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ふにゃふにゃのひながただただかわいいお話


「ふぅにゃぁ?」

かわいらしいふにゃふにゃのひなは、明け方ハッとしてお目目を覚ました。特に何かあったわけではないのだ。単にお目目が覚めてしまっただけ。


隣で眠る双子の片割れは、ふわもふお手手をばんざいしながらすやすや眠っていた。


ふにっ


何だか寂しくなってその片割れのふわもふお手手と肉球の至極の共演が重なる感覚を確かめつつも。


ふにふにっ


「もふにゃぁ~♡」

かわいらしい寝言を呟きつつも片割れは熟睡していた。そしてその片割れをぎゅむ~っと抱きしめながら眠るふにゃもまた、すやすやと心地よさそうな寝息を立てている。


「ふにゃぁ・・・」


何だか更に寂しくなってしまったふにゃふにゃのひなは反対側で眠る“にーに”を振り返る。


ふにっ


ふにふにっ


にーにのほっぺをふにふにすれば、にーにのまぶたがゆっくりと開いた。


「ん・・・?すうくん?どうしたの?おトイレかな」


「ちがうにゃぁ~」


「恐い夢でも見た?」


「ちがうにゃぁ~」


「それじゃぁ、どうしたの?何かあった?」

にーにはベッドの上でちょこんと座るすうの頭を優しく撫でてくれる。


「めがさめちゃったにゃぁ~・・・ふるふる、さむいにゃぁ~」

にーにが優しく頭を撫でてくれてリラックスしたすうは、そこでようやく部屋の中がひんやりとしていることに気が付く。


「明け方は冷えるからね。ほら、中においで」

お部屋に暖房を入れていても、どうしても明け方はひんやりしてしまうものだ。にーにが掛布団と毛布を持ち上げて中に招いてくれる。すうはその中にすっぽりと潜る。するとにーにがすうを優しく抱きしめてくれて、頭をよしよししてくれた。


「あったかいにゃぁ~」

「そっか、よかった」

にーには微笑みながら、すうのお耳をふにふにしてくれる。


「あ、今日ふわもふぁさ~で~じゃん。お耳ふわもふぁさ~」


「もふにゃぁ~♡」

何だか急に目が覚めてしまったけれど、今日はステキなふわもふぁさ~で~。にーにもすうが大好きなもゆちゃんも、家族みんなが喜んでくれるふわもふぁさ~で~であった。


「ふぅにゃぁ~・・・にーに、あったかくてふわもふぁさ~にゃぁ~。ねむたくなってきたにゃぁ~♡」


「ふふっ、そうだね。まだ朝ご飯まで時間があるから、もう少し寝てようか」


「ふにゃぁっ♡」

すうはにーにのふわもふお手手と腕に包まれながら、再びすやすやとかわいらしい寝息をたて始めた。そしてにーにもそんなかわいらしいすうを見守りながらぽつりと呟く。


「・・・てか、俺もふにゃふにゃモードでふわもふぁさ~で~じゃん」

そしてにーにもまた、早朝特有の眠気にもぞもぞと掛布団と毛布の中に身をうずめて再び眠りについたのだった。





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