ふにゃとお昼寝
「ふにゃぁ~」
ふにゃがお手手をばんざいしながら日向ぼっこをしている。
ほっぺふにふに。
「もふにゃぁ~」
あ、割と気持ちよかったのかな?
ふわもふお手手の肉球ぷにぷに。
「ふにゃ、にゃにゃぁ~」
―――この反応はどうなんだろう?
あぁこんな状況ですが、みなさん、おひさしぶりです。
ウイ・キナ。ただいまキナ邸でふにゃのお昼寝シーンお届け中。
「ふにゃぁ~ふにゃぁ~、もふにゃっ!!」
ふにゃが突如、ふわもふお手手を勢いよく繰り出す仕草を見せる。どうやらふにゃはふにゃふにゃ神拳を繰り出す夢を見ているようだ。
「ふにゃ・・・にゃぁぁぁ~~~っっ」
たくさん寝たからか、ふにゃが大きく間延びする。
「あれ・・・ウイにゃぁ~?何してるにゃぁ~?」
ふにゃが眠たげな瞼を開いて、俺を見上げている。
「ふにゃのお昼寝の観察」
「わふにゃっ!?」
「なんてな、たんに見守ってただけだよ」
そう言って、ふにゃの頭をわしゃわしゃ。ついでに、たれ耳わふたんお耳をふにふに。あぁ、相変わらずいいふにふに。
「ふにゃぁ~、それじゃぁ、ふにゃもやるにゃぁっ!」
何だか、ふにゃがやる気をだして、むくりと起き上がった。
「俺の耳は、そんなに触っても触り心地は良くないかも」
「ふにゃっにゃっにゃっ」
何だろう、ふにゃ。その怪しげな効果音は。まるで、にゃんこが突然、唸り声をあげたときのような衝撃。
あれ、俺、たまに何が原因かわからずテンパってしまうんだよね。
それはそうとふにゃのその怪しげな効果音は何を意味しているんだろう?
―――と、思ったその時だったっ!!
「ふにゃぁ~っっ!!!」
ふにゃが、盛大に俺に抱き着いて来たのだ。
わぁ、ふにゃの腕ふわもふ~~~。
「ふにゃぁ~」
と、俺も何故かふにゃふにゃ声をあげてしまう。
「ふにゃにゃぁ~♡ウイもお昼寝するにゃぁ」
「う~ん、そうだな。あったかそうだし」
まだまだ日向ぼっこタイムだ。俺はふにゃと一緒に日向ぼっこ用スペースに寝転がる。
「あぁ、太陽っていいなぁ」
「ふにゃぁ~ん」
「陽射しぽかぽか~」
「ふにゃにゃぁ~」
「なんか、本当に、ねこになった気分」
「ふにゃぁ~、ウイ~、ねこじゃないにゃぁ~?」
「え?」
「ウイ、またふにゃふにゃモードになってるにゃぁ~」
両手を見れば。あ、本当だ。手がふにゃふにゃお手手になっていて、うしろからしっぽが生えている感覚が。
「わふにゃっ!」
「ウイにーにのしっぽ~」
「もふにゃぁするにゃぁ」
「OK、ふにゃるぜ、OH、イエァ!」
「ぐりもふにゃる~」
あぁ、何だか後ろで、しっぽをちびっ子たちにもふまれている感覚を覚えながら、やがてちびっ子たちも日向ぼっこでお昼寝しだしたなぁと思いつつ、俺もうとうとして。―――うん、寝ちゃおう。
『もふにゃぁ~』
ふにゃと息ぴったりに、そう呟いた。
多分、毎回こんな感じです。