておったのだが、あるじさまが起きる少し前に暖を入れたのじゃ」

キナ邸は魔法石が原動力になるヒーティングシステムが導入されています。冬は寒いサザンフォーリア王国では、魔法石ヒーティングシステムを使った暖房が一般的です。ただし、魔法石が切れたり足りなくなったりすることもあるので、暖炉も併設してあります。


薪も何かあった時のために常備しており、場合によってはご近所さんとわけあうこともあるのがこの北部の国・サザンフォーリアの日常なのです。


「助かりました。これでゆりふぃうむもぬくぬくですね」

「ふぃ~ぅ~♡」


「ふふっ、主さまもじゃ」

「えぇ、私もです」

私が朝の準備のためにゆりふぃうむをシェルカに預けると、シェルカは暫しうたた寝をするためにちびっ子スペースのお昼寝場所で少し横になります。今日はお正月なので、多分シェルカも賑やかなリビングルームにいたいのでしょう。後程かわいらしいちびっ子たちやふにゃいむたちも来ますしね。


シェルカとゆりふぃうむのふわもふ心地を微笑ましく眺めながらも早速私は朝の準備を始めます。


さて、もう少ししたらミリアとウイ、そしてひわくんも降りてくるでしょう。今年は夫人のユエイさまもいらっしゃるので、みんなで朝食の準備ですね。


それではみなさま、今回はキナ邸の執事・クヌギの朝のひと時をお届けしました。またごきげんよう。



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