小話集
【ふにゃくしょぃ】
「ふにゃっくしょぃっ!」
えっ!?何だ!?今の・・・ふにゃ?
「ふにゃ、風邪か?」
「ふぅにゃぁ、ちょっとわからないにゃぁ・・・」
う~む、確かに風邪などの不調ならちったくなってるはずだし・・・ふにゃのおでこに触ってもお熱もないみたいだ。
「ふにゃぁ~、ウイ、なでなでにゃぁ~」
「うん、よしよし」
頭をなでなでしてやると、お耳をぴくぴくさせて喜ぶふにゃ。めちゃかわゆす。
そしてふと、ひにゃさんの声が後ろからして振り向けば・・・
「それでね、ふにゃがね・・・」
どうやらアセロラちゃんと一緒にふにゃのお話をしているみたいだ。
「ふにゃっくしょぃっ!!」
えぇっ!?ふにゃ!?またくしゃみした!
再びひにゃさんを見やると、あれ、こっち見てる。そしてまたアセロラちゃんの方を向いて・・・
「それでね、ふにゃがね・・・」
「ふにゃにゃくっしょいっ!」
えええぇぇっ!!?今のもくしゃみ!?ふにゃのくしゃみ!?
再びひにゃさんを見やると・・・
「あら♡」
何だか頬を赤らめて嬉しそうにしているひにゃさん。
「全く汝、悪戯はやめなんし」
と、はにゃさんに言われ、「うふふ」と微笑むひにゃさん。
しかしふにゃよ。んなベタなネタありかいっ!
【しーべりー?】
「しーべりー?」
おや、今度はシーベリーちゃんが顔の影を濃くして扉の陰からこちらを見ている。
ひらひらと手を振ってあげると・・・
「しーべりー?」
と言いながらふわもふロップイヤーお手手をふりふりしてくれた。
「ろっきゅーめがろっきゅーっ!!」
びっく―――っ!!!
え・・・?なに?今のなに・・・?
しかし確かめる間もなく・・・
とってってってって~・・・
シーベリーちゃんはどこかへ駆けて行ってしまった。
・・・え・・・?何?このネタこれで終わりかいっ!
オチどこ行った、オチ―――っっ!!
【ふにゃふにゃのひながただかわいい】
「ふぅにゃぁ~♡」
ふうくんがかわいらしい寝息を立てながら、すうくんに寄り添いねんねしている。
ふたりの頭を順番になでなで。
『もふにゃぁ~♡』
わぁ、かわいいっ!
ついでにお耳ふにふに。
ちびっ子ならではのふにゃり心地。これぞふわもふの境地なり。
「ふにゃにこばんにゃぁ~」
と、ふうくん。
・・・え?ふにゃに小判?まぁ・・・確かにふにゃに小判を与えたらタンバリンのパーツかなにかと勘違いしそうだけど。
「ふにゃにしんじゅにゃぁ~」
と、すうくん。
・・・え?まぁ、確かにふにゃに真珠をあげても・・・
“ふにゃの抜けた爪の方がレア素材にゃぁ”とか言って張り合いそうだけど。
何故に寝言がことわざシリーズなんだろう。
『ふぅにゃぁ~♡』
でも、ふにゃふにゃのひなの寝顔がかわいいので・・・別にいっか。
・・・って、この話もこれで終わりかあぁぁいっ!オチ!オチをつけろぉぉっ!!
【次の小話の登場人物のおさらい】
リリ:第2王女、主にツッコミ担当。ユフィの姉。
ゼロ:ユフィの護衛。無口。口下手。隻眼でコワモテ。アラウンド20。犬耳しっぽ。左耳が折れ耳になっているのが特徴。ユフィに対して過保護。断じておっさんではない。
ファラ:キナ家の真ん中の妹的存在。
ひわ:キナ家の弟的存在。
クレア:四ノ魔王国の魔王。ロリっ娘魔王。ゆるふわツインテール。
ロイ:ホーリークラウン公爵令息。猫耳しっぽ萌えだが、割と男らしくてやんちゃ。
アセロラ:神獣ビャウテン。ロップイヤーお耳にしっぽ。
みーちゃん(みたらしだんご):ふにゃいぬの少女。犬耳しっぽ。左耳が折れ耳になっているのがチャームポイント。ぼくっ娘。ふにゃ(♂)を“ふにゃお母さん”と呼んで懐いている。
ティア:お隣のウッドベリィ公爵家にてグリフォンたちのお世話をしている。たれ耳系犬耳しっぽ。
【子どもたちの遊び(ツッコミ:リリ、保護者:ゼロ)】
ファラ「それじゃぁ、しりとり始めるよ~」
ひわ、ユフィ、クレア、ロイ、アセロラ、みーちゃん、ティア『おぉ~っ!』
ファラ「バナナ」
ひわ「南国名物ココナッツジュース」
リリ「いや、いきなりマニアックすぎ!!」(びしぃっ)
ユフィ「えっと・・・ぎこちない動きのゼロはかわいいっ!」
リリ「いや、何で私のセリフに繋げてんねんっ!てかゼロかわいいか!?めっちゃコワモテやんっ!」
クレア「えっと・・・んみっ!」
リリ「いや、だから何で私のセリフに繋げ・・・ってか無理矢理“ん”から繋げたぁ―――っ!ってか“んみ”ってなんやねんっ!」
ファラ「“梅”じゃない?お兄ちゃんや神官長らへんのシエナんちゅがたまに訛ってそうなるから」
クレア「あぁっ!シエナ自治領の方々の言葉は少しこちらの訛りと似ているから!」
ロイ「じゃぁ、次は“め”からだな。んじゃぁ“めだま”」
リリ「標準語に直して続けるんかいっ!てかその答えはちょっと恐ぇわっ!」
アセロラ「えっと・・・こ、恐い言葉で・・・“ま”からですね!えっと・・・“マムシに気を付けよう”」
リリ「いや、ロイくんの言葉の選択が恐かっただけで、恐い言葉限定ってわけじゃ・・・」
アセロラ「なぬっ!?」
リリ「と言うか恐いの種類違うし、更にはそれスローガン!!」
みーちゃん「それじゃぁ、ぼくに任せてよ!“う~にゃぁっ!にゃにゃにゃにゃにゃぁっ!”」
リリ「因みにそれ、何か聞いてもいいかしら」
みーちゃん「あのね、前に聞いたふにゃお母さんの寝言!いきなりでびっくりしちゃったけど、かわいかったんだ!恐いお話の後にはかわいいが一番だよ!」
リリ「まぁ、確かにそうだけど・・・」
ユフィ「み・・・みーちゃ・・・か・・・かわいぃ・・・」(ふるふる)
ゼロ「ユフィ―――っっ!!」
リリ「くぉらっ!!ゼロ!単にみーちゃんがかわいくてふるふるしてるだけじゃないの!本気ですごむんじゃないっ!」
ロイ「全くこれだからおっさんは」
※おっさん=ゼロさん
ゼロ「・・・」
※ゼロさんはアラウンド20です。
ティア「それで、私は何から始めればいいの?」
リリ「・・・ごめん、最初から頼むわ」
ティア「それじゃぁ・・・りんご!」
ファラ「ごりら」
ひわ「らっぱ」
ユフィ「ぱ・・・パイナップル」
クレア「るぐぁい」
※アロエ
ロイ「いちご」
アセロラ「ごはん」
みーちゃん「んーすえーい」
※味噌和え
リリ「いや、だから途中に謎単語入ってるわぁっ!」
※最後キレイにまとまりましたとさ※
ラファエル「と言うことで、リリツッコミ回なので久々に我々のコーナーも復活だよ。リリ」
リリ「いや、ラファエル。なぁに?私たちのコーナーって」
ラファエル「え?リリをいかにヤンデレって愛でるかと言うコーナーだけど?」
リリ「・・・いや、間に合ってるから!」
ラファエル「だめ、今日は逃がさない・・・逃げられないよ後書きから・・・ふふふふふ」
リリ「ちょ、待てやぁ―――っっ!後書きに閉じ込めるってどう言うことぉ―――っ!?」
※お粗末さまでした※




