ふわもふぁさ~デー
う~ん・・・
もふぁさぁっ
あれ・・・何だろう・・・頭の上に・・・
もふぁさぁっ
は・・・っ!これは・・・まさか!
俺はハッとして目を開け、頭上を見やる・・・そこには・・・!
「ふにゃぁ~」
いつも以上にふわもふぁさ~なたれ耳ふにゃいむっ!その隣の立耳ふにゃいむもふわもふぁさ~!
・・・と、言うことは・・・
「ふぅ・・・にゃぁ~♡」
わぁ・・・っ♡隣でおねんねしているすうくん、ふうくん、そしてふにゃももれなくふぁもふぁさ~♡
今日はふにゃふにゃたちがいつも以上にふわっもふになるもふぁさ~デーなんだ!
幸せ~。
すぅにゃぁ~と眠るすうくんの頭をなでなで。
布団に入りなおし、無造作に放り出されたふわもふお手手をふにふに。ここもふぁもふぁさ~♡
あぁ・・・ふぁもふぁさ~♡
そんな時だった・・・
ふにふに・・・
俺じゃない・・・。
視線をあげれば誰かがすうくんのお耳をふにふにしている・・・一体誰が・・・
更に視線をあげれば・・・
「・・・むっ!?」
目が合った。
赤紫色の髪に瞳を持つ凛々しい少女・・・俺の婚約者であるモモちゃんだ。その腕にはモモちゃんと仲良しな、たれ耳にかわいらしいお花アクセを付けたふにゃいむが抱えられている。
しかももれなくふぁもふぁさ~♡
「も・・・モモちゃん?何・・・してるの・・・?」
恐る恐る聞いてみれば・・・
「・・・朝起きたら・・・お花ふにゃいむがふぁもふぁさ~♡だったのだ」
「う、うん?」
「・・・だからきっとふにゃたちもふぁもふぁさ~♡だと思ったのだ」
※モモちゃんは大のふにゃふにゃ好きであり、ふぁもふぁさ~デーはふにゃふにゃ好きたちにとって至極の一大イベントなのだ。
「・・・それじゃ、横くる?」
俺は起き上がって、隣をぽむぽむする。
「・・・うむ!」
モモちゃんはベッドにそっと上がると、俺の隣にすちゃっと座ってお花ふにゃいむをふにゃいむとはにゃいむの群れの中に投入する。因みに、はにゃいむももちろんふぁもふぁさ~。
みんなでふわもふしており気持ちよさそうだ。
モモちゃんは俺の隣に座ると、すうくんとふうくんをなでなで。お耳をふにふにしてそのふわもふぁさ~感を楽しんでいた。
「ふぅにゃぁ~?モモちゃんもいるにゃぁ~」
と、ここでふわもふぁさ~なふにゃも眠たげに瞼を擦りながら起き上がる。
「ふにゃぁ~♡ふわもふにゃぁ~♡」
早速いつものようにモモちゃんと腕を組むふにゃ。
「ふにゃ・・・っ!ふわもふぁさ~で幸せにゃぁ~」
あれ、モモちゃんがふわもふぁさ~で幸せ過ぎてふにゃふにゃ語になってしまっている。
『ふわもふぁさ~にゃぁ~♡』
おっと、ウチのちび双子ふにゃふにゃたちも目を覚ましたようで、その華麗なるふわもふぁさ~で俺たちにふわもふしてくれた。
『ふにゃふにゃ萌え・・・っ』
俺とモモちゃんが合唱したのは言うまでもない。
「うむ・・・やはり、ふわもふぁさ~デーが来ておったか」
そこに現われたのは、ふにゃふにゃ好きな瑞獣アウリオアサシェルカのシェルカさんだ。
「妾もふわもふぁさ~するのじゃ」
「シェルカねーね、ふわもふにゃぁ~♡」
わぁ、ふにゃが早速ふわもふ強襲を仕掛けた。
「うむ、苦しゅうない、良いではないかのぅ~♡」
シェルカさんも幸せそうで何より・・・。
「はにゃぁ~♡」
そしてひわくんも目を覚ましたのか、ふわもふぁさ~なはにゃさんにべったりだった。
「うぬぅ~、ぬしら・・・本当にふわもふぁさ~デーが好きじゃのぅ」
と、ツンデレ気味に告げるはにゃさんだが、頬はうっすら桃色に染まっている。
はにゃさんも例外なくふわもふぁさ~デーにもふられるのが好きらしい。
『素晴らしきかな、ふわもふぁさ~デー』
満場一致のひと言であった。




