表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/41

お耳ぴくぴく


「ふにゃぁ~」


「ふぅにゃぁ~」


あぁ、ふうくんとすうくんかわいいなぁ。

おこたに半身をうずめてのほほんとしている。

なでなで。


『もふにゃぁ~』

わぁ、かわいい。お耳がぴくぴく動いている。ふにゃふにゃは基本、嬉しいとお耳がぴくぴくと動くのだ。


「ふにゃふにゃしてるぜ、おぅ、おーりんじ」

あ、シーベリーちゃんだ。

※シーベリーちゃんはたまに難しい言葉をしゃべりますが、ちびっ子なので大目に見てやってください


「ねぇ、シーベリーちゃんのお耳って動くのかな?」


「え?」

真顔でめっちゃ見られた―――っ!!

ちょっと傷つくにーにのふにゃふにゃハート。


「えっと、ほら。こうやってなでなですると」

すうくんをなでなでしてあげる。


「ふにゅ、ふにゃぁ~♡」

すうくんのたれ耳なわふたんお耳がぴくぴくと動く。


「おぅ、おみみぴくぴく。しーべりーもれっちゃれんっ!」


おぉっ!楽しみかもっ!


「ほぅ、ほぅ!」

そう掛け声をかけながら、シーベリーちゃんがぴょんぴょんと飛び跳ねる。さすがはロップイヤーお耳の神獣・ビャウテン。ジャンプもさまになる。かわい~。


でも、お耳動かすってそう言うのじゃないんだけど。なんかお耳は全く動いてないし。


「おみみぴくぴく?」


「う~ん、あんまりぴくぴくはしてないかな?」


「おぅ、じゃぁ、しゅぉあいしょぉっ!」

え?今なんて言ったの!?

※ヒント:太極拳の始めと終わりにやる腕ぷらぷら~


シーベリーちゃんは、腕を左右にぷらんぷらんしながら体を左右に回して踊るように動く。


わぁ、何かかわいい。


「どぉ?おみみぴくぴく?」


「う~ん、動いてないかな」

不動のお耳、これぞロップイヤー!


と言うかそれでぴくぴくはしないんじゃぁ。


「お耳、触ってみてもいい?」


「しーべりーのおみみ?ふんっ、とくべつだぜぃ、ろっきゅー」

お手手ぺちぺち。足たんたん。

ロックと言うよりも何となくフラメンコっぽいけど。まぁいいか。


ふにっ


わぁっ!ウサ耳やわっかぁ~いっ!めっちゃふにふにしててぽふぽふしてる!


そしてそれを、上にびょいーんと持ち上げる。


「わぉっ!」

シーベリーちゃんのコメント最高!

※あくまでもウイの個人的な感想です。


「わ、わ、ウイくん、何をやってるんですかぁ~~~っ!」

シーベリーちゃんのお耳を上げ下げしていたら、ビャウテンの成獣であるアセロラちゃんに怒られてしまった。


「あ、ごめんって」

慌ててシーベリーちゃんのお耳を離せば。


「おぅ、アセロラねーね、おみみぴくぴくふらめんこ!」

フラメンコ!?

※フラメンコはやりません


「え?お耳ぴくぴく?」

アセロラちゃんがかわいらしく首を傾げる。


「あの、ふにゃふにゃって嬉しいとお耳がぴくぴく動くでしょ?」


「はっ!!」

アセロラちゃんが俺の傍らで寝入るふたりのふにゃふにゃのひなを見やる。


「な、なでなでしていい?」

「うん、喜ぶよ」

「わぁっ♡」


アセロラちゃんがふうくんの頭を優しく撫でれば。


「ふぅにゃぁ~♡」


ふうくんのお耳がぴくぴく動く。


「ひゃぅっ♡かわいいですっ!」

アセロラちゃんは基本かわいいのが好きなんだよねぇ。


「ビャウテンは動くのかなって」


「私たちですか?う~ん、ん~~~っ!!!」

アセロラちゃんがお耳に力を込めて集中しているようだ。


「あ、あんまり動かないみたいです~~~っ」


「いや、その。神獣によっても違うよね!」


「あ、人間さんは動きますか?」

アセロラちゃんの言葉に俺は固まった。


「ごめん、人間でお耳動かせるひとは多分、達人かもしれない」

少なくとも俺は動かせない。


「でも、ふにゃふにゃの姿になればきっと動きますねっ!」


「まぁ、確かに」

ふにゃふにゃモードになると、基本的にふにゃふにゃの習性には抗えない。しっぽの動きとかは特に。


「でもそれってふにゃふにゃっぽくなってるんじゃぁ?」


「あ、そうかもですっ!」

そんな事実に気が付きつつも。


「しーべりーちゃんもいっしょにおねんねしよっ」

「うん、もゆちゃん」

と、もゆちゃんに誘われて、シーベリーちゃんもふうくんとすうくんと一緒におこたに半身をうずめて。


『もふにゃぁ~』


と、のほほんとお昼寝を始めるのであった。

そんな和やかな光景を、アセロラちゃんと一緒に微笑ましく見守ったのであった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ